こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
玄鳥さりて / 家族
記録と記憶のために、と書いているこの日記。
読み終えた本の内容や感想は、後の思い出になっています。
数冊以上まとめて書いている最近、あまりにも簡単すぎて思い出濃度が薄べったいなぁ~。
暫くは、2冊分くらいで記録してみようかと思います。


玄鳥さりて2  葉室 麟 :著 新潮社:出版

昨年の12月、66歳で亡くなられた著者の遺作です。

三浦圭吾は13歳の時、道場一の剣の使い手で8歳年上の六郎兵衛の稽古相手になることが多かった。
本来は親しくなることのない、150石と30石の家柄の差の二人です。
が、何故か六郎兵衛は圭吾を相手に選ぶ。(この理由が、終盤でわかります。)
二人はやがて、道場の天狗・隼とよばれる比類なき剣の達人となるが・・・

なぜだかわからぬものの、六郎兵衛の好意と温かな眼差しを感じていた。
互いを思いやりながらも、藩政に翻弄される男たちの葛藤と覚悟。富商の娘を娶り、藩内で出世を遂げる三浦圭吾。しかしその陰には彼を慈しみ、遠島を引き受けてまで守ろうとした剣の達人・樋口六郎兵衛の献身があった。十年を経て罪を赦された六郎兵衛は静かな暮しを望むが、親政を目論む藩主の企てにより圭吾に敵対するよう仕立てられていく―。
(帯から)


六郎兵衛に感謝しながらも、次第に権力欲と保身に傾き、六郎兵衛を敵に回していく圭吾。
それでも最後まで、圭吾を助ける六郎兵衛。
それに、圭吾の妻:美津の言動にも心打たれるものがありました。
大店の娘だったころ、盗賊にかどわかされた過去があり、
それを助けたのが実際は、圭吾ではなく六郎兵衛であったことを承知し・感謝している美津。
その美津も大きくかかわって、この小説は、清く終わります。

こういった人情噺、好きです。



・・・・・・・・

家族小杉健治:著 双葉社:発行

内容紹介によりますと、
ホームレスの男が盗み目的で住宅に侵入し、認知症の老女を殺害したとして逮捕された。男はこの事実を認め、新裁判員制度での裁判がはじまった。裁判員のひとり谷口みな子は、自身の経験から、この事件を老女の息子による嘱託殺人ではないかと疑っていた……。
大いなる家族愛を描く、感動の法廷ミステリー

2009年の5月から始まった裁判員制度ですが、最近あまり話題にならなくなりました。
除外年齢の私には無縁なことですが、
もしも、裁判員に指名されたら…と真剣に向き合う方もありそう。
裁判を速やかに進めるための公判前整理手続という物があること、
それを元に裁くということは初めて知りました。

その情報だけでの裁きは、それで良いのか?
その情報の重大な漏れや不備を疑った裁判員が大きな役割を占めていました。
裁判員制度や老々介護など、今日この頃の大きな問題が家族という特別な感情=愛情の起伏には、
うなずける点や、考えさせられることの多くある本でした。

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 極上の孤独 / 時の渚 
極上の孤独
下重暁子:著  幻冬舎:発行

3月に発売以来大人気、図書館に申し込んで4カ月弱待ちました。
正直なことを書いてしまいますと・・・
心地よい本ではありませんでした。

下重暁子さんだからでしょ、っと、ざらついた気持ちです。

まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実している。
成熟した人間だけが到達できる境地でもある。
「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」
「孤独を味わえるのは選ばれし人」
「孤独を知らない人に品はない」
「素敵な人はみな孤独」等々、一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。

は、表紙裏からの抜粋です。


美・知・財に恵まれ、華やかな環境に棲む高名な下重さんは、
家事一切を任せられるパートナーとは卒婚という結婚生活を、過ごされてもいます。

人に好かれたいと媚び、おもねるのは美しくない。
自己主張で自分を前面に出し過ぎない、「引いている」ことに品が生まれる。
それは、孤独から得られる。
人間の隠すことができない品は、「引く」ことによって生まれる美しさだと言われます。

さらに、ご自身は、子供時代の病弱さから自然に「引く」ことを覚え、知ったとも。

「孤独が好きな私って素敵。すごいでしょ。」と自慢ですか?って・・・私。
この本を書かれること自体、かなりの自己主張では?の疑問も感じました。



家族も、親友も、仕事仲間もいない、そんな独りぼっちの孤立状態を『孤独』ととらえる私。
『孤独』のとらえ方が、私とは折り合いがつかないのかもしれない。


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  笹本稜平:著 文芸春秋社:発行
第18回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞 作品。

この著者の初めての作品らしいですが、
非常に良かった。満足しました。スケールの大きい山の話も好きですが、これも良いな。

担当編集者の紹介、引き写しです。
    第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞した笹本さんの『時の渚』がいよいよ刊行です。元刑事で現在は私立探偵の主人公が、死期迫った老人から、「昔生き別れになった息子を探してくれ」と、依頼を受けるところから物語は始まります。いわゆる「人探し」の筋立てですが、謎が謎を呼び、読むものを最後まで引きつける緻密な構成力と人物描写はさすが受賞作!と納得させる出来映えです。久々の実力派新人の登場です。(TK)
人探しと殺人事件、そして主人公の過去が複雑に絡み合うストーリー。




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またまた、読んだ本・・・7冊。
あれから・・・またまた本を読んでいます。
ここには7冊ですが、実は、原田マハさんのもの(↓で書いた、ゴッホ…)を入れると8冊。

鴨川食堂はんなりなど3冊



◆花ひいらぎの街角  紅雲町珈琲屋こよみ  吉永南央:著 文藝春秋:発行

関東の小さな町で、珈琲豆と和食器の店「小蔵屋」を営むお草さん。
≪萩をぬらす雨≫で出会った時から惹かれています。
いつも和服ですが、目くばり、気くばり、そして、気働きが素敵な76歳。

秋のある日、草のもとに旧友の初之輔から小包が届く。
中身は彼の書いた短い小説に、絵を添えたものだった。

「一つほぐれると、また一つほぐれてゆくものよ」―-逃した機会、すれ違い、あきらめた思い―ー
長い人生、うまくいくほうがまれだったけど、丁寧に暮らすのが大切。
お草さんの想いと行動は、見習いたいな。

・・・・・

◆雨と詩人と落花と  葉室鱗:著 徳間書店:発行
2017年12月、66歳で急逝された葉室鱗さんの多分最後の作品です。

歴史に全く弱いこすずめには、スルーしながらの部分も多々でしたが…
心に響く滋味豊かなフレーズに温められました。

例えば一つだけ・・・ですが、
「ひとは誰かに慈しんでもらえなければ生きていくことができません。
たとえ、血がつながらずとも、誰かに慈しんでもらえば生きていけるのです」

・・・・・

◆鴨川食堂はんなり  柏井 壽 :著  小学館:発行

京都に、看板のない食堂がある。
オーナーの鴨川流(ながれ)は、調理人。
娘のこいしは、食に関する探し物を請け負う探偵。

思い出の味を求めて今日も迷い人が訪れ、親子が見つけ出し、再現する。
人気本で、シリーズになっているようですが何だか半端で物足りないかな。




新宿遊牧民他4冊


◆新宿遊牧民   椎名 誠:著  講談社:発行

作家だけど、野外労働者に間違われること数多な「おれ」、美味いビールを出す居酒屋経営を夢見て働きまくる「トクヤ」、バンカラ「西沢」。この“3バカトリオ”をはじめとした仲間たち。本気で遊び、本気で夢を追いかけ、作り上げたものは?名作『哀愁の町に霧が降るのだ』から30年、愛すべき男たちの実録大河バカ小説。 「BOOK」データベースの引き写しです。

・・・・・

◆コンタクトゾーン  篠田節子:著  毎日新聞社:発行

育ち・職業・容貌など、まったく違う30代後半の3人の独身女性たちが、
息抜きの旅を奔放に楽しんだのは、東南アジアの豪華ビーチリゾート。
内紛のきな臭さをものともせず、ツアーコンダクターの言葉も無視しての危うい行動の後に、
絶対安全と保障されていた筈のホテルが、革命軍によって全滅になる。
島しょ部  --大小の島々が点在する場所--を、彷徨い、たどり着いた島は、貧しいながら、
自給自足・自然統治で守り合う暮らし。
ここからのサバイバル生活は、小説の最初の部分の3人とは全く違う人間に描かれています。
結果、
日本では見いだせなかったユートピアを見いだす彼女たち。。。

とっても納得できそうにない部分も多く、戦闘集団名の区別がつきにくかったのですが、
篠田節子らしい小説、面白く読みました。


・・・・・

◆追憶のカシュガル  島田荘司:著  新潮社:発行 
帯の引き写しです。↓
時は一九七四年、京都大学医学部に在籍していた御手洗潔は、毎日、午後三時に、進々堂に現れた。その御手洗を慕って、同じ時刻に来るサトルという予備校生がいた。放浪の長い旅から帰ったばかりの御手洗は、世界の片隅で目撃した光景を、静かに話し始める…。
砂漠の都市と京都を結ぶ幻の桜、曼珠沙華に秘められた悲しき絆、閉ざされた扉の奇跡、そして、チンザノ・コークハイの甘く残酷な記憶…。芳醇な語りが、人生の光と影を照らし出す物語。


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◆喪われた道  内田康夫:著  祥伝社:発行

鎌倉街道、埋蔵金伝説、秘曲「滝落」…
歴史、詩情、推理が見事に融合!
名探偵:浅見光彦が挑む修善寺殺人事件!
源頼家忌に虚無僧姿で殺された男の謎!?…ここまで、帯から。

平成3年の出版でした。中で虚無僧の不思議さが出てきました。
聞けば姿・形は思い浮かびますが、実際に見たり出会ったことはあまりないのでは?と。
確かに、です。

そんな姿を見たことがこの小説では鍵でした。
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読書。万引き家族/山本直純と小澤征爾/人魚の眠る家…など8冊
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◆万引き家族  是枝裕和:著  宝島社:発行
  カンヌ映画祭でパルムドール賞受賞で、話題の映画の原作本。
  小説というより、台本(シナリオ)に近いかも知れません。
  見ていない映画の画像が浮かんできました。
  映画、見たくなります。


◆人魚の眠る家  東野圭吾:著 幻冬舎:発行
  軽いエンタメ小説をイメージしていたのですが、
  脳死と臓器移植といった重いテーマでした。≪プラチナデータ≫に似通っています≫ 
  ちょっと、面倒くさかった。
  
  「BOOK」データベースの引き写しです。
  娘の小学校受験が終わったら離婚する。そう約束した仮面夫婦の二人。彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演  習の直前だった。娘がプールで溺れた―。病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。そして医師からは、  思いもよらない選択を迫られる。過酷な運命に苦悩す  る母親。その愛と狂気は成就するのか―。



◆泣き方を忘れていた 落合恵子:著  河出書房新社:発行
  内容、「BOOK」データベースの引き写し。 
  冬子、72歳。七年にわたる認知症の母の介護、そして愛するひとたちを見送った先に広がる、
  大いなる解放とは―21年ぶりとなる、最新小説。

  シングルマザーの母の下に生まれた、著者の実体験をもとに書かれたものです。
  私には望めない(娘たちに)優しく手厚い介護生活。こんなことも出来るのね。
  
 
◆山本直純と小澤征爾  柴田克彦:著  朝日新書:発行
  「お前は世界に出て、日本人によるクラシックを成し遂げろ。
  俺は日本に残って、お前が帰って来た時に指揮できるよう、クラシックの土壌を整える」

  小澤征爾は、自分より優れた才能を持つ山本直純の激励と共に、≪世界のオザワ≫になった。
  一方、山本直純は、TVで≪オーケストラがやってきた≫を立ち上げ、
  「男はつらいよ」「3時のあなた」「8時だよ、全員集合」などなど音楽のすそ野を庶民に広げた。

 クラシックを愛し、新日本フィルの立ち上げに奔走した、互いを大切に思う二人の様子が 興味深かったです。

 直純さんの父上:山本直忠さんのコンサート、私は中学生時代に聞きました。
 昭和20年代のこと、通っていた学校の講堂で。。。
 名古屋の郊外の学校で、何故そんなことが出来たのか?
 謎が解けたような……直忠さんは、その前後に洗礼を受けられ、母校の大学教授にもなられていた様子。そうなんだ。


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◆ヨイ豊 梶ようこ:著 講談社:発行
  黒船来航から12年、江戸:亀戸村で三代豊国の法要が営まれる。広重、国芳と並んで 「歌川の三羽烏」と呼ばれ  た大看板が亡くなったいま、歌川を誰が率いるのか。娘婿ながら慎重派の清太と、粗野だが才能あふれる八十八。 
  兄弟弟子の二人は、尊王攘夷の波が押し寄せる不穏な江戸で、一門を、浮世絵を守り 抜こうとする。(内容、引き写し)
 
  同じ人物の名前が複数あったり同じ名前なのに違う人物だったり、
  面白かったのですが、頭の体操、頑張りました。
     タイトルの意味、あぁそうだったのかと納得したのは後半でした。
 

◆幸福と言う名の不幸 曽野綾子:著 講談社:発行
  才色兼備で、気立ても優しい榎並黎子は、
  我儘なわけでもないのに、何故か悲しい結果になってしまう。

  曽野綾子さんの小説は、実は初めてでしたが上手だなぁ~としみじみ。
  
◆暗幕のゲルニカ  原田マハ:著 新潮社:発行
  ピカソの若い愛人で、〈泣く女〉のモデルでも知られる写真家のドラ・マールは、
  〈ゲルニカ〉制作過程の写真を撮影し、後世に貴重な記録を残す。
  そんなドラが、ピカソの魅力と勝手さに振り回された最後が切ない。
  
  国連本部のロビーに飾られていたこの名画のタペストリーが、2003年のある日、突然姿を消した。誰が〈ゲルニカ  〉を隠したのか? ベストセラー『楽園のカンヴァス』から4年。現代のニューヨーク、スペインと大戦前のパリが  交錯する、知的スリルにあふれた長編小説。(内容紹介から)



  
◆カフーを待ちかねて 原田マハ:著 宝島社:発行
 
  もし絵馬の言葉が本当なら、私をあなたのお嫁さんにしてください―。きっかけは絵馬に書いた  願い事だった。「嫁に来ないか。」と書いた明青のもとに、神様が本当に花嫁をつれてきたのだ―。沖縄の小さな島でくりひろげられる、やさしくて、あたたかくて、ちょっぴりせつない恋の話。選考委員から「自然とやさしい気持ちになれる作品」と絶賛された第1回『日本ラブストーリー大賞』大賞受賞作品。…「BOOK」データベースの引き写し。

  著者の初めての小説です。
  こんなロマンティックなラヴストーリィもあったのね。
  良かったデス。

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読み終えた本たち・・・9冊
又もや本です。
時間を見つけてはちょこちょこ読んで、こんなに溜まってしまいました。

実は、まだ数冊…
でも、今日は9冊にします。

順不同で。

3冊1

ヤっさん・築地の門出…原宏一:著 双葉社:発行。
神楽坂のマリエ、これが滅法痛快で面白かったので借りた2冊。

誰が呼んだか“銀座のヤス”。親しみ込めて“ヤッさん”。築地市場と一流料理店を走って回り、頼られる謎の男。自分がなぜ宿無しかは語らないが、驚きの舌と食の知識を持つ。新米ホームレスのタカオは、ひょんなことからヤッさんに弟子入りして、「驚愕のグルメ生活」を味わうことに。市場も銀座も、最高に旨くて、人情はあったかくて、さっぱりと気持ちがいい。だが、誇りを持って働く現場には事件も起こる。ヤッさん&タカオの名コンビが、今日も走る。( 「BOOK」データベースより)

だましゑ歌麿…高橋克彦:著 文芸春秋:発行
おこう紅繪暦を読んで、是非にと思った本。これも、良かった~&面白かった。

「千に一つの目こぼしがない」南町奉行所の定町廻り同心、仙波一之進が主人公
江戸一番の人気絵師、喜多川歌麿の妻おりょうが大嵐の夜に殺され、事件の幕が開く。現場で見つけた髑髏(どくろ)の根付が付いた印籠を手掛かりに、真相を追う仙波の前に、やがて黒幕の正体が浮かび上がる。一同心の意地が、強大な権力と対峙する。





3冊2

新聞広告で知って即予約したものと、お隣から借りたもの。

浅田次郎:著    原田マハ:著    原田マハ:著
KADOKAWA:発行   ポプラ社:発行   講談社文庫:発行

長く高い壁・・・万里の長城が殺人現場!
ここは戦場か、それとも殺人現場か――。従軍作家が日本軍の闇に挑む。
日中戦争中の万里の長城。探偵役を命じられた従軍作家が辿り着く驚愕の真相とは?
浅田作品初の戦場ミステリ。
人は嘘をつく。人は見栄を張る。人は愚痴をこぼす。
探偵小説を好んで書くのは、そうした人間の本性を堂々と開陳できるからだ。読者にしたところで、(中略) 
他人を恨み、妬み、嫉み、あげくには殺してしまう人間の怖ろしさ――むろんおのれのうちにも確実に存在する魔性を、小説の世界に垣間見ている。(帯から)

単純に面白いというのではなく、歴史や地理に疎い私には、お勉強にもなりました。
浅田次郎、やっぱりいいです。


そして、原田マハさんの2冊。
幸せのレシピ・・・駅からバスに乗って、ふたつ目のバス停で下りて、
色づき始めた街路樹を眺めながら、甘い香りのする場所へと向かう。
そこでは、おいしいスイーツと、なごやかなパティシエ一家が、
私の到着を待っていてくれる。(本文より)

「阪急宝塚山手台」の阪急不動産×原田マハ WEB公開小説だったららしい。
道理で、と思わされる甘々さ。大好きな原田さんらしくないナ。。。


夏を喪くす・・・
う~~ん、これも原田マハ?な、短編集。
表題作の’夏を喪くす’は良かったと、素人の個人感想です。




3冊3

瀬戸内寂聴:著   角田光代:著  阿川佐和子+壇ふみ:著
講談社:発行    小学館:発行    集英社:発行

いのち・・・TV出演中の寂聴さんを見て、図書館に予約。
寂聴さんの人気にあやかったのですが、特に感想もありません。
河野多惠子と大庭みな子との親密さも私的には好ましくなくって、
やはり、この方の小説は好きになれないということでしょう。


私はあなたの記憶の中に・・・
K和田くんは、他人の弱さに共振して自分をすり減らす消しゴムのような男の子で…。
「猫男」をはじめ、「父とガムと彼女」「水曜日の恋人」など全8編を収録。雑誌や単行本に掲載された作品をまとめる。(「BOOK」データベースより)
表題作の「私はあなたの記憶のなかに」は、
姿を消した妻の書き置きを読んで、記憶をさかのぼる旅に出た話は一番好き。


ああ言えばこう食う・・・
親友らしい、阿川佐和子×壇ふみの交換エッセイ。
父親に気難しい作家を持つ二人の語りは、笑える♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
予想以上に楽しませて頂きました。
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神楽坂のマリエ / おらおらでひとりいぐも / いろあわせ
今日もまた本の記録です。簡単に…3冊…


神楽坂のマリエ ヤッさんII原 宏一:著 双葉社:発行
  詳しいタイトルは、「神楽坂のマリエ ヤッさんII」
  家にあった=夫が買った=本、初めての著者でした。

  これ、滅法面白い
  設定は、軽く流して受け止めるとして、
  「誇り高き宿無し」にして食の達人・ヤッさん。と、
  三年がかりで開いたカフェを三年待たずに潰してしまったマリエ。の話。

  帯の惹句↓、なるほどです。
  “本のソムリエ" 太鼓判!
  「前作に引き続き、読んだ人の80%が夢中になりすぎて電車を乗り過ごしてしまうかもしれません。いや、95%か  な?(笑)」清水克衛さん(「読書のすすめ」店長)

  もっと読みたいと、
  前作:「ヤッさん」と続編「築地の門出 ヤッさん3」を図書館に予約しました。



…………………
おらおらでひとりいぐも若竹千佐子:著 河出書房新社:発行

  カバーの裏表紙に、縦書きで大きくかかれていたのは、↓。
  結婚を3日後に控えた24歳の秋、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように、故郷を飛び出した桃子  さん。身ひとつで上野駅に降り立ってから50年――住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と  成長、そして夫の死。
  「この先一人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」
  40年来住み慣れた都市近郊の新興住宅で、ひとり茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、桃子さんの内か  ら外から、声がジャズのセッションのように湧きあがる。
  捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたも  のとは――


  第158回芥川賞受賞作。
  知って直後に図書館に☎予約をしました。ようやく回ってきましたが、

  とにかく読みにくく、疲れました。

  東北弁って、文字にすると気になって気になって…内容が逃げて行きました、
  だらだらと切れ目なく続く独り言は、
  東北弁の冒頓とした語り口と、固い4文字熟語とは何故か結びつきにくいと感じながら、
  読みました。絶賛大好評の審査員諸氏や読まれた方々の感想とは々ではありませんでした。



…………………


いろあわせ梶よう子:著 角川春樹事務所:発行

  「いろあわせ 摺師安次郎人情暦」長いタイトルですね。
  先日nohohonさんのご紹介で読んだ「父子ゆえ」の前の本です。
  「父子ゆえ」が良かったので読みました。
  これも、じんわり温まる心地よい本でした。

  内容紹介引き写しです。
  神田明神下に住む通いの槢師・安次郎。寡然ながら実直で練達な職人の彼に、おまんまの喰いっぱぐれの心配がない  と、ついた二つの名は「おまんまの安」。そんな中、安次郎を兄と慕う兄弟弟子の直助が、様々な問題を持ち込んで  くる。複雑に絡み合い薄れてしまった親子の絆、思い違いから確執を生んでしまった兄弟など・・・・・・安次郎は  否応なしに関わっていくことに―――。五つの槢りの技法を軸に、人々が抱え込む淀んだ心の闇を、澄み切った色へ  と染めていく。



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ジヴェルニーの食卓
ジヴェルニーの食卓原田 マハ:著 集英社文庫:発行

マティス、ドガ、セザンヌ、モネ、4人の画家を、
4人の女性の、それぞれの立場からえがく短編集。
小説ですからフィクションでしょうが、事実との混在加減がわからなくって、
まるで本当のことのように読んでしまいました。

当然のことながら、画家たちの作品が出てきます。
それって、どんな画なの?・・・と立ち止まって先へ進めませんでした。
各編に少しだけ貼っておくことにします。


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●〈うつくしい墓〉アンリ・マティス「マグノリアのある静物」

マティスがコート・ダジュールの「オテル・レジナ」に住んだ晩年を、
小間使いとして仕えていた当時のことを、マグノリアのマリアが語る。

3102427_2138954702_98large.jpg マティスの住まい:オテル・レジナ


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後に修道女となった看護婦のマリーの「礼拝堂を作りたい」という願いから作った、
ロザリオ礼拝堂のステンドグラスと薔薇窓




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●〈エトワール 〉メアリーカサットの画l「コルティエ婦人の肖像」

≪コルティエ婦人の肖像≫↑を見たドガが、
「私と同じ感性の画家」と言った女流画家メアリー・カサットを通してのドガ。

メアリー・カサット舟遊び Mary20Cassatt20-20青い肘掛け椅子の少女
メアリー・カサットの≪舟遊び≫と、≪青い肘掛椅子の少女≫

印象派の画風を共有した親しい二人でしたが、ある日、カサットはドガと距離を置く。
それは、奇妙に殺気立ったドガが14歳の幼いバレエダンサー:マリーを素裸にしてモデルに使う様子に、カサットが耐えられなかったからです。
当時は、貧しい家の家計のためにバレエを踊ったそうで、今のようなお嬢様の優雅な一面はなかったようです。

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ドガの≪14歳の小さな踊り子≫(ワックス製)には、本物のリボンやチュチュが。


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●〈タンギー爺さん〉結合
セザンヌの描いたタンギー爺さん

貧しい、才能ある画家たちに絵の具を欲しがるまま提供し、絵と引き換えに絵の具をくれるらしいと噂のたつタンギー親父の店。
その娘から、プロバンスに居るセザンヌへの手紙形式の物語。
画家たちや店やタンギー親父の近況などを書き連ねながら、代金支払いの請求をしています。

りんごの静物画 評価の別れた≪りんご≫

コッホを応援したタンギー親父ですが、最もお気に入りはセザンヌ。
この画家は誰にも似ていない。本当に特別です。
あと少し……もう少しなんです。リンゴひとつで、パリをあっと言わせる日がくるのは。
と、セザンヌの留守にしている部屋の鍵を預かって、人々に見せることもあった。



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●〈ジヴェルニーの食卓〉戸外の人物習作(右向きの日傘の女)

ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。
その傍で、モネを支えた義理の娘:ブランシュ(↑の画のモデル)の物語。

赤い頭巾、モネ夫人の肖像(窓に立つカミーユ・モネ)
モネの最初の妻だった人。2児を残して早世しました。

ブランシュは、モネの2度目の妻となったアリスの娘です。

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  表題になっているジヴェルニーのモネの家と庭です。美しい花と美味しい料理…


アリスは、モネのパトロン:(破産した)銀行家エルネスト・オシュデの妻だった・・・
料理上手なアリスの食事は、モネに素晴らしい庭園を造らせることにもなった。

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白内障で視力と気力をなくしかかったモネを救った、手術とブランシュの存在で、
それが、モネの最後の大作:オランジュリーの睡蓮の大きな壁画の完成に至った。らしい。


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父子(おやこ)ゆえ / 母の遺産―新聞小説 / 銀河鉄道の父…など、5冊の本
父子ゆえ  梶よう子:著 角川春樹事務所:発行

  ほのぼのと、読みました。
  年々、こういう優しく穏やかでほっこり気持ちの和らぐ読み物が好きになっています。

  とかく絵師に光の当たる浮世絵で、同じくらい大切な存在の摺師が主人公。
  五話仕立てのうち、三話が「あとずり」「色落ち」「見当ちがい」など、摺りに関わるタイトル。
  初摺りと後摺りの違い、初めて知りました。

すいどうばし

  国貞や広重も出てきて・・・ふっと親近感も。
  中で、広重の鯉の滝登りの画図が出てきました。
  これも、広重の鯉ですが、作中のものとは違うのは確かでしょうが。
  実は、笑太に買ったものなんです。

  nohohonさんのご紹介で読みましたが、
  これには、第一話があるようです。タイトルは、<いろあわせ>。読みたいです。


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母の遺産―新聞小説 水村 美苗:著 中央公論新社:発行

  初めての著者でした。
  まず、このカバーに惹かれました。大好きなウイリアムモリス。

  本当に新聞小説だったようで、タイトルが付けられてはいますが短い章で構成されています。超短編…私には
  読みやすく重宝でした。

  文章も登場人物の個性も、私は好きでした。
  母親との確執、親の看取り、夫婦の在り方、姉妹の関係など、私の極めて身近な出来事にも重なりました。  
  作者の実体験かしら?とも。
  じわじわ…リアリティーも。

  こんな物語、ありそうでなさそうで、良かったデス。


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銀河鉄道の父門井 慶喜:著    講談社:発行

  第158回直木賞受賞作品。
  題名のまま、地元の名士であり、熱心な浄土真宗信者でもあった宮沢賢治の父・政次郎の目線による賢治像です。
  代々の質店の長男として、裕福な家に生まれた賢治は、
  余りにも愛情深い父親の、願いとは異なる信仰への傾きや妹トシとの死別を経て、
  教師や技師として地元に貢献しながら、創作の道へ進み、家業を継ぐことはなかった。

  私の中の宮沢賢治は、この物語の賢治とは同じではなくなりました。



・・・・・・・・・・・・・・・・


警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官 梶永正史:著 宝島社:発行

  夫の買った本。手持ちの読み物がなかった時に、取りあえず読んだのですが。
  白かった!。このミス大賞、納得でした。
  ただ、タイトルが…何とかなったらいいのに。

  以下、内容紹介の一部を引き写しです。
  第12回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞2作品のうち1作。
  選考委員、絶賛の話題作。
  伏線や仕掛けを含め、全体にわたって娯楽性が発揮されている。文句なしの大賞受賞」吉野仁(書評家)。

  主人公は警視庁捜査二課の警部補、キャリアながら「電卓女」と呼ばれている
  32歳独身女性の郷間彩香。

  捜査二課で贈収賄や横領などの知能犯罪を追う彩香は、数字に手掛かりを求めて電卓ばかり叩いているため、周囲か  らは“電卓女"と呼ばれている。そんな彩香に、刑事部長から特命が下った。――「渋谷で銀行立てこもり事件が発生  している。至急現場に向か
い、指揮をとってくれ」。青天の霹靂に困惑しながらも彩香は、立てこもり現場である渋  谷に急行する!



・・・・・・・・・・・・・・・・

挑発笹本稜平:著 双葉社:発行


  これも、内容紹介をそのままに。

  警視庁捜査一課で継続捜査を担当する鷺沼は、パチンコ・パチスロ業界の雄、飛田を訪ねる。7年前、殺人容疑で勾  留中に死亡した飛田の従弟、川端の話を訊くために―。  従弟とは30年近く会っていないと言う飛田だが、飛田  の秘書は鷺沼に告げる。「7年前、飛田は川端に会っています」ひとつの殺人事件を端緒に、次々と湧く黒い謎。

  鷺沼と神奈川県警の宮野が再び手を組み真相を探るが、そこに立ちはだかるのは警察組織。知りたいのは真実だけ―

  組織と犯罪に闘いを挑む刑事たちの熱い姿を描く。



  迷宮入り事件を追う警視庁捜査一課の鷺沼は、パチンコ業界の雄・飛田を訪ねる。
  警察内部に親蜜な繋がりを持つパチンコ・パチスロ業界のドン:飛田にはホームレスの従弟:川端がいて、
  その川端は、ある電子部品会社の社長を殺した殺人容疑で勾留中に自殺を図っていた…


  この著者にこういう作品があるとは思っていませんでした。
  いくつか読んだものは、=山岳や、登山がテーマでした。

  これも、ある意味とても面白く読みました。
  過去にお付き合いのあった方が、何人か浮かんできてしまって。。。
  パチンコ機械製造大手の方や、某不動産関係の方の、無邪気で人の良さそうな笑顔など。
  あ、でも、私はそういった関係の暮らしには無縁ですよ。


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モダン / 酒の渚
最近の既読書から、取りあえず2冊を記録します。

モダン
 原田マハ:著 文藝春秋:発行

  原田マハがキュレーターとして半年間勤務した、「MoMA」が舞台。
  ニューヨーク近代美術館「MoMA」は、「ザ・モダン」とも呼ばれるモダンアートの殿堂。は、知ったかぶりの聞き  かじりです。

  読み心地のよい5つの短編の中でも、好きだったものは、

  ◆「中断された展覧会の記憶」…
   福島の美術館で、〈アンドリュー・ワイエス〉展が開かれていた、2011年3.11に東日本大震災発生。
   地震による原発事故を知った「MoMA」は、その目玉として貸出していた≪クリスティーナの世界≫を撤収する    ことを決定。
アンドリュー・ワイエスの代表作「クリスティーナの世界」(1948)
    日系学芸員:杏子がその任を負う。
    福島の美術館で働く学芸員:伸子との出会いから、杏子の抱く
    「逃げ出さず、怒らず、声も上げない。誰も説明せず、謝罪しない。」不思議な国:日本への思いが、痛々しく    残りました。
    これ、好きでした。



  ◆「私の好きなマシン」…
    「MoMA」初代館長のアルフレッド・バーが登場する≪マシン・アート展≫は「MoMA」らしい企画。
    デザイナーのジュリアが、両親と訪れた幼いときのMOMAでの思い出がよみがえる。
    若い、アルフレッド・バーの言葉、
    「知らないところで、役に立っていて、それでいて美しい。そういうものを『アート』と呼ぶ」
    とても、魅力的な人物らしい。


  ◆「新しい出口」…
    マティスとピカソの関係や、二人のいろいろな画の題名が出てきます。
    どんな絵かしら?と見つけてみました。

アンリマティスcats

パブロピカソcats




・・・  📖 ・・・



酒の渚 さだまさし:著 幻冬舎:発行

  さだまさしさん、好きなんです。
  実は声があまり好きではありませんが、
  勝手に想像するお人柄や、辛口コメントが好きなんです。

  新刊本、図書館で借りました。
  いいな、いいなぁ~と羨みながら、一気に読み終えました。
  駄目ですよ、こんなにヒトを羨ましがらせては!

  では、帯を引き写し。。。

  さ、呑もう。
  強い人、優しい人、温かい人、切ない人…。今はもう会えない、懐かしい人たちとの豊かな夜。
  さだまさしが出会ってきた、名酒と名酒場と数多の粋人たち
  震災から再興したばかりの蔵から届いた〈灘一〉、山本直純さんが豪快にふるまった〈マグナム・レミー〉、大阪『  ホテル・プラザ』の『マルコポーロバー』で出会った中村八大先生、永六輔さんの忘れられない誕生会、先斗町『鳩  』のお母さんが褒めてくれた「関白宣言」、十津川村でふるまわれた〈あまご酒〉、『マルコポーロバー』最後の夜   …


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奇跡の人 / 異邦人(いりびと)/ 神の値段 / 騙し絵の牙
奇跡の人 原田マハ:著 双葉社:発行
  
  2歳の時の熱病で、≪盲目で耳が聞こえず、口もきけない≫状態になった6歳の少女:介良(けら) れん
  岩倉使節団の留学生として渡米、9歳から22歳までアメリカで教育を受けた:去場 安(さりば あん)
  安が、伊藤博文の意を受けて・・・れんの教育をひきうける。
  明治20年の青森県弘前市を主な舞台にした小説です。

  あの、有名なヘレンケラーとアン・サリバン先生の物語@日本版でした。
     (主人公の名前、けら・れんと さりば・あんって、そのままよね)
  が、原田マハさんのペースにはまりっぱなし。
  少し、端折り方が気になる部分もあるのですが、良かったデス。
  さくさく、4時間で一気読み。





異邦人(いりびと) 原田マハ:著 PHP出版:発行

  銀座の老舗画廊「たかむら画廊」の篁一樹の妻、菜穂は妊娠初期。
  2011年3月の福島の原発事故による放射能を逃れて、京都に暮らしていた。
  個人美術館「有吉美術館」の副館長でもある菜緒の、美術を見る目は非常に鋭くすぐれていた。

  その菜緒が門前町の画廊で、無名画家の日本画の小品に惹かれた。
  やがて出会ったその作家は、無名の声を失っている謎に包まれた美貌の女性画家。

  絵画のプロ(キュレーター)でもある著者の言葉による、その画家の画に出会ってみたいと思いました。
  パウルクレーの絵の一番いい部分を集約して日本画のに翻訳したような抽象的な青葉の絵。
  モネの睡蓮を超える彼女の日本画の手による睡蓮の屏風絵!
      (どんな絵だろう?想像が出来ないけれど、見てみたい)

  美しい女性画家の謎も、なるほど。
  大好きな京都を舞台に、実際のお店や光景を背景にかかれたこの小説、好きだわぁ~
  映像化するとしたら…と、キャスティングも楽しませてもらいました。

  題名の異邦人は、いりびとと読ませますが、
  京都では元からそこに住む「地の人」に対し、他所から来た人を「入り人」と呼ぶらしい。





神の値段 一色さゆり:著 宝島社:発行
 
 2016年『このミステリーがすごい!』受賞作品。
  ↑に続いて美術もの、でした。画廊と画家をめぐるあれこれ、かなりよくわかった気が…
  帯から
   人前に一切姿を見せない世界的な現代画家・川田無名。唯一、その正体を知るギャラリー経営者・唯子が何者かに  殺された――。

  ただ、正直な気持ちを書けば、素人っぽさが少し残念。






騙し絵の牙 塩田武士 :著 KADOKAWA:発行
 
 「当て書き」小説だそう…。そして、帯のキャッチには<最後は“大泉洋”に騙される>
  「当て書き」とは、演劇や映画などでその役を演じる俳優をあらかじめ決めてから、脚本を書くことだそうで、
   この本は、大泉洋を「当て書き」して執筆された小説。ふぅ~~む。

  読みにくい導入部分を過ぎると、だんだん面白くなってこれも一気読み。

  速水は大手出版社の雑誌編集長。紙の本離れに苦しむ厳しい業界で、次々難題に出会う。
  主人公:速水が、大泉洋さん?
  ユーモラスな機転の利く会話はそうかも知れませんが、時どき違うような。。。

騙し絵3

  気がついたら、表紙も騙し絵(笑)


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おこう紅絵暦
おこう紅繪暦1 高橋克彦:著  文芸春秋:発行

図書館で借りたい本は、目下夫の名義も借りて最大の12冊を予約中です。
新刊本を主に申し込んでいるので、なかなか回ってきません。

おこう1

  これも、夫が買ったらしい本。

  高橋克彦、遠い昔に1冊だけ読んだ記憶が…
  確か『写楽殺人事件』だったかと思うのですが、内容はすっかり失念しています。


   装丁と装画が、好き~♡
  捕り物帖で、短編が12編。
  ≪願い鈴≫≪猫清≫≪ばくれん≫≪熊娘≫≪耳打ち≫≪古傷≫など、
  それぞれのタイトルもいい感じ。

  北町奉行吟味方筆頭与力:仙波一之進と、元は、柳橋一の人気芸者:おこう
  一之進の父:左門、浮世絵師:春朗などが、様々な事件の謎を解き明かします。

おこう3

  ばくれん…今風に言えば暴走族?…出身のおこう。
  与力の嫁として家を取り仕切り、舅に可愛がられ、過去の友人・知人にも頼られている姿は 
  聡・賢・美を備えて、カッコいいけれど、も少し気風の良さも欲しいな。
  …は、昔、元芸者さんを隣人に持った経験から。


おこう4
  
 とにかく、軽くてサラサラ~~と読みやすい物語集。
  でもね、辛みで言えば、丁寧な本ではありません。
  時々、誰が? 誰に? と迷い道。

  後で知ったのですが、シリーズものらしい。
  この前作の「だましゑ歌麿」を読んでからの方が齟齬感がないらしい。
  図書館で借りようかな。


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九十歳何がめでたい / コーヒーが冷めないうちに

九十歳なにがめでたい 佐藤愛子:著  小学館:発行


  大ヒットした本。
  買ってまでは…と躊躇っていましたら、貸して頂けました。

  で、一気読み。
   ◆よくわからないスマホは、『来るか?日本人総アホ時代』
   ◆トイレの恐怖を書いた『過ぎたるは及ばざるが如し』
   ◆『子供のキモチ』
   ◆『老残の悪夢』 などなど、
  夜中に( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \と笑い転げたり、
  ホントにねぇ~と同感したり、共に憤ったり・・・
 
  残しておきたい本ではありませんが、楽しく読み終えました。




コーヒーが冷めないうちに 川口俊和:著 サンマーク出版:発行

  これも、↑の本と一緒にお借りした本。

  著者、全く知りませんでした。
  プロローグの引き写しですが、
    とある街の、とある喫茶店の
    とある座席には不思議な都市伝説があった
    その席に座ると、その席に座っている間だけ
    望んだとおりの時間に移動が出来るという 
           ただし、そこにはめんどくさい  
    非常にめんどくさいルールがあった

  この始まりには、期待させられました。
  が、失望 。゚(゚´Д`゚)゚。

  『恋人』『夫婦』『姉妹』『親子』の4話構成ですが、どれも曖昧でヤマ場のない
  展開。登場人物の名前も混乱して、話を分かりにくくしています。
  時間の無駄使いをしたような…と思っていましたら、

DSC03656.jpg

  昨日(3月29日)の新聞に、こんな広告を発見。
  脚色して、映画にしたら、案外いいかも知れないなと。

  でも、多分見ません。

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雲上雲下 / 樽とタタン / 福音の少年

図書館の本2冊(雲上雲下・樽とタタン)です。

DSC03579_20180326151018393.jpg    朝井まかて:著     徳間書店:発行

 物語が世界から消える?目を惹く、帯の赤い文字が意味不明なんですが…ハテナ

  章の一 :小さき者たち
  章の二 :勇の者たち
  章の三 :物語の果て、からなっています。
 このフォントがいいな、内容にぴったりだなぁ~と。
 草どん、子狐、山姥、小太郎、乙姫に天女・龍の子などが登場します。


 「とんと昔の、さる昔」・・・草どんが、
 日本に古くからある神話やおとぎ話、昔話を、ゆっくり、ゆったり語る口調…
 子ぎつねの「あい」という物語の先を促す相づちの声…
 実際に聴いている気分になってしまいました。

 こんなふうに物語を子供たちに聞かせたいなぁ~
 知っているようで知らなかった物語の成り行きに、新鮮さもあります。
 著者の文章は、方言も含めて美しい日本語も大好き。

 ”人はなぜ好きになり、嫌いになるのか。他者の幸福を喜び、その一方で不幸も面白いのはねぜか。なぜ人は嫉み、う らやみ、出し抜きたいのか。運、不運はなぜ誰にも等しく訪れてはくれぬのか。なぜ人は尊徳にこだわり、奪い、殺  し、戦いをやめられぬの か……”山姥は、真顔で、私を見上げた。は、文中の一部です。
 妙に気になりました。
 
 いい本でした。




樽とタタン  中島京子:著  新潮社:発行


 忘れかけていた子どもの頃の思い出を、あざやかに甦らせる傑作短篇集。小学校の帰り に毎日行っていた赤い樽のある喫茶店。わたしはそこでお客の老小説家から「タタン」 と名付けられた。「それはほんとう? それとも噓?」常連客の大人たちとの、おかしく てあたたかな会話によってタタンが学んだのは……。心にじんわりと染みる読み心地。 甘酸っぱくほろ苦いお菓子のように幸せの詰まった物語。(内容紹介の引き写しです)



 学校が終わると、赤い樽のある喫茶店で過ごすのが日課の小学生の少女がいました。
 客の老小説家から「タタン」と名付けられた少女が、
 その喫茶店に訪れる人々の物語を描いた9篇から成る連作短編集

 9篇とも淡々と穏やかな雰囲気で、不思議な物語です。
 ありそうで、ない?。
 中島京子さんは、好きな作家さんですが、これはちょっと苦手。



・・・・・・・・・・・
自前の本

福音の少年  あさのあつこ:著  角川書店:発行

 十六歳の永見明帆は、同級生の藍子とつきあっていても冷えた感情を自覚するだけ。
 唯一、彼が心に留める存在は藍子と同じアパートに住む彼女の幼なじみ、柏木陽だっ  た。藍子の様子がおかしい?そう気づいたある日、母親とけんかした陽が突然泊めてく れ、と訪ねてくる。その夜半、陽のアパートが火事で全焼、藍子も焼死体で発見され  る。だが、それは単なる事故ではなかった。真相を探り始めた彼らに近づく、謎の存  在。自分の心の奥底にある負の部分に搦め捕られそうになる、二人の少年。十代という 若さにこそ存在する心の闇を昇華した、著者渾身の問題作(内容紹介の引き写しです)



 主人公の少年(高校生)二人の葛藤がよくわからないし、不気味でした。
 いま小学生の孫も、こんな風になるの?と怖くも感じました。
 この中では彼らの存在が必要ですが、藍子の謎めいた姿=生活=と共に、何か別世界に 感じられてしまいました。

 政治家が殺し屋を使って、高校生を消す!?って…
 余りにも非現実的な結末に、もやもや~


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みおつくし料理帖(全巻)/ おもかげ / バブルノタシナミ

また、いっぱい本を読みました。
ティッシュペーパーを握りしめて。

ドライアイ+花粉症+感激で流れ出る涙  のために、ネ。

みおつくし

お隣かさんからお借りした≪みおつくし料理帖≫8冊と、
2冊持っていた自分の本も読み返しました。  

丁寧な物語が、優しくて…じんわり涙があふれでます。
心の良薬です。

昨年末、NHKでドラマになっていました。⇒ コチラ

見事なキャスティング、その時の役者さんの顔や声がそっくり浮かびます。

ただ、出来たら別の人が好いかと思うのは、おりょうさん役。
美しすぎる麻生祐実さんより、生活感のだせる室井滋さんがいいかも。

あと、続編で活躍しそうな’りう’さんは、是非とも樹木希林さんでとも。



≪みおつくし献立帖≫、

内緒話や、鶴屋の間取り図など興味深い話があれこれ。

B5サイズのスケッチブックにイメージを描いて、物語を進行させるのですって。

作者と主人公=澪さんが、重なります。
  



その前に、図書館でお借りした本。

おもかげ   浅田次郎:著  毎日新聞出版:発行
内容紹介、引き写しです。
「忘れなければ、生きていけなかった」
浅田文学の新たなる傑作、誕生――。
定年の日に倒れた男の〈幸福〉とは。
心揺さぶる、愛と真実の物語。
商社マンとして定年を迎えた竹脇正一は、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、集中治療室に運びこまれた。
今や社長となった同期の嘆き、妻や娘婿の心配、幼なじみらの思いをよそに、竹脇の意識は戻らない。
一方で、竹脇本人はベッドに横たわる自分の体を横目に、奇妙な体験を重ねていた。
やがて、自らの過去を彷徨う竹脇の目に映ったものは――。


バブルノタシナミ 阿川佐和子:著  世界文化社:発行           
著者が、阿川さんでなかったら…このエッセイ集は本屋さんに並ぶかな?
名前で売れるって、凄いことだと思いました。


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百年泥 と 6冊の本たち

DSC03231.jpg

テーブルに危なげな本の塔!
来読もの+未読モノ、焦るわぁ~


 DSC03229.jpg 
石井遊佳 :著  新潮社 :発行

舞台はインドのチェンナイで主人公は日本語教師。著者の現況と重なる設定です。

百年に一度という大洪水に運ばれた大量の泥。そこから掘り出される人。ヒト。もの。
渋滞を逃れて、自家用の翼で空を飛んで通勤する特権階級の人達がいる。
内気で人との会話・コミニュケ―ションが出来ない母を”人魚”と納得する主人公=私。

闊達でユーモラスな表現も楽しい文章ですが、何しろ連いて行かれない。
好みからは全く外れた作品でしたが、好きだった部分もありました。

インドのTOP企業のエリート社員に日本語を教えている『私』
生徒たちのレベルは10歳程度ですが、その中に非常に優秀な頭脳と知能を持ちながら、ひねくれた扱いにくい美青年:デーヴァラージ。
彼とのかかわり合いは、興味深く面白く読みました。

芥川賞って?と疑問のなかです。
もう一つの芥川賞≪おらおらでいぐも≫を読んでから考えるとして。。。
 



            
             抱擁またはライスには塩を
            江国香織 :著   集英社 :発行

東京・神谷町にある、大正期に建築された洋館に暮らす、風変わりな柳島家の話。
ロシア人の祖母・子供を学校にやらない教育方針・叔父や叔母、と
4人の子供たちにお手伝いさんが暮らす家。
そして、4人の子供たちのうち2人は父親か母親が違っている。

時は、1960年秋 ~ 2006年晩秋 。
<家族それぞれの体験を、視点も時間も飛ばして、自由につなぎ合わせて書いてゆく。
家族といっても、一人ずつ、ですから>
と、著者が言われるように、時系列をはなれて色々な年代にそれぞれの物語が描き出されます。
この書き方、慣れるまで戸惑いましたがだんだん良くなってきました。

それにしても、この時代を私は知っています。
当時を思い起こしても、こういう家庭や暮らしがあったとはなかなか信じがたいのです。

運転手さん付きの大きな車で試験の時だけ登下校していたクラスメートも居たし、
伯父の家にも、友人にも、◎☆さま と私を呼ぶ複数の女中さんがいたけれど。
この本にかかれている暮らしとは遠すぎる~~まるで、これって、明治時代?くらいに。

江国香織さん、実は2冊目ですが『左岸』より魅力的でした。
この本は、大切にとっておきます。

中で、妙に納得できる部分…
 相槌はすばやく機嫌よく。けど言葉は短く。長話は禁物。客から見聞きした事柄は、つねに二つに一つでその中間はない。すなわち憶えておくべき事項か、忘れてしまう――あるいは忘れたふりをする――べき事項か。鮨屋の親父さんの言。

世間体と言うのは自分の良心のこと、と母は言っていた。そうだね。



えっと…
その他読んだ本です。↓
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よかったのは、『小さき者たちへ』(重松清)
いつもながら、平凡な日常の中の大切な心を思い出させてくれます。
そして、何がどのように勇気や慰めや喜びを感じさせるのか、気付かされます。

『秩父慕情』(佐山利子)
初めての作家さんでした。
バー“岩ざくら”のマスター悟志と妻の節子、銀座のバーの雇われママ民子を描いた「秩父慕情」。江戸時代、商家で働くおきわと太吉の悲恋を描いた「夢物語」。
今と昔の二つの物語が、武甲山の急峻な岩場に人知れず花を咲かせる岩ざくらに繋がる。

名古屋出身の寡作な方のようですが、又読んでみたい方。
 

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校閲ガール / ブラックボックス
校閲ガール
宮木あや子:著   KADOKAWA:発行
16トンさんの感想から飛んでみたくなったもの。
図書館で借りました。


恥ずかしいと、ほんの写真がなかったのは…これでした。
滅多に恥ずかしがらなさそうな16トンさんも、ムフフ、了解。
私だって、気恥ずかしいわ。


とりあえず、この手の本とは初対面。
テンポが良い、早いという以前にあっけにとられる進展(?)

ファッション誌の編集者に憧れて入社後、
配属されたのは校閲部だったという主人公。
本の中で、前触れなく「ゆとり」とよばれています。
いつから?何故?と不思議で何回もそこまでを読み返してしまいました。

結局、ゆとり教育育ちの若者を’ゆとり世代’と呼ぶことから、
彼女にその特徴を見てのことのようです。
著者、人気があるようですが若者向きかも。


16トンさんには著作も多いので、
この本に興味を持たれ面白く読まれたことが納得できました。
私は、面白かったのですが、落ち着かなさも感じました。

角田光代さんの解説、何故か私が読んだ本にはありませんでした。
気になっていたので、残念。



📖

ブラックボックス

篠田節子:著  朝日新聞出版:発行

3K+自然との闘いに、農業人口が減っている今、
清潔に管理され、無添加で、防害虫の完全無農薬栽培野菜ですが、
目に見えない・数値に現れない複合作用で弊害も…
「食の安全」が、テーマ。


データベースから、内容紹介をそのまま貼り付け。

サラダ工場のパートタイマー、野菜生産者、学校給食の栄養士は何を見たのか?
会社の不祥事で故郷に逃げ帰ってきた元広告塔・栄実、
どん詰まりの地元農業に反旗を翻した野菜生産者・剛、
 玉の輿結婚にやぶれ栄養士の仕事に情熱を傾ける聖子。

 真夜中のサラダ工場で、最先端のハイテク農場で、閉塞感漂う給食現場で、
彼らはどう戦っていくのか。 食い詰めて就職した地元のサラダ工場で、
栄実は外国人従業員たちが次々に体調不良に見舞われるのを見る。
やがて彼女自身も……。

その頃、最先端技術を誇るはずの剛のハイテク農場でも、想定外のトラブルが頻発する。
 複雑な生態系下で迷走するハイテクノロジー。

 食と環境の崩壊連鎖をあぶりだす、渾身の大型長編サスペンス。
 週刊朝日連載の単行本化。




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里の在処  / 赤猫異聞 / 隣の女
里の在処
内山節:著  新潮社:発行
これ、良かったよと、夫から渡されました。

著者は、1950年生まれの哲学者。
20代から、東京と群馬県上野村との二重生活をし、ついには古い農家を手に入れる。
現在、NPO法人・森づくりフォーラム代表理事など。


森林(ヤマ)の食料次第で、ジャガイモや大豆などが猪の被害に遭う。
それを、「本当に良かった」という村人たち。
被害が、収穫の半分程度なら、「ちょうどよかんべ」と村人は言う。
「それくらい食べられても、僕も困るわけではないし、
猪も遠慮して半分は残しておいてくれたし」と。
優しく、おおらかな共存の思考。

村という共同体は、いろいろな矛盾がありながら、
自然と人間の関係がそうであるように、対立や助け合いを内包する仲間の世界だ、とも。



山里の暮らし…到底私には出来ない話ですが、
都会では考えられない真の’お互いさま’が、羨ましく思われました。

実は…つい最近のこと。
私の住む町の町内会で、高齢化にかかる不協和音が年々煩雑になって、
日々の暮らしが脅かされそうな事態に至っています。
例えば、私の班は5軒しかありません。回り持ちで班長をします。

1軒だけはお若い方とのご同居ですが、残り4軒は老世帯。
夫婦の合計年齢は150歳超え、しかも両方がまがりなりにも健康なのは我が家だけ。
一応輪番制で、ナントカ委員になりますが実際は大変です。

隣家が2年任期の’保健委員’に当たりました。ほぼ毎日、登下校時に児童の安全見守りに立たねばならない様子。お気の毒なので、お手伝いをするつもりですが。

こんなお役もお断り、ひいては町内会を脱退される件数が多くて困ります。
お互いさまが消えてしまうようで、寂しいです。




赤猫異聞
浅田次郎:著 新潮社:発行

再読しました。
本は、最低3回は読むという知り合いが言うには、
 一回目は筋、2回目は表現、3回目で細かいところまでようやくわかるから、、、
本当にそうですね。
2回目では、思いがけない収穫もありました。
時代は、明治元年でしたが、
その頃の身分制度と、立場による言葉の使い方など改めてナルホド^^、とか。

やはり、好きな本でした。
以前の感想です。⇒ 💛




隣の女
向田邦子:著 文春文庫:発行

古いものですが、なんとなく読み返してみました。

向田さんの小説(エッセイ)は、読みながら画像が浮かびます。
光景が、まざまざと浮かびます。
それと、人の心が有態に出て浮かびます。

独身のまま逝かれてしまったのに、何故そんなにわかるのかしら?

未だ新鮮でした。


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大活字本
今年初めての図書館本、
大活字本でした。
(宇江佐真理:著  実業の日本社文庫:発行)

DSC02812.jpg
活字、確かに大きいです。
製本も安っぽくて、『本』らしく思えません。

『江戸人情堀物語』というサブタイトルで、
ため息はつかない/裾継/おはぐろとんぼ/日向雪/お厩河岸の向こう/隠善資正の娘、
の短編が6話。それぞれが堀に関わりがある話です。

DSC02813.jpg

この著者の物は、確か3冊目。
知人が好きな作家さんで、お借りして読んだ記憶があります。
優しい・穏やかなほっこりできる物語は、
少し滅入っていた時期ですが、心地よい読後感に癒されました。

6話、それぞれが好きでした。
この方、2015年に亡くなられたようで、残念です。






夕映え天使

これは、自前のほんです。
(浅田次郎:著  新潮文庫:発行)

これも、心休まる・悪意と無縁の短編6話ですが、
どういえばいいのかしら??

多分、大人っぽい・男っぽい話かな。
穏かな気持ちになるというよりは、スッキリするとでも言いたい読後感。

内容紹介(ほぼ、引き写しです)

◇ 東京の片隅で、中年店主が老いた父親を抱えながらほそぼそとやっている中華料理屋「昭和軒」に住み込みで働きたいと現れた、わけありげな女性……「夕映え天使」。

◇定年を目前に控え、三陸へひとり旅に出た警官。漁師町で寒さしのぎと喫茶店へ入るが、目の前で珈琲を淹れている男は、交番の手配書で見慣れたあの……「琥珀」。

その他、人生の喜怒哀楽が、心に沁みいる六篇。


(↑にちらっと書いた、滅入る気持ちは友人のこと。
3年前に脳梗塞で倒れて、療養中のあの友人です。)
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火定 その他、暮から新年に読んだ本。
年末年始の読書は、多分8冊だったかと。
図書館のお蔭で、読みたい本が借りて読めます。
出来るだけ新刊を予約しているので、手元に来るのは時間がかかるのが難点です。


火定
今年、ようやく借りたのがこれ。
澤田瞳子:著  PHP研究所:発行

奈良時代の平城京で、大流行した天然痘に立ち向かう、
身分の低い官吏と医師たちの壮絶な物語です。

古い日本語が難しい=読みを覚えられない=のですが、
内容は非常に心打たれます。
これ、第158回直木賞候補らしい…。



リーチ先生
リーチのやることや考えにいつも驚く亀乃介は架空の人物。
「リーチ先生はなんてすごいことをやろうとしているんだ」
「陶芸にはこういう表現方法もあったんだ」と驚き、心酔する。

リーチの陶芸とかかわりの深い『小石原焼』を訪ねたいと思い始めました。



煌
花火をテーマにした、短編集。
時代も場所も、勿論登場人物も違います。
感想は…★★



ここからは、自前の本たちです。

桜楓堂ものがたり
村山 早紀:著   PHP研究所:発行
穏かで暖かい日だまりのような本。
知りませんでしたが、童話作家さんらしい。
皆さんにご紹介したい本でした。

内容紹介、ほぼ引き写しです。
銀河堂書店に勤める月原一整は人づきあいが苦手だが、隠れた名作を見つけ、光を当てる名人。店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼されていた。ある日、万引き事件が思わぬ顛末をたどり、一整は店を辞めざるを得なくなる。傷心を抱えて旅に出た一整は、ネット上で親しくしていた、桜風堂という書店を営む老人を訪ね、桜野町を訪ねる。そこで思いがけない出会いが一整を待ち受けていた……。一整が見つけた「宝もの」のような一冊を巡り、友人、元同僚、作家、そして出版社営業が一緒になってある奇跡を巻き起こす。




紙の月
角田光代:著   角川春樹事務所 :発行

内容(「BOOK」データベースより)
わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。彼女は、果たして逃げ切れるのか?あまりにもスリリングで狂おしいまでに切実な、角田光代、待望の長篇小説。


これ、映画やドラマになりましたね。
主演は誰かな~と思いましたら、宮沢りえさん。
凄い!イメージ通り。映画、観たいな。




あい
高田郁:著  角川春樹事務所:発行

主人公・あいの夫は、関寛斎です。
幕末から明治にかけて活躍した医者で、長崎留学などを経て徳島藩の典医となる。
戊辰戦争の時には、敵味方無く治療し、
その後徳島に移り、町医者として貧しい人からは治療代を取らず、無料で天然痘の予防接種など尽力し、72歳にして全財産をなげうって北海道開拓に挑戦。開拓した土地を小作農に解放しようとしたことなどその人生を送った関寛斎。

寛斎の資料は多くあるのに、あいのことは何も知られていません。
「手織りの木綿の布地が少し、着物一枚、帯締め、家族写真数葉。現存するものはそれだけです。あとは「婆はわしより偉かった」等の寛斎の言葉が残るのみ。その言葉に着目して、あいの物語を構築しました。」は、著者のことばです。




ワイドビューひだに乗り損ねた男
西村京太郎:著  光文社文庫:発行

感想は…★★


配達される女

逢坂剛:著  集英社:発行

この著者にしては、遊び過ぎ~
感想は…★★


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シャキシャキ蓮根のホワイトシチュー
図書館から借りた本 ≪スープ屋しずくの謎解き朝ごはん≫を読みながら、
たまらなくスープが食べたくなりました。

冷蔵庫に、
薄切りの豚肉がある、な。

DSC02543枠

盆も正月も、クリスマスも無縁な暮らしですが、
クリスマスっぽくホワイトシチューにしましょうか。

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≪スープ屋しずくの・・・≫スープ、ほとんど玉葱・ジャガイモ・人参がベースです。
私も、その3つを炒めてコンソメと共に、とろ火でゆっくり煮ました。
薄切りの豚肉は、くるくる巻いて焼きます。
蓮根も一口大の乱切りにして、肉の傍で軽く炒めます。
ホワイトソースも準備したら…ほぼ、完成。

食べる15分前にすべて合わせて煮込んで、
シャキシャキ蓮根が、美味しい。(と、今日も自己満足)




DSC02547枠

残りは、翌日の昼ごはん。変身~~スープパスタ(〃▽〃)
蓮根は入っていません。

DSC02551枠

代わりに、蒸し野菜の残りのかぼちゃとブロッコリー、椎茸をトッピング。

食べるホワイトクリスマス、でした。



  

DSC02553.jpg
早朝にひっそり営業しているスープ屋「しずく」。
店主の作るスープの描写が細やかで美味しそう。
色々なスープが食べたくなります。

宝島社文庫 : 発行
友井 羊  : 著


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図書館の本。(ジャポニズム)
9月なかばに図書館デビューして、
ふり返れば24冊の本を借りて読みました。

DSC02279.jpg

デビューの日に申し込んだ『たゆたえとも沈まず』(原田マハ)は、
11月28日にようやく借りられました。


これ、
画家:フィンセント・ファン・ゴッホと、
フランスにジャポニズムを売り込んだ日本人画商:林忠正の物語です。

パリ万博をきっかけにフランスに浮世絵を広めた林忠正と、部下の加納重吉。
パリの画商テオが支えるのは、放浪癖のある兄のフィンセント・ファン・ゴッホ。
この4人の出会いから、変化していくゴッホの運命…
 ジャポニスムの影響下、やがて世界を席巻する印象派。


ゴッホの短く劇的な生涯は有名な話で、
知っているような気がしていたゴッホ兄弟のことは再認識。

どうして、あんなにも困ったちゃんの兄=ゴッホを信じ・応援し・支え続けられるのか?と疑問を捨てきれないながら、テオとその妻の人柄に惹かれます。

それにしても、ゴッホの作品の価値を早くから気づき、
彼なりのやり方で応援していた林忠正は、お人良しとは、一味違うなぁ。


読み終えたら、ゴッホの絵を見たくなりました。
今、1月7日まで東京で展覧会開催中の筈。

私は、次の開催地:京都に行くつもりです。

DSC02405.jpg

↑の2冊と交換で、これを借りました。
朝井まかてさん…個人的には☆☆。
☆3つが最高として…です。

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実さえ花さえ…寒天にサクラソウのイメージ絵を追加してみました。

東山公園からの帰り路、
図書館に返した本ですが、とてもいい本でした。
「実さえ花さえ」by 朝井まかて(講談社)

DSC02083.jpg

内容(「BOOK」データベースより)
江戸・向嶋で種苗屋を営む若夫婦、新次とおりんは、人の心を和ませる草木に丹精をこらす日々を送っている。二枚目だが色事が苦手な新次と、恋よりも稽古事に打ち込んで生きてきたおりんに、愛の試練が待ち受ける。第3回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。
江戸時代を舞台にした時代小説



2枚目で人目を惹くが、寡黙で、実直で、思いやり深い花師:新次とその妻おりん。
その周囲で、さまざまな人物が悲喜こもごも騒動を起こします。

喧嘩の絶えない留吉夫婦、預かった子供のしゅん吉こと:雀、花師の師匠の娘:理世、大店のご隠居と美しい孫息子…など、登場人物の姿がいきいき魅力的に描かれています。

師というのは、庭師でもあり、花卉園芸を商う職業とでも言ったらいいのかしら?
江戸時代に人気の出た花や植木など、興味深いエピソードがうれしい。
ここでは、🌸ソメイヨシノ🌸も花師:新次の作りだした新種となっていました。

・・・・・が、ちょっと待って^^
確か、🌸ソメイヨシノ🌸は、
「茗荷谷の猫」(木内昇)では、別な庭師=巣鴨の在=が作ったことになっていました。
小説だからいい?
う~~む、ちょっと違わない?

題名は、文中での花師の言葉、
「実さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい」からでしょう。

サクラソウa
本の中でとても気になったのが、これ。
新種のサクラソウを、寒天に植えてその趣向が喜ばれたらしい。
寒天は、植物にとてもいいらしい・・・真似したいな。


📖
総理の夫…これも、なかなか面白く読みました。

日本では初めての女性総理大臣が誕生。
相馬凛子、完璧な美貌と可愛らしさを併せ持つ42歳。
著名な小説家を父に、大学教授国際政治学者を母に持つ。

総理の夫=ファーストジェントルマン、としてがんばろうとする相馬日和、36歳。
鳥類研究所勤務、東大卒、大金持ちの二男坊。


設定・着想に感心しました(って、上から目線?)

第111代総理の設定です。

今の安倍総理は、確か第98代だったかと思いますが…

この中の政治家たち、あの人だろう~?と思ってしまう方々のご登場もありました。


政治音痴のこすずめでも、楽しめました。



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挫折した本、など。妻が椎茸だったころ / 御松茸騒動 / 不知火海 / 父の帽子
冷蔵庫を新しくしたら、
何故か台所の整理と入れ替えをはじめてしまっています。

棚の高いところ・奥の方などに入れ込んであった、
存在すら忘れていたものは、思い切ってごっぞり処分中。
でも、まだまだ使わないだろう物はいっぱいあります。

ま、一気には捨てないで…暫く残しておきます。



路1

それでも本は読んでいます。
図書館への道にも慣れました。

本

昨日返却した本、2冊。
カメラを持っていなかったので、ガラケーで記念撮影@道端。
(※コーティングしてあるので、表紙は汚しません)

📖 妻が椎茸だったころ … 短編集ですが、表題以外は
📖 御松茸騒動 … 熟知している興正寺@名古屋が出てきて o(^▽^)o

路2

図書館の本は、借りられるまで時間がかかります。
その間に、夫が買った本を読みます。


不知火海

浅見光彦シリーズですが、これはハズレ。
理屈っぽい・現実離れ(?)な内容でした。



父の帽子

初めての作家さん。
表紙に惹かれて読み始めましたが、どうにも辛い。

化大革命の前後に多感な少女時代を過ごした中国人女性が、
瑞々しい日本語で描く自伝的長篇。題名の『父の帽子』の帽子は、
文革時にかぶらせられた帽子のことで、抽象的なもの。(データベースから抜粋)

文化大革命については、知っておいて損はないと思いながら挫折しあした。
堪能らしい日本語ですが、
内容が荒々しくて、ゴメンナサイ(ノ_<)




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Give up と Cheer up
図書館通いにも慣れてきました。
予約できる枠の6冊は、しっかり入れて…順番待ち。

DSC01965.jpg

漫画は、やはり苦手でした。Give Up:(´◦ω◦`):でした。
この3冊を返し、

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この、3冊の絵本を借りてきました。
どれも良い絵本だなぁ~と、気分が上がります。
Cheer up♪

フェルメール

ミッフィーとフェルメールさん。
フェルメールの画がたくさん見られます。
それも、印刷がまことに美しい!

マティス

ミッフィーとマティスさん。
切り絵で描かれたシンプルな絵、楽しいです。

ほくさいさん

ミッフィーとほくさいさん。
今、マイブームの北斎です。
これは、少し物足りなかったかな。。。


それにしても、この絵本に出会えた偶然に感謝。
個人的には、ミッフィーと言いたくない私です。
うさこちゃんとおかぁさんのふわふわさん…それが好きです。

それとは別に、
『ミッフィーとフェルメールさん』が、欲しくなりました。
買います!

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真珠の耳飾りの少女
 fe-si-p (400x476)   
     
  babaちゃまが、『ぱせり』を描いて下さった頃知った、この本の存在。
いつか読んでみたいと思いながら、 ようやく図書館で借りて読みました。


無題

   トレイシー・シュバリエ : 著    
木下 哲夫 : 訳    
白水社 : 発行

フェルメール家の女中=17歳のフリートの目を通して、  
フェルメール家の家族模様、17世紀のオランダ、絵の制作過程などが描かれています。  
きつい仕事を真面目にこなしながら、対等の扱いもない女中と言う立場ながら、  
芸術の天分に恵まれた彼女とフェルメールは、惹かれあいます。  


1_20171031234156341.jpg

物語では、これらの↑画が描かれる様子が語られています。


fe-si.jpg

今ではチューブに入っている物を簡単に手に入れられる絵具、当時は手作りで、  
骨灰・鉛白・茜・蜜陀僧・象牙など(この部分、写し書きで私はよくわかっていません)を蘑りつぶして混じりけのない、深みのある 鮮明な色のための粉末を作り亜麻仁油で練る、絵具の下ごしらえ…は、……フリートの秘密の仕事でした。



 そういえば、  
葛飾応為も、大変な作業の末に胡粉や黒を得ていたらしいことを思い起こしています。  
 本ではフリートがモデルですが、実際にはこの絵のモデルは明らかになっていません。

本を読みながら感じたのは、オランダの暮らしの真摯さ。
うさこちゃんの絵本でも、ブルーナさんが丁寧に描かれています。
納得です。

そして、こんな本もあるらしい。

m26v_hyoshi-300x300.jpg

読んでみたいな。

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図書館の本たち。
遠い・不便・本の汚れが気になる。

図書館嫌いの理由でしたが、
少しづつ慣れてきました。

不便です。遠いです。
それは、厳しい暑さや寒さの季節には行かなければいい。
春・秋の散歩にはむしろ歓迎~

DSC01853a.jpg

本、汚れた本は借りなければいい。
例えば、新聞広告を見た時点で申し込めば、ほぼ新しい本を借りられる。

きっと、まだまだ奥の手があるでしょう。

DSC01861.jpg

今、申し込んでいても順番が来ない2冊を待っています。

少し前に、書店で迷って買うのを控えたもの=56番目と、
新聞広告を見て、恐る恐る申し込んで…それでも12番だったもの。

現在8番目。図書館の本は4冊ですから…いつ借りられるか。

DSC01885.jpg

待っている間に、こんなもの=買ったもの=を読みました。
評判は聞いていました。
確かに面白い…

題材になっている『古書店ならではの本』、読みたくなりました。

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☆☆☆嬉しい☆☆☆
今しがた、ノーベル文学賞の受賞を知りました。

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何故か気になる、そして好きな作家さん
カズオ・イシグロさんの受賞でした。

村上春樹氏より、格段に嬉しい!

『浮世の画家』『日の名残り』『夜想曲集』の3作はあるはず…と、
本棚を探しても、『日の名残り』が見つけられません。

それぞれ、再読します。

『夜想曲集』は、2009/07/13 のブログ記事がありました。

貼り付けてみますね。

『音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』と、サブタイトルがついています。
 著者:カズオ・イシグロ
 出版社:早川書房
 
♣伴奏を頼まれた”助っ人ギタリスト”と、ゴンドラに乗って歌う過去の大物歌手・・・「老歌手」

♣ロンドンの友人夫妻はいつも歓迎してくれたのに、今回は様子がおかしくて……「降っても晴れても」

♣イングランドのロマンあふれる丘陵地帯で、ギタリスト志望の青年が出会った夫婦は
……「モーバンヒルズ」

♣顔を包帯ぐるぐる巻きにされたマイナーなサックス奏者が、ハリウッドの高級ホテルに滞在し、スーパースターの隣人になった訳は……「夜想曲」

♣一流の音楽教育を受けているけれどもイタリアのカフェでバンドで演奏しているチェリストが、チェロを弾けない“大家”に出会う……「チェリスト」   ・・・の、

5つの短編集は、かつてミュージシャンを志した著者ならではの音楽の世界、お分かりになる方には魅力的なんだろうな。
残念なことに、私は名前を聞いて事があるなぁ~~程度でした。それでも・・・男女の危機、音楽と並ぶテーマである「夕暮れ」を感じさせます。

16トンさんが、書いていらっしゃる感想・・・納得です。⇒こちら

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図書館に。
DSC01264 小

めっきり秋の気配で…読書の秋。
図書館デビューして2回目に行った折に、事務所でちょっと聞いてみました。


あまりにも汚れた本を借りてしまったことから、
”いっそ、同じ本を買って差し入れしたら取り換えて貰えないかなぁ~”なんて独り言。

そこまでは言えませんが、
読み終えた本を寄贈することは、駄目ですか?って。。

すると、喜んで!と快諾。
ただし、図書館で使えない本はご希望者に提供しても良いですか、ですって。
勿論です、私の方も喜んで。

DSC01353ぼかし

そんな展開で、さっそく100冊ほど持っていきました。

普段は、本好きの知り合いに送ったり、大学に寄付をします。
それも良いけれど、図書館で使っていただけるならその方が良いかな、と。

宅急便で送ろうかとも思いましたが、荷造りが面倒なので、
紙袋に小分けしてタクシーで持っていきました。

DSC01267小

本棚がスッキリしました。
気持ちもスッキリです。
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図書館デビュー。

DSC01347.jpg

一週間前の22日:金曜日、地元の図書館に行きました。
我が家からは、不便な立地ですが頑張って…

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3冊(2作品)を借り、
2冊は予約しました。予約が多くいつ借りられるか未定です。

DSC01320.jpg

気休めか自己満足か、消毒スプレイも使います。
NET予約で、その晩、2冊追加予約してみました。
読み終えた(先日借りた)3冊を持って、今日も図書館へ

DSC01350_201709292157339b0.jpg

ところが、勘違いで1冊しか借りられませんでした。
もう一冊は、他図書館からの融通本で、まだ届いていないとのこと。
あらぁ~~~ &  トホホ。


それにしても、この図書館は老朽しています。まるで我が身です。
本も、憐れすぎる^^
折あとや食べこぼしのシミに仰天!

嫌ですねぇ~~

平成大家族

予約した本の一つは、文庫本を見つけて買ってしまいました。
予約はキャンセル、ごめんなさい。



又々回顧談で申し訳ないのですが、三十数年前高知に住んだ時のことです。
夫を職場まで送った後、図書館に日参していました。

新しい建物と、笑顔の美しい女性たちが心に残っています。
彼女たちは、私に
”今日入ったばかりの本ですが、ここで読んでしまわれるならどうぞ”と
嬉しいお言葉。
発売直後の新刊本をたくさん読ませて頂いたのは、感謝しかありません。

名古屋に来て、初めて図書館に行って驚いたのは、
本の汚れの酷さと、係りの方のよそよそしさでした。

以来、久し振りの図書館の印象は同じでした。
でも…年金生活だしぃ~…通うかな、と考えています。
はて・さて!?!




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長いお別れ / 小さなおうち / 冬の光
中島京子さんの本、2冊。と、篠田節子さんの本も。

長いおわかれ中島京子 : 著
文芸春秋 : 発行
”少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行く”認知症を、アメリカでは『長いお別れ』と言うそうです。
著者の話を≪ラジオ深夜便≫で聞いて、読んでみたくなりました。

フランス文学者のご両親と、お姉さま(フランス在住で、作家さんでもあります)を持つ著者が、認知症のお父さまを見守り、支えられた10年を楽しく振り返りながらの小説です。認知症の高齢者介護と聞いただけで感じる、じめっとした雰囲気はまるでありません。
それどころか、とても暖かく楽しくさえありました。

   そして、
   小説はこう書くのね、と個人的には莫大な収穫を得た気分です。
   著者の、あの実体験が…フムフムでした。

   十年ほど前から認知症を患っている東昇平は、妻・曜子とふたり暮らし。
   かつて中学の校長や公立図書館の館長をつとめ、先生と呼ばれないと返事をしない矜持の持ち主。
   3人の娘たちは、在米の長女・結婚して別居の次女・独身の3女がいる設定で描かれています。

   あれは、
   私がまだ40歳になる僅かばかり前の遠い過去のこと。
   小さな新聞の”短編小説募集”に応募したことがあって、、、入賞してしまいました。(エヘ!)

   勢いついて?、雑誌(マダムだったかな?)の公募企画にも3~4編応募した古い思い出があります。
   当時好きだった、阿刀田高氏が選者だったからでした。

   その時の私は、実体験ではないものの人の話を少しだけ膨らませて書いていました。
   そこが素人だったのですね。今更知ってどうする?ですが。

    内容紹介では、
     帰り道は忘れても、難読漢字はすらすらわかる。
     妻の名前を言えなくても、顔を見れば、安心しきった顔をする――。
     認知症の父と家族のあたたかくて、切ない十年の日々。




小さいおうち中島京子 : 著
文春文庫 : 発行
「長いお別れ」を読みたいと言い出したのは夫でした。
どこに売っているかなぁ~と言うので、amazon で買いますね、と安請け合いしました。
ところが、これ一冊では送料がかかってしまう・・・
直木賞を受賞された当時の文春で、始めの部分しか読んでいなかった「小さいおうち」の文庫本を見つけて買ったものです。

これが、又とても良かった。
第143回直木賞受賞作品。それだけのことはあると個人的に絶賛。


   昭和初期の話です。
   東北の片田舎からやってきたタキは、赤い屋根のモダンな家の若く美しい時子奥様のご家庭に女中奉公します。
   平穏な日々に密かな“恋愛事件”の気配が漂い、戦争も始まって…。
   晩年のタキが過去の記憶を綴ったノートが思いがけない展開になって、最終章にいたります。

   戦前の昭和時代の様子が、街や、当時の生活、料理の献立や着物などていねいに描かれています。
   運びも自然な展開で、ほっこリとした気分で読み進めました。


ちいさいおうち
ちいさいおうち
バージニア・リー・バートン (著, イラスト), 石井 桃子 (翻訳)
この本も大切な役割で登場しました。


   中島京子さんの作品、もう少し読んでみたいと思います。
    何が魅力的かと言うと、柔らかで穏やかな優しさに満ちている内容と文体。
   そして、終わり方の巧みさです。







冬の光篠田 節子 : 著
文藝春秋 : 発行

写真と刃物研ぎが趣味の富岡康宏、妻美枝子、二人の娘敦子、碧(みどり)
康宏の学生時代からの「友人」でフランス文学者の笹岡紘子、フランス文学者を夫に持つ謎のお遍路さん、秋宮梨緒が登場人物。

この著者も好きです。
達者でわかりやすい文章が心地よい方です。
今日は、カバーと帯の説明を移し書きにするだけにします。


   内容(カバー裏から)
   四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。企業戦士として家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。
   死の間際、父の胸に去来したのは、二十年間、愛し続けた女性のことか、それとも?足跡を辿った次女が見た冬の光とは―

   こちらは、帯から。
   帰宅途中のフェリーから富岡康宏は転落死した。
   事故か自殺か!?
   貴重な休暇を使って、父の最後の足跡を辿ってこんなところまでやってきてみれば、父は女と同行二人で札所巡りをしていた
   父も最低だが、自分の愚かさにも腹が立つ。
   それでも何かがひっかかる。


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銀の猫 / 夏の果て / ローカル線で行こう / ミッション建国
ようやく、読みたかった本を読むことが出来ました。

ブロ友さんのご紹介だったり、
広告や書評を見てだったり、興味をそそられる本にたくさん出会いますが、
諸般の事情で、それを手に入れて読むにはなかなか至らないの。


本



昨日、幸いにも本屋さんで見つけて…一気読みしたのは、≪銀の猫(朝井まかて)≫。


銀の猫    
    皺がよる、ほくろができる、背はちじむ、頭は禿げる、毛は白くなる、手はふるう、足はよろつく、
    歯は抜ける、耳は聞こえず目はうとくなる。
    身におうは頭巾えり巻き、杖、眼鏡、たんぽ温石、しびん孫の手。
    くどくなる気みじかになる、愚痴になる。
    心はひがむ、身は古くなる、聞きたがる。死にともながる、淋しがる、出しゃばりたがる、世話をしたがる
    又してもおなじ咄に、子をほめる、達者自慢に、人はいやがる。



    タイトルの≪銀の猫≫は、お咲が心を通わせ介抱をした舅から離縁のきわの餞別の品。
    お咲の介抱を受けながら、舅は↑の言葉を節をつけながら歌っていた…まぁ~~今も、その通り!


  妾奉公を繰り返す、すべてにだらしない母親の所為から大きな借金とともに婚家を離縁されたお咲。
  その母親はお咲の元に転がり込み、相変らずの節操のない暮らしで、借金の返済もままならない。

  お咲は、年寄りの介護をする「介抱人」をしている。
  お金の為に、、、母親からみの借金返済の為に、、、だが、誠心誠意働くお咲は引っぱりだこに。以後省略。。。

  とてもいい本でした。
  初めての 朝井まかて さん、虜になっています。
 
  背景は江戸時代ですが、当時は長生きの時代っだたらしい。豊かな隠居生活を『老い光り』と言ったことは知りませんでした。
  親の介抱は家長が行うものだっらしいとか、今のヘルパーに当たる介抱人がいたことも。

  納得できたのは、食べ物や水を受け付けなくなったらもうお迎えが来ていると諦める、という咲の意見。
  この本を教えて下さったnohohonさんに感謝します。



 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以下、最近読んだ本、データベースなどの貼り付けだけです。






  夏の果て
  岡 泰道 : 著
  小学館 : 発行

  元電通トップクリエーター鮮烈な自伝的小説

  電通時代にJR東日本『その先の日本へ』などのCMを制作し世界各国の賞を獲得。
  その後、独立して日本初のクリエーティブエージェンシーTUGBOAT(タグボート)を設立したトップCMクリエー
  ターとして知られる岡康道氏が初めて書き下ろした鮮烈な自伝的小説。
  CM制作会社を経営している主人公は、幼少期に父親に連れられ佐賀県から上京。
  東京オリンピックに沸く池袋に育った。実業家の父親の事業も成功していたかに見えていたが、19歳のときに父親が5億円の
  負債を残し失踪してしまう。苦学しながら大学を卒業し、バブルまっただ中の大手広告代理店に就職する。
  百鬼夜行の業界を生き抜いていく主人公。仕事は成功し賞も多数獲得。
  しかしその裏に暗くまとわりつくのが父親の影だった……。
  「公害だ」「はい?」「公に対する害です」「もしかして、僕のことですか」「キミのことなど知らない。キミが作ったCMは公害だ、
  と言っているんだ」(本文より)
  失踪した父親に翻弄される青年の人生を縦軸に、生々しいCM制作現場での戦いを横軸に描いた本格長編小説。
  「圧倒的な主人公の人間力に引き込まれ、一気読みでした」ほか書店員さん絶賛!




ローカル線で行こう
  真保裕一 : 著
  講談社 : 発行

  ベストセラー『デパートへ行こう!』に続く、感涙必死の再生物語、第2弾!

  県下最大のお荷物といわれる赤字ローカル線、もりはら鉄道は、廃線の瀬戸際に立たされていた。
  再生を図るため、前社長が白羽の矢を立てたのは……なんと新幹線のカリスマ・アテンダント。篠宮亜佐美。三十一歳、独身。
  「この鉄道の経営は、素人以下です」「お金がないなら、智恵を出すのよ!」
  県庁から送り込まれた鵜沢哲夫以下、もり鉄社員は戸惑うばかり。
  しかし、亜佐美は社長に就任するや、規格外のアイデアを連発し、鉄道と沿線の町はにわかに活気づいていく。
  一方、時を同じくして、列車妨害、駅の放火、台風による崖崩れと、数々の事件が亜佐美たちを襲う。
  そんな中、社員すべての希望をかけた「もり鉄フェスティバル」の日がやってくるが……。
  赤字鉄道の再生は? 寂れた沿線の町おこしは? そして、不穏な事件の真相は? もり鉄に明日はあるのか?

  読めば元気の出てくる、痛快鉄道再生ストーリー!!



 ミッション建国
  楡周平 : 著
  産経新聞出版 : 発行

  内容(「BOOK」データベースより)
  2020年東京オリンピック後、このまま人口が減れば日本は破綻してしまう!33歳にして与党青年局長とな
  った甲斐孝輔は、少子化対策こそ国を救うと考えた。
  子育て特区や子育て後の社会進出支援などの勉強会を立ち上げたが、党内の重鎮から圧力がかかる。
  まずは東京から変えようと考えた甲斐は、都知事へ政策を提案した。
  だが知事から反発され、都知事選立候補の決意を固めるが―。今後の日本があるべき姿を示す、政策提言小説。

  少子化対策の遅れこそが日本の問題の根源との見立てで、それが惹起する高齢化問題、財政問題、格差問題、憲法問題
  などに切り込んでゆくその論法は説得力が高く、なまじの経済学者や政治学者のレベルを超えている。
  企業の経営の根幹に詳しい著者ならではの視点が光る。
  実効性を担保するために、国ではなくまず東京からその改革を広げ日本全体に波及することで日本破産後の国のあり方
  再構築手順まで言及している。
  国家破産は今や日本のみならず、中国、米国、ヨーロッパでも起こる可能性が高まっている。
  シルバー民主主義に流されない長期的な国家ビジョンに基づく提言は本当に素晴らしい。


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溜まってしまった本…2
ここ3カ月半くらいの間に読んだ本。
今日も、個人的な感想は無いまま…BOOKデータの引き写しです。


 順不同で。

黙示  真山仁 : 著
  新潮社 : 発行
  農薬散布中のラジコンヘリが小学生の集団に墜落した!撤き散らされる薬剤、痙攣する子供、散乱するミ  ツバチの死骸。
  若手養蜂家、農薬の開発責任者、農水省の女性キャリア、それぞれの戦いが始まる。この国の農業に、  起死回生の道はあるのか?農薬は「悪」なのか?米国企業の密かな戦略、中国の挑発、仕組まれた罠。
  待ち受けるのは絶望か希望か。「沈黙」の果てに示される未来は―。


茗荷谷の猫

  木内昇 : 著
  平凡社 : 発行
  巣鴨染井の植木職人、品川のイモリ黒焼屋、池袋の戦災孤児……。幕末から昭和の東京を舞台に、百   年の時空を超えて人生の夢や挫折が切なく交錯する。注目の女性時代作家による待望の連作長編。



砂の王宮  楡周平 : 著
  集英社 : 発行
  戦後、神戸三宮の闇市で薬屋を営んでいた塙太吉は、進駐軍の将校相手に御用聞きをしている深町信  介と出会う。薬を大量に売り捌くという深町の提案に乗った塙は、膨大な儲けを手にする。
  昭和32年、門真にスーパーマーケット「誠実屋」を開業。その後、格安の牛肉を店頭に並べることに成功  し、業績は劇的に向上した。
  東京への進出計画も順調に進むが、不動産王・久島栄太郎に弱みを握られ、さらに意図せず深町の死                 に関わってしまい、塙は絶体絶命の危機に陥る。

放課後はミステリーとともに
  東川篤哉 : 著
  実業の日本社 : 発行
  霧ケ峰涼が通う鯉ケ窪学園高校にはなぜか事件が多い。校舎から消えた泥棒、クラスメートと毒入り珈  琲一族との関わり、校外学習のUFO騒動、密室状態の屋上から転落した女子…etc.それらの謎を解くは  ずの涼だが、ギャグが冴えるばかりで推理はなぜか発展途上。解決へ導くのは探偵部副部長なのか、   それとも意外なあの人か?ユーモア学園推理の結末は?


薄暮
  篠田節子 : 著
  日本経済新聞出版社 : 発行
  亡き画家は、夫である以前に彼女にとっての神なのかもしれない。
  田園を美しく輝かせる一瞬の光が、雪国に厳しい冬の訪れを告げる―。封印されていた一枚の絵が脚光  を浴びた時、「閉じられた天才画家」は妻の元を離れ、郷土の人々の欲望と疑心がうごめき始める。
  著者の新境地を示す傑作長編。



誘拐児  翔田寛 : 著
  講談社文庫 : 発行
  終戦翌年の昭和21年夏、実業家の子息で、5歳になる男の子が東京・成城の自宅前から誘拐された。
  やがて、犯人から脅迫状が届く。「使い古しの新圓で百萬圓を用意しろ。場所は有樂町カストリ横丁」。
  警察は犯人逮捕に全力をあげ、屈強な刑事たちが闇市を張り込むが、誘拐犯はその目前で身代金を奪  ったうえ、子どもを連れて逃げてしまった  。あれから15年、手がかりは何もなく、迷宮入りしたかに見   えた。しかし、とある殺人事件をきっかけに、再び児童誘拐事件が動き出した!


許さざる者
  笹本稜平 : 著
  幻冬舎 : 発行
  フリーライター深沢章人の兄が自殺して六年後、彼のもとをひとりの弁護士が訪れる。
  その時初めて章人は、兄が死の三日前に結婚していたことと、多額の保険金がかけられていたことを知  る。
  その死に不審を覚えた章人は、兄の死ぬ直前の足取りを辿り、「母の死の真相を調べる」という兄の遺志                を継ぐため故郷へと向かう。そこで彼が掘り起こしてしまったものとは…。話題作『越境捜査』の著者が                 描く、慟哭の物語。


闇から届く命
  藤岡陽子 : 著
  実業の日本社 : 発行
  都内の産婦人科病院に勤める有田美歩は、助産師になって六年目。
  勤務先にはやや問題があるものの、有能な先輩や同僚に恵まれ、充実した日々を送る。
  ある日、新生児室から一人の男児が消え…。使命感に燃える助産師たちが生まれくる命のために奔走   する!



空白  松本哲也 : 著
  幻冬舎 : 発行
  僕の記憶には、つらすぎて悲しすぎて、思い出すことのできない「空白」がある。父はヤクザ、母は覚醒剤  中毒だった。預けられた祖父母の家は衣食もままならないほど貧しく、いとこから虐待を受けた。同級生  からはいじめられ、大人たちからは蔑まれ、非行行為を繰り返した僕は、傷害事件を起こし鑑別所へ送ら  れる。求めても裏切られ、愛しても傷つけられる。「僕の生きる意味はあるのだろうか?」たとえようもない苦  しみの中、心の拠りどころになったのは、音楽への情熱と母への想い。その母が死んでしまった今、僕は               、この「空白」を埋めるために歌いつづけていかなければならない。壮絶な人生を歩んできたシンガーソングライターによる感動の告白記。



転生  
  篠田節子 : 著
  講談社文庫 : 発行
  謎の死から十数年、チベット・タシルンポ寺院霊塔で、突如金色のミイラ、パンチェンラマ十世が甦った。
  中国政府に虐げられたチベット人民は救いを求めるが、肝心のラマは食べ物と女にうつつを抜かし、か  つての高僧とは別人のよう。寺院の小僧・ロプサンは、何の因果かラマのインド亡命という危険な旅に付  き合うはめになって…。



無名  
  沢木耕太郎 : 著
  幻冬舎 : 発行
  一日一合の酒と一冊の本があれば、それが最高の贅沢。そんな父が、夏の終わりに脳の出血により入院  した。混濁してゆく意識、肺炎の併発、その後在宅看護に切り替えたのはもう秋も深まる頃だった。
  秋の静けさの中に消えてゆこうとする父。無数の記憶によって甦らせようとする私。
  父と過ごした最後の日々…。自らの父の死を正面から見据えた、沢木文学の到達点。



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溜まってしまった本…1


今日は、安堵の気持ちです。
そして、かなり疲れました。

昨日の友人ですが、退院の日が決まって術後9日目の4日になった。頭痛が軽くなったと連絡がありました。
「遠いし、予定もあるでしょうから来なくていいよ」って…”待っているわ”に聞こえてしまう私。

リクエストのあったお土産を持って出かけました。
元気そうでしたが、来月に予定していたもう一方の膝の手術は無期延期にするそうです。
それほど辛かったのね。


それにしても、遠かった~
バスは遅れる…タクシーも通らない…往復5時間で、滞在30分は老体に厳しかったなぁ~(苦笑)

うふふ。内緒で愚痴ってしまった。

******************************




  さて、最近本の読後感を書かなくなってしまいました。
  記憶のためには書いておきたいのですが、エネルギー不足。
  感想などを纏めるより次が読みたい、誘惑に負けています。

  とりあえず読んだ本の一部をUPします。感想ではなく、BOOKデータベースの引き写しにします。
  あ行の著者、7冊です。

東京プリズン   赤坂真理 : 著
   河井書房新社:発行
   戦争は忘れても、戦後は終らない……16歳のマリが挑んだ現代の“東京裁判"を描き、朝日、毎日、産   経各紙で、文学史的事件と話題騒然! 著者9年ぶりとなる感動の超大作。
   出版時には大変話題になり、いくつかの賞を受賞した。

  


  姫椿
  浅田 次郎  : 著
  文芸春秋 : 発行
  飼い猫が死んでしまったOL、経営に行き詰まり、死に場所を探す社長、三十年前に別れた恋人への絶ち  難い思いを心に秘めた男、妻に先立たれ、思い出の競馬場に通う大学助教授…。凍てついた心を抱えな  がら日々を暮す人々に、冬の日溜りにも似た微かなぬくもりが、舞い降りる。魂を揺さぶる全八篇の短篇  集。 「不幸の分だけ、ちゃんと幸せになれるよ。ほんとだよ。」は、帯。


  降霊会の夜 浅田 次郎  : 著
  朝日新聞出版 : 発行
  前半のキヨちゃんの話と、
  後半、死者と生者が語り合う禁忌に魅入られた男が見たものとは…。
  二つの話で出来ている。




  無伴奏
  太田忠司 : 著 
  東京創元社 : 発行
  父は眠っていた。私の記憶にある父の顔ではなかった。痩せ細り、肌はかさついている。髪は乱雑に刈ら  れ髭もまばらに剃られていた。口をわずかに開き、寝息を立てていた。職業柄、見慣れている姿のはずだ  った。毎日同じような老人を何人も相手にし、世話をしているのだから。なのに今、私はひどく動揺してい  た──。父危篤の急報を受け、二十数年ぶりに実家に戻った阿南は、予想もしなかった両親の謎に直面  することになる。十三年ぶりに描かれた阿南シリーズの新作にして、現時点における著者の最高傑作。

おとこ坂おんな坂
  阿刀田 高  : 著
  毎日新聞社 : 発行
  失踪した憧れの人を追って、男は礼文島に渡った。想う人が見たものを見つめて、さらにその人を想う「あ  つもり草」。
  人生に迷った女が、ふと誘われて出かけた遠野、花巻で、土地の人とのふれあいの中に未来を見出す  ──「生まれ変わり」。「男は生き急ぐが女はゆっくり」と言ったのに先立った、妻の面影を追う「あやかしの町」な  ど、人生のおとこ坂とおんな坂を綴って心にしみいる12編。

  おバカさん
  遠藤周作 : 著
  P+D BOOKS 小学館 : 発行
  ある日、銀行員隆盛、その妹巴絵の前に風の如く姿を現わしたフランス人、ガストン・ボナパルト。
  ナポレオンの末裔と称する見事に馬面の青年は、臆病で、お人好し。曲がったことはしないが、行く先々  に珍事をまき起こしていく。
  その一方で彼は人々の心を温かい光で満たしていくのである。「おバカさん」に出会ったら、人は優しさに  満たされていく。


  マリアビートル
  井坂幸太郎 : 著
  角川書店 : 発行
  幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中 学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利き二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な  殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。
  小説は、ついにここまでやってきた。
  映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテイメントを追い抜く、娯楽小説の到達点!

              これ、私の、読み始めたら最後までとにかく読むに反しました。
              挫折!投げ出しました。




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政と源
政と源1政と源3  
   三浦しをん : 著
   集英社 : 発行

   好きな作家さん、久し振りのしをんさんです。
   この方の物は、どれも好きです。
   気張らない登場人物にホッとします。

   ただ、
   この装丁(特にカバー)は好きになれません。
   非常に凝っているのですが、どこが嫌なのかなぁ
   青海波は、色が落ち着かない…
   ですが、紙質とか造りは大好きです。




   つまみ簪職人のやんちゃな源(源二郎)は、不思議な魅力で周囲の人々の人気者。
   僅かに残る頭髪を、赤く染めたり青く染めたり、虹色にしてしまう個性的な一面を持つ性格。
   ヤンキー上がりの徹平が弟子入りし、徹平の恋人:年上で人気美容師のマミも出入りして…
   この二人の存在が良いアクセントになっています。
 
   真面目さは取り柄でも、融通の利かない、面白みに欠けるもと銀行員の政(国政)。
   見合結婚した妻は理由も言わずに娘の家へと行ったきり戻る気配はない。  
政と源2
   
   性格も生き方もまるで違う二人は、生まれたときからの近所づきあいが続いている。
   老いても、嫉妬、寂しさ、怒りは無くならないし、
   むしろ強くなるかも知れない感情の動き、はいつもながら上手だな。
   それでもしょっちゅう会っている二人。

   端折った言い方ですが、家族の存在だけが人の幸せを決めるわけじゃない。
    その時々を支え合える人間関係の繋がりがあれば、そのほうがいいかも知れない。

   装丁に文句をつけただけでなく、
   文からのイメージと違和感が拭えないイラスト=こんな風な画⇒=が、邪魔です。
   私の国政さん・源二郎さんは全く違う人物像ですもの。


   
≪つまみ簪≫をおまけにどうぞ。

  政と源つまみ


   


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罪の声・・・その他5冊
罪の声

罪の声塩田武士 : 著
講談社 : 発行

「ラジオ深夜便」の≪著者に聞きたい本の壺≫と言うコーナーがあります。
暫く前に、それを聞いて興味がわきました。
読みたいと思ったのは、あの、グリコ森永事件がテーマだったから。
でも、起きてからはすっかり忘れていました。
お正月のアンコール放送で思い出し、忘れないうちにamazonで手に入れました。


↓うろ覚えの記憶で、著者とインビュー者の会話の一部は
1984年(昭和59年)に関西で起き、未解決事件として知られる、実際にあった有名な事件に巻き込まれてしまった「二人の子供」のその後に焦点を当てたフィクション。
ノンフィクションとはいえ、時代背景は出来るだけ正しく丁寧に拾いました。
だったかな?

この事件と3億円事件は、”小説より奇なり”な印象深い事件です。
脅迫電話に幼い子供の声があったこと、キツネ目の男の似顔絵は多分忘れられないとおもうのですが、その子供が、偶然見つけた録音テープで自分の声に驚くところから物語は始まります。

著者の塩田さんは、構想と取材に15年かけられたそうです。
その間、最も気がかりだったことは、同じ着想で別人が作品を書かれることだったそうです。

フィクションなので、ギン満事件と名前を変えてありました。
内容とは別に、このネーミングが読書の流れを悪くしています。(私だけかも)

著者による犯人像も面白かったし、
そう言えば、とあの頃を思い出す懐かしさも良かったです。
講談社のサイトで、内容がわかります。 ⇒ こちら ⇒ 




うさぎ蔵書印赤hoseiウサギ蔵書イン2うさぎ蔵書印赤hosei




その他、年末から昨日までの1か月余りに読んだ本です。
何かと億劫になってきていて、以前のように読後の記事が書けなくなってきました。

昨年も、相変らずかなりの冊数は読んだのですが実はほとんど覚えていません。
やはり、わずかでも記録に残しておく方がいいかなぁ~と、
装丁写真とBOOKデータベースなどの写し書きなど、簡単に載せておきます。

ツリーハウス
ツリーハウス角田光代 : 著
文芸春秋社 : 発行

内容紹介です。
謎多き祖父の戸籍──祖母の予期せぬ“帰郷”から隠された過去への旅が始まった。満州、そして新宿。熱く胸に迫る翡翠飯店三代記。第22回伊藤整文学賞。
満州から引き揚げてきた祖父と祖母から始まった根無し草一族。新宿のさびれた中華店「翡翠飯店」の三代にわたる物語。
              大人物も大悪人もいない。ただ、流されて生きている。だけどここには日本という国のすべてが書かれている
              大戦、満州引き揚げ、戦後、学生運動、浅間山荘事件、マンガ文化、バブル、コギャル、オウム真理教…
              よくもこれだけこのボリュームに自然に盛り込めたものだ。角田光代はどえらい作家になった。大傑作だ。


角田光代さんは、好きな作家さんです。
読み応え、しっかりありました。
逃げたことを自分でわかっていれば、そう悪いことじゃない。闘うばっかりがえらいんじゃないと言う祖父の言葉、いいなぁ~。


うさぎ蔵書印赤hosei



彷徨い人
彷徨い人天野節子 : 著
幻冬社 : 発行

高級住宅地で起きたひき逃げ事件、そして旅行先で起きた失踪事件。全く別の場所と時間で起きた2つの事件のつながりが、二人の刑事によって明かされる。 なぜ、母親想いの人間が、人を殺めたのかーー。その犯罪の裏に隠された悲痛な犯人の動機とは?(「BOOK」データベースより)

接点が見えない二つの事件・・・高級住宅街でのひき逃げと妻の失踪。
大切な人を守りたいと、願う男。人生をやり直したいと、悔む女。
そんな二人が出会いで、運命の歯車が狂い始めた。
認知症、介護、不倫、殺人が、物語にうまく取り入れられて、読みやすく、そして考えさせられました。

認知症を患っている母親の日記が、大きなキィになっていました。


うさぎ蔵書印赤hosei



1千兆円の身代金
1千兆円の身代金八木圭一 : 著
宝島社 : 発行

内容紹介。
第12回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞2作品のうち1作。本作は、前代未聞の身代金を要求する、史上最凶の誘拐劇です! 若者へ負担を押しつける日本の政治や、財政赤字への不満・不安をブログで訴える平岡ナオト。彼のもとに保育士や大学生らが集まり、ある計画がスタートする。やがて、元首相の孫にあたる小学生が誘拐される事件が発生。犯人「革命係」からの要求は、財政赤字の見直し、もしくは一千兆円の身代金だった! 政府、マスコミ、国を巻き込んだ事件の行方は…

元国会議員の孫が誘拐される。
犯人グループは、現在の日本の借金と同額の身代金を要求してくる。
『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品らしいのですが、その価値がよくわかりませんでした。
登場人物の差別化がはっきりしていなくて、個性がわからない事で、すべてがだらだらとメリハリのない小説に感じました。



うさぎ蔵書印赤hosei



マスカレードホテル & マスカレートイブ
マスカレードホテル.イブ
東野圭吾 : 著
集英社文庫 : 発行
【マスカレードホテル】の「BOOK」データベースより
都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!?いま幕が開く傑作新シリーズ。


新田は、 連続殺人事件で次の犯行場所として特定されたコルテシア東京に、フロントクラークとして潜入捜査を開始する。
当初はホテルマンに扮することに不満を露わに、ホテルの教育係の尚美とはお互いに行き違うことも多かったが、
接客のプロとしての姿勢を美しく貫く尚美に信頼しはじめ・・・
「正体を悟られずに、ホテルマンとして自然に振る舞う」という役割を完璧にこなせるようになるほどに成長していった。

【イブ】
↑のマスカレードホテルより5年ほど前の時点では、捜査一課に配属されて間もない新人刑事だった新田が、
ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク山岸尚美と『マスカレード・ホテル』で二人が出会う前の、大学教授殺人事件の真相を解明する話などがわかりますが、こちらは全く無駄な作品と思います。
東野圭吾さんだから、売れる本でしょうか。

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帰らざる故国(かえらざるくに)
返らざる故国上 全く知りませんでしたが、
同窓生の作家さんです。
夫が、偶々見つけて買ってきてくれました。

牧南 恭子 : 著
双葉社  : 発行 (1998)
中国・瀋陽市生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業。著書に「爪先」など、がプロフィール。


 私も、中国生まれでして、このプロフィールに親近感たっぷり~
 多分年齢も近いはずと検索しましたら、生まれは1年違い。
 同期!?か1年違いですが、ペンネームだけでは手掛かりなしよね (ノ_<)

 でも、少なくとも同級生ではないな。と、
 同窓会の役員を長くしている別のクラスの友人に尋ねても、知らないなぁ~って。

 時代物をかなり書いていらっしゃるようで、もしかして有名作家さん?
 そうでなくても、同窓会紙への原稿や、同窓会での講演などお願いしてもいいわね、なんて。

 そんな次第で、目下出版社に問い合わせ中。
 知っている人だったら、ちょっと嬉しい (*^_^*)


 内容、「BOOK」データベースのままですが、
 北陸・福井出身の祖父は奉天会戦に出征。日露戦争後、満州で馬賊となり事業を起こした。父親は その事業を継いで奉天の成功した実業家となる。一人娘のルイは、上品な亡き母とは比較にならぬ 父親の後妻、妖艶な苑子と“女の争い”を演じる。そして激しい行動力で、関東軍の敗色濃いノモン ハンへ恋人を追って行くが、その恋人とはなんと…。旧満州全盛期。自由奔放に生きる“炎の娘”ル イ。日本人社会に繰り広げられる愛欲の葛藤。壮大なドラマは『風と共に去りぬ』に迫る。

 三方面から怒涛のように侵攻したソ連軍によって“偽国”満州は崩壊した。若き戦争未亡人となった ルイは、気力を喪失した男達に代わって家長の役割を負った。日本人同士の醜い争い、中国人、朝 鮮人の冷たい視線、激しい抗日暴動の中で、今日食うためにどう金を稼ぐか、必死の日々が続い  た。その渦中、あれほど憎んだ苑子が実は...。“偽国”満州の崩壊。敗戦の地獄図。歴史に翻弄され る女達をささえ、若く美しい主人公ルイは、渾身のパワーを振り絞って生き抜く。


 歴史が全く苦手な私には、正直しっかりは読めませんでしたが、
 小説としてはとても面白く読みました。
 戦争の細かい事実を飛ばし読みすれば、登場人物の設定や話の筋に、ブレがないからでしょう。

 それにしても、この方や私が生まれ、幼少の数年を過ごした当時の満州の様子と戦時体制が詳しく 書かれています。
 大変な資料を読み、消化されての描写を思うとその能力に圧倒されました。
 実際にはこの方も私も中国でしたが、大陸ということで相似していますものね。

 これまで、異世界の方と思って居たこのような歴史に基づいた純文学の作家さんが、身近なところにいらした感慨にふけってしまいました。



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神様の裏の顔 
神様の裏の顔
藤崎 翔  : 著
角川書店 : 発行

第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作品。
新しい素材ではありませんが、面白かったです。一気読み^^

どこまでも真摯で親切で、みんなに慕われていた坪井先生が亡くなった。
享年六十八。
通夜では、大勢の参列者が本当に悲しみの涙を流した。



  そのあと、
  通夜ぶるまいに集まった人々が、故人を偲ぶそれぞれの話や告白から、
  先生がもしかしてとんでもない犯罪者であったという疑惑が持ち上がり・・・
  二転三転の結果の結末は、もう少し丁寧に書いてほしかった。

  登場人物7人による一人称の視点で描かれています。
  これは、面白い手法ですが人が代わるたびに、話が前に戻って繰り返しから始まるのは鬱陶しいかな。

  ひとりの人物に対する評価が二転三転する展開は、疑心暗鬼が生まれた状態。
  物の二面性をどちらからとらえるか、良くとらえるか、悪くとらえるか、怖さに繋がります。

  内容紹介、
  角川書店のHPで、面白いものを見つけました。これ、わかり易い。

     


  7人の登場人物は、↓

   ①坪井の娘、晴美 : 喪主
   ➁晴美の妹、友美 : 父親=坪井と不仲だった。
   ③ゴリラに似の初老の男、根岸 : 後輩教師で坪井と仲が悪かった。
   ④高校時代晴美に憧れた、斎木 : 坪井の教え子で根岸を憎んでいる。
   ⑤ご近所の、広子 :坪井家の隣に住む、太った老婆、 認知賞のある夫を事故で失った。
   ⑥コギャル(?)の、茉希 : 坪井を慕う、不登校の過去もあるが、坪井の所有するアパートに住む。
   ⑦お笑い芸人の、寺島 : 坪井所有のアパートの住人。




  著者は、「元お笑い芸人」だそうですが、全く知りません。
  そのはずです。彼はTVには一度だけしか出なかったそうですから。



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看守眼
先日の「輝く日の宮」は相当手こずったので、
軽いものを3冊一気読みしました。
取りあえず1冊目です。


看守眼

横山秀夫 : 著
新潮社 : 発行

6つの短編集です。

表題の≪看守眼≫
刑事にはわからなくても、おれにはわかるんだよ――
いつか刑事になる日を夢見ながら、留置管理係として過ごした近藤。
その彼が、証拠不十分で釈放された男を追う。
マスコミを賑わした「死体なき殺人」の真相を見抜いたのは、長年培った『看守の勘』だった・・・(帯から)


  ≪自伝≫
   自叙伝執筆を請け負ったライター、只野正幸。
   TVワイドドショウのスタッフであったが、仕事を失った・・・フリーと言う弱い立場だったから。
   そんな時に舞い込んだ、自伝出版の依頼だったが、依頼主の殺人の過去を知ってしまう。それがもとで続く、不幸!

  ≪口癖≫
   家裁調停委員を務める主婦の、口癖があまりにもとんでもない過去手と繋がる。
   12~3年前の7月、高校2年の娘の不登校が始まって、
   原因は同級生の女の子とわかるが、理由については固く口を閉ざして語らない。
   その、娘の敵とも思える女性の離婚調停員となった主婦が・・・
   とんでもない結末になった。

  ≪午前5時の侵入者≫
   県警ホームページを管理する警部。
   新聞少年だった過去の習慣で起床は午前5時、その後、メールとホームページのチェックが今の習慣になっている。
   その朝・・・HPは、真っ黒な画面にの横文字は、フランス語らしい。
   サーバーから、クラッカーの侵入は午前5時とわかり、それ以後のアクセス者数は4人と判明。
   さて、どうする?

  ≪静かな家≫
   地方紙整理部に身を置く元記者。
   16年の外勤記者の後、今は地域版の編集がしごと。
   うっかり載せた、終わってしまった展覧会の告示・・・・殺人事件に繋がり犯行を疑われる。
   新聞社内部は知らないけれど、そうなんだ^^な、話。

  ≪秘書室の男≫
   県知事の知恵袋を自任する秘書。
   これ、ものすごく納得できます。「同じ思いをしなきゃわからないものなー」という言葉。
   悪気は全くない、誠心誠意のつもりでもね。
   あなたじゃなくて、私の話かもしれない。ちょっと、考えさせられた話でした。


  どれも、普通に暮らしている人々がある時に巻き込まれるトラブルです。
  横山秀夫さん、うまいなぁ~と、ひたすら感じました。


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輝く日の宮
輝く日の宮丸谷才一 : 著
講談社 : 発行
⇐ 装画装丁、いいなぁ~と思ったら和田誠サンでした。

女性国文学者・杉安佐子は『源氏物語』には「輝く日の宮」という巻があったと考えていた。水を扱う会社に勤める長良との恋に悩みながら、安佐子は幻の一帖の謎を追い、研究者としても成長していく。文芸批評や翻訳など丸谷文学のエッセンスが注ぎ込まれ、章ごとに変わる文章のスタイルでも話題を呼んだ、傑作長編小説。は、内容紹介のコピーです。

『源氏物語』にあったかも知れない「輝く日の宮」の謎をめぐって展開する小説です。
これについては多くの説があるようですが、著者の知識は深すぎて・・・私にはついていかれない。



    全体は7つの章(0~7)から成っていて、杉安佐子が中学時代に書いた短編小説が 0 でプロローグ。
   1~7は、
   語り手として作者の登場、日本の年代記、シンポジウムの形式と、コロコロ変わる。
   馴れるまでが、落ち着かなくて読みにくい。
   でも、この、説明が難しい話を分かりやすく(それでもわかり難い)書くにはこの方法が最適かもしれません。


   主人公の一人、杉安佐子は、芭蕉の「奥の細道」を書くに至った理由を明かす研究が本当は専門分野。
   怨霊とのつながりなど、学術的な話も盛りだくさんに、出てきます。

   一言であっさり言ってしまうと・・・小説と言うより、論文っぽい。
   脳みその少ない古すずめには難解でした。


  ただ、読み始めたら読み終える、と決めているので頑張りました。

  面白いと思われる方もたくさんいらっしゃるでしょうが・・・

  源氏物語、読み直さないといけないなぁ~




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舶来屋 / ランウェイ

ブログに使えないか?アイコン1
・・・ちょっと寄り道・・・

初めての作家さんの本、2冊。
米国系銀行や証券会社で、債券ディーラーや大手金融法人を担当する外国債券セールスなどの経験から
経済番組へのご出演が多い方。
ここにも才色兼備な方が、と思う美女さん・・・

ペンネーム:真音 の由来は証券取引の用語。
買い=Main(マイン)
売り=Yours(ユアーズ)からだそうです。


★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★


舶来屋
幸田真音 : 著
新潮社 : 発行

東京銀座に本店のある【サンモトヤマ】
その創業者、茂登山長市郎氏をモデルとした小説でした。ほぼ実話でしょう。
闇市から出発し、エルメス、グッチ、セリーヌ、エトロ……数々の一流品を日本に紹介した茂登山氏の成功は、

戦時中(1941年)、出征先の天津で出会い、魅了された西洋の一流品、
天才写真家で報道写真家:名取洋之助や、電通の4代目社長;吉田秀雄などとの出会いなど、
運を強運に変える直感とくじけない努力の賜物でした。



  茂登山氏のモットーで口癖・・・
  「運は天が授けてくれるけど、縁は自分で育てるもの」
  「人生もお月様と同じ。満ちたら欠ける。欠けたらまた満ちる」
  いい話があちこちに出てきます。

  この本で一番印象的だったのは、昭和16年の中国*天津の様子でした。
  私は、そのころ天津で生まれ3歳まで育ったのです。
  その天津租界がとてもモダンでヨーロッパの一流品に囲まれた贅沢な街だったとは!
  埃っぽい街で生まれ、育ったとばかり思っていましたが、ちょっと嬉しくなりました。

  そして、銀座。
  実家の大昔・・・銀座4丁目に大きなお店と工場を持っていました。
  今の私には全く関わりのないことながら、銀座と聞くと懐かしさを覚えます。

  それにしても、経済学者(でいいかしら?)らしく、戦後の経済復興も詳しく書かれていて、日本の戦後史とも読める良い本でした。






ランウエイ
幸田 真音  : 著
集英社 : 発行

某女性誌に5年間にわたって書き綴られた物の単行本化。
その執筆中の出会いで、↑の【舶来屋】が誕生したらしい。

有名ファションブランドのバイヤーが、
セレクトショップのバイヤーになり、
ついには、自分ブランドの立ち上げとプロデューサーに成功するサクセスストーリー。



  派手やかなファッションの世界の裏側にも、女の嫉妬と足の引っ張り合いがありますね。
  それにしても、何故か権力と財力ある人物たちとの出会いがありすぎるかな。
  普通あり得ない幸運が舞い降りる不思議さは、羨ましくもあります。

  タイトルの【ランウェイ】は、ファションショーでモデルが行き来するステージのことだそうです。
  そういえば、飛行機の滑走路もランウエイですね。



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僕とおじいちゃんと魔法の塔 1
僕とおじいちゃんと魔法の塔1香月日輪(こうづき ひのわ) : 著 
角川文庫 : 発行

Wikipediaから頂いたストーリーは、
小学6年生の龍神は、自分がやりたいことを見つけられずに日々を送っていた。そんなある日、いつものように当て所なくサイクリングをしていた龍神は、海辺の別荘地の外れにある私有地の先に奇妙な塔を見つける。

そこはかつて龍神の祖父・秀士郎が仲間達と暮らしていた場所であり、現在も幽霊となった秀士郎が使い魔・ギルバルスとともに暮らしていた。毎週のように塔に出入りするようになり、自分の世界が広がっていくことを受け入れはじめた龍神は、家族の歪さに疑問を覚え、「自分の居場所はここじゃない」と両親を説き伏せて塔で1人暮らしを始めることに。   です。




  ブロ友さんお勧めの著者。
  全く知らない方だったし、
  しかも、タイトルが苦手な妖怪とか幽霊とかが絡んでいてコワゴワ、試しに選んだ本です。
  タイトルと表紙のイラストに惹かれたから。

  感想は・・・どう書くか?困っています。
  が、生来の正直さで辛口になっています。


  魔法の塔と、そこに住む幽霊の祖父たちに巡り合い、
  いわゆる世間の常識、善悪での規範などを考え直すきっかけ、
  それらから自分を見つけるという話は全くその通りだわと賛同・感動します。

  が・・・それに気がつくまでの気持ちの動きなどが省略され過ぎかな。
  結論を急ぐ文体からは、自然にそのようにかんがえて行きつくようなゆとりある流れが少し足りないような。。。
  小説は、行間から想像と感情の発生するものが好きです。

  ただ、この本の場合ですが、
  伝えたいことに向かって、直截で直行するような表現(文体)は、わかりやすいとも思います。
  もともとはコミックだったものを文章だけの文庫化にされたことを思えば、これでいいのかもしれません。

  このシリーズは、6巻まで発行済。
  第7巻を構想中に作者が病死したため、未完となったようです。

  確かにブロ友さんが言われるように、内容もしっかりしていていいのですが、
  例えば孫の笑太に勧めるかと考えると、微妙な感じもあります。

  理由ですか?
  お説教っぽい気がするのです。
  1冊しか読まないでの感想、早まっているかもしれませんね。



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共震 / 花は咲けども(歌)
共震
相場 英雄  : 著
小学館 : 発行
内容紹介は、帯に凝縮されています。
◆ 復興を支える県職員が、殺害された。彼は“顔のない男”に会っていた。
  大ヒット作『震える牛』の著者が全霊を注いだ、鎮魂と慟哭のミステリー!

◆ 現在進行形の震災を描く、
  事件以外はノンフィクション!超問題作だ

◆ 他の小説作品で小道具のように用いられる震災とは、リアリティが違う

◆ 震災から2年以上経ちますが復興など名ばかりです。どうか忘れないでください
                                     --- など ---


  これ、4月の初めに読みました。
  ブログに書く前に、今回の熊本地震が発生してしまいました。

  そんな時にと、かなり迷ったのですがやはり書いておくことにします。
  と言うのは・・・
  発生以来1000回以上の余震が続いている熊本地震ですが、そんな中でも忌々ゆゆしきやからの出没を知ったから。
   気象庁は、(多分4月末で)「余震発生確率」の発表を取りやめました。



  小説としての物語は、
  震災から2年後の東松島市(宮城県)の仮設住宅での殺人事件が発生。
  被害者は、宮城県庁・震災復興企画部の早坂順也だが、県職員の枠を越えて宮城県だけではなく、
  福島や岩手の被災地の仮設住宅住民のを廻り、復興のために力を尽くしてきた人物だった。
  早坂は亡くなる直前まで、被災地の避難所の名簿を調べていたという。
  事件を追うのは、大手新聞社記者:宮沢賢一郎と警視庁キャリア:田名部昭治。


  著者は、この中で震災復興の一般報道からは測りきれないあまりにもむごい現実や、
  震災復興の闇を書いています。

  一部のNPOの裏の顔=マル暴御用達のNPOの存在=や、
  罹災証明書の悪用での罹災手当や様々の保護費用の搾取。
  政府の復興予算をめぐる、震災をくいものにしようと群がる、シロアリのような組織。


  震災直後の悲劇が生々しく、心の深手を抱えながら立ち直ろうとしている様子等が丁寧に描かれており、
  震災の記憶は風化させないことはもちろん、
  まだ終息に至っていない熊本地震にだけ関心がいくだけではいけないと思っています。





  応援歌「花は咲く」、美しい歌ですが美しすぎると感じられる方もあるようです。
  その代わり、地味ですが「花は咲けども」という歌に共感できるという声も。

Youtubeで見つけました。






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3冊の本(鯨の哭く海・銀婚式・子盗り)
暫く本のことを書けないでいました。

読むのは好きで速いほうだと思うのですが、纏めるのは苦手です。
書いておくと後のためには都合がいいのですが、
ついつい、先延ばししては、ますます億劫で面倒に。

取りあえずここ1~2か月(?)に読んだ本から3冊、ざっと書いてします。


鯨の哭く海
鯨の哭く海ブログ

内田 康夫  : 著
文春文庫 : 発行

お馴染みの、浅見光彦シリーズ。
いつまでも年齢も家族環境も変わらない、素直な好青年が主人公のこのシリーズは
殺人事件や悪人が出てきても、気楽な小説で穏やかに読めます。

そうはいいながら、内田康夫さんは相当なな勉強家で博識者。
今回は難しい、捕鯨問題がテーマです。


  ラッキーなことに、TVドラマ化されたときの番組紹介を見つけました。
  的確にわかり易くまとめてあったので、そのまま転載してしまいます。

  捕鯨発祥地の太地が舞台
  ルポライターが、鯨にかかわる二つの事件の真相に迫る。ルポライターの光彦(中村俊介)は、鯨に関する記事を書くため和歌   山県へやって来た。
  そこで彼は、不思議な女性を目撃。宿舎の従業員は、数年前に自殺した女性かもしれないと言う。彼女は、男性とともに崖から  身を投げた。男性の遺体は見つかったが、女性はまだ見つかっていないのだという。その後、捕鯨再開推進運動をしていた正   晴(志村東吾)が殺害される事件が発生。そして光彦は、身を投げた男性が、反捕鯨キャンペーンの中心的存在であった新聞
  記者・和生(遠矢武)だと知る。男女の身投げと、正晴の殺害に関連性を感じた光彦は、和生の妹・順子(小沢真珠)に会いに    行く。【以上、インターネットTVガイド(東京ニュース通信社)より引用】





銀婚式
金婚式ブログ篠田節子 : 著
毎日新聞社 : 発行

壊れていく家庭、会社の破綻、倒壊するツイン・タワー、親友の死・・・
望んでもいなかった〈人生の第2幕〉
「男の本分は仕事」。それは幸せな人生ですか?歳月を経て、夫婦がたどり着いた場所。働くとは。結婚とは。幸福とは。直木賞作家が描き出す、激動する時代の「家族」の物語
                                     ーーー 帯のコピー ーーー
一流大学出身、花形の証券会社入社と社費留学、MBAとなってのニューヨーク勤務。
中学からの憧れの同級生の結婚、息子を授かって、順風満帆と満足していた主人公:高澤修平。

  それが・・・
  突然の妻の日本への帰国は、離婚に至る。

  新聞小説の単行本化です。
  ナルホド、あぁ、あの会社、あの時のあの事だわ・・・と思い当たる事件や事故や問題の中を物語は進行します。

  仕事人間の結婚生活=男の仕事のこと。 
  一流と言われた会社の倒産と、証券会社と保険の実態。
  親の介護と、兄弟での意見の不一致。
  別れて親権のない息子のこと。などなど。

  篠田節子さん、凄い筆力の方だと感じながら、どこを読んでも、切なさがわかります。

  そう。。。
  このタイトル、
  銀婚式を迎える年に息子の結婚式がある。と言うところからきていました。

  とても良いです!



子盗り
子盗りブログ海月ルイ : 著
文藝春秋 : 発行

サントリーミステリー大賞(第19回)・読者賞 ダブル受賞
 の
言葉に続いて、
望んでも産めない女。子供を奪われた女。母親になれないのに執着する女。三人の女たちの情念が交錯する傑作サスペンス。は、帯に印刷されています。

望んでも産めない女。
子供を奪われた女。
母親になれないのに執着する女。

  そう言われてもねぇ~~でしたが、読み始めたら
  子をめぐる様々な立場の女性の心理描写が見事でした。
  それぞれの事情を考えると、それぞれの有っては困る行動や心理さえ咎めきれない気持ちになってしまいました。

  そして・・・
  思いがけないというか、
  もしかして?と途中から気が付いていた最後も、切なかった。

  これも、個人的にはなかなかきでした。



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高峰秀子の捨てられない荷物
高峰秀子の捨てられない荷物

斎藤 明美 : 著
新潮社 : 発行

内容紹介(カバーから)
五歳で女優デビューし、「二十四の瞳」など数多くの映画に出演。五十五歳で引退後は名随筆家として知られた高峰秀子。養母を巡る親族たちとの葛藤、夫松山善三との生活など、高峰秀子を敬愛して「かあちゃん」と慕い、ついには養女となった著者が、本人への取材をもとに、その「潔い」生き方を描く、唯一無二の感動的評伝。高峰秀子の「ひとこと」、松山善三のレビューも収録。

                                                                                        

   断るまでもなく個人的な感想ですが、ちょっと厳しい感想です。

   さきこさんが、何度も読み返すそうです。
   感銘を受けられたらしい。
   何かな?じゃぁ読んでみよう、とお借りしました。

   それが、私は、感想も感激も感心もほとんどしないまま、
   不思議な違和感のある作品と、落ち着きなく読み終えました。

   読んでもよくわからないのは、養女に望まれた著者と松山夫妻の親近感。

   女優高峰秀子、と繰り返し出てきますが、そこが個人的にはもう一つ実感とつながらなくて。
   確かに名前を聞いて、映画やエッセイの題名はしっかり浮かびますが、普通に女優さんでは駄目のかな。
   そこを女優さんなんだ、と自分を納得させて読みます。


   それにしても、ものすごく個性的な人生観で生きられる松山ご夫妻です。
   その過去・環境・暮らしぶりなどを、書くことを許された、
   深い信頼関係のある著者とご夫妻との関係が妙にそぐわない感じがします。


   賛辞や、もしかしたらのヨイショを交えながらの内容、書けること・書けないことなどを考えると半端さも感じます。
   読んでいても疑問があれこれわいてきます。
   例えば・・・料理のこと。
   著者は高峰さんの料理のお上手さと美味しさの秘訣も称賛されていますが、少なくとも私には普通のことばかり。
   彼女が料理を知らないだけでしょう。
  

   それにしても、何故、松山ご夫妻がこれの執筆と出版を許可されたのかなぁ~?
   ご夫妻それぞれのあとがきに、その理由らしきものはありますがなお疑問です。


   高峰秀子さん、この後
   2010年(平成22年)12月28日  享年86歳でご逝去されています。
   生前「葬式は無用、戒名も不要。人知れずひっそりと逝きたい」「空気のようになって、死にたい」と望まれたまま、
   密やかに葬儀は終えられた様子です。

   これを機会に、高峰さんの【私の渡世日記】を読んでみたくなりました。


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襲名犯

風邪・・・完治とは言えませんが、85%回復しました。
食欲も回復。ご心配ありがとうございました。<(_ _)>






襲名犯
竹吉 優輔 : 著
講談社 : 発行

十四年前、ある地方都市で起きた連続猟奇殺人事件。逮捕後、その美貌と語り口から、男には熱狂的な信奉者も生まれたが、やがて死刑が執行される。彼の「死」は始まりにすぎななかった。そしていま、第二の事件が起きる― (帯による)
6人を犠牲にした連続殺人犯は、美しい容姿と犯行動機などを語らないまま死刑が執行された。ルイス・キャロルの詩を真似たようなその犯行から「ブージャム」と呼ばれた犯人。(本文からの引用~)



   その犯人を英雄視する熱狂的な信奉者たちも多く発生、
   ・・・ある日
   小指を切り取られた女性の惨殺体がみつかり、「ブージャム」と血塗られた落書きが・・・

   十四年前の最後の被害者、南條信の双子の弟:南條仁を巡る連続殺人の始まり。
   これは、過去の事件とどう繋がるか?

   第59回江戸川乱歩賞受賞作とのことで、期待がありましたが、
   はっきリ、簡単に言って、つまらない作品と、思ってしまいました。

   そもそも、
   カリスマ性をもった殺人犯を “襲名” するという設定ですが、
   初代ブージャムのどこにカリスマ性があるのか?全くわからない・・・
   主人公がとらわれ続けるトラウマにも説得力は感じられないし、
   登場人物たちも混ざり合ってしまう感じ、が個人的な感想です。



   これより、次に読んだ本の方が断然良かった。
   この本については、近いうちに書きますが、江戸川乱歩賞はこの作品にこそ!と思ってしまいました。



☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆



  
今日の嬉しい~ 💕 は、

DSC04461.jpg
知り合いから届いたものの中から、おまけに入れてくれたこれ。
去年のバレンタイン頃に、夢中で探しまわったあの、チョコレート。

DSC04460.jpg

グ〇コ と ロ〇ズ のコラボ、アーモンドチョコレート♪

今年は、初日に売り切れたそうで・・・1個も入手できないままでした。
風邪で、それどころではなかったとの事情もありますが、すっかり諦めていたところに・・・嬉しい。







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赤朽葉家の伝説
赤朽葉家の伝説2
桜庭 一樹 : 著
創元推理文庫 : 発行

“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。---千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし。高度経済成長、バブル景気を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる三代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の姿を、比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。          (文庫カバーの裏表紙から)


            
   私も生きてきた時代=20世紀後半=のことなのに、何か遠い時代のような物語ですが、 
   不思議な魅力をもった、面白い小説でした。

   鳥取県の山間の旧家に嫁ぎ、生まれ暮らした、祖母・母・娘の女3代の人生が
   1章・・・「山の民」に置き去りにされた超能力を持つ祖母・万葉(1943年生れ)の、不思議な生い立ち。
   2章・・・元暴走族の漫画家の母・毛毬(1966年生れ)の映画かドラマのような青春。
   3章・・・私・瞳子(1989年生れ)のけだるくニートな日々、の3章からなる全体小説


   冒頭部分、万葉の紹介で≪山の民=山窩(サンカ)=山間の非定住者≫の一族から置き去りにされた辺りは、
   恩田陸さんの小説と重なって、しばらくは読みにくかったのですが、次第に面白くなっていきました。

   それにしても、この著者はなかなか愉快な人物のようです。
   文庫版あとがきが、非常に面白い。少し引用します。

   某日、担当編集者に
   「個人があり、家族があり、国の歴史があり、恋愛があり、労働があり・・すべてが詰まった大きな小説(全体小説)を是非」
   と言われ、
   「全体小説かぁ~」と天井を仰ぎ、お調子者の(本人の言葉)作者がその気になった。
   女三代を巡る長い時間に、一つのが存在し続けて、最後の最後にようやく解ける、という謎解き要素も入れ、
   一代目で空飛ぶ不思議な男を出し、三代目が彼の謎を解くことにしよう~。

   と、その場で、構想が出来上がっていったらしい。
   見事な作品だと思いました。


   ところで、この中で頻出する名詞に興味津々でした。

    「山の民」の象徴のような深紅の鉄砲薔薇。
   自死した人をこっそり葬うという「山の民」の墓地に咲くらしい鉄砲薔薇。
    「山の民」出身の万葉の臨終には、銀髪に散る鉄砲薔薇の花びら。
   調べてみたのですが、架空の花のようでした。

    ぷくぷく茶というものも良く飲んでいます。山陰地方に伝わるおやつ。
   甘く炊いた五色豆を茶碗に入れ、お茶を注いでよく混ぜて、ぷくぷくと泡立てるもの、と本文に出てきます。
   これも架空?と調べました。
   一応似たものがあるようで・・・作り方サイトはこちらです。
 
   
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風の中の櫻香(さくらこ)
風の中の櫻香


内田康夫 : 著
徳間書店 : 発行

伊勢詣での車内で読もうと夫がホームで買ったもの。
このところ、自分でも信じられない超のろのろスピードで読んでいる本があるので、
その後でと思う本が溜まってしまいました。
このところの気鬱からの気分転換に、
軽くて、悪人の出てこない、爽やかな【浅見光彦シリーズ】ほっとします。

・・・奈良の由緒ある尼寺・尊宮寺の養女として迎えられた櫻香は、尼僧・妙蓮たちに大切に育てられた。尼になることに疑問を抱くことなく育った櫻香だったが、中学生になると不審な事件が相次ぐ。「櫻香を出家させるな」と書かれた差出人不明の手紙、突然声をかけてきた見知らぬ女性―。不安を覚えた妙蓮は、浅見光彦に相談を持ちかける。謎に包まれた櫻香出生の秘密を浅見光彦が解く!・・・ は、カバー裏からです。

  産まれてすぐに捨てられて5歳まで施設で育った櫻香(さくらこ)
  ある日、奈良の由緒ある尼寺・尊宮寺に引き取られ、養女となった。
  美しく・素直に・そして、控えめで聡明に中学生になった櫻香。

  ある日、浅見光彦は母と共に尊宮寺に行き、
  櫻香の周りで次々と不審な出来事が起こり始めたことを知る。

  彼女を取り巻く尼僧たちや、母の依頼を受けて、光彦の推理が始まります。
  櫻香の出生に何らかの秘密が隠されているのか?

  鳥羽へ出かけ、殺人事件に遭遇。
  更に、櫻香まで誘拐されてしまう。身代金の要求は1億円。

  鳥羽行きのホームの売店で買った本、鳥羽も舞台でした。
  売店の商品は、もしかしてそんなことも意識して置いてあるのかな?


   奈良、随分行っていませんが先日とても良い街だと聞いたばかり。
  ゆっくり路地を散策することを勧められ、行きたくなった街。
  これを読んで、ますます行ってみたくなりました。

  そうそう・・・著者によるあとがきによれば、
  「尊宮寺」は、法隆寺と接している「中宮寺」
  登場する人物、日野西光尊は中宮寺御門跡の実名のままで、
  御門跡の秘書役をなされている秋山妙蓮さんも実在されているそうです。


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壺霊(これい)
壺霊
内田康夫 : 著
角川書店 : 発行

お馴染みの浅見光彦もの、京都が舞台でした。
老舗骨董店の嫁:伊丹佳奈が、高麗青磁の壺“紫式部”と共に失踪。
佳奈の娘千寿の依頼を引き受けた光彦・・・お約束の若く美しく、賢い女性の登場。

   佳奈の失踪で残された手がかりは、
   京都の縁切り神社=安井金比羅宮の形代と、そこに記された呪いの言葉と女性の名前と住所。
   その住所が紫式部の墓所であるところから事件に繋がります。



   軽く読めて結構好きなこのシリーズ、これは特に興味深く、楽しく読めました。

   出てくる場所やお店が架空ではなく、あ^^、あの辺り~と知ったところが嬉しい♪し・・・
   更には、ブロ友さんのところで知ったお店が度々登場します。 ☆この記事☆
   大傳月軒(だいでんげっけん) 、いつかきっと行きます。

   ただ、、、
   これは2007年~8年にかけて京都新聞に連載された物のようですが、
   多分その当時出来たばかりの、高島屋の『ダイニングガーデン京回廊』のお店の全てを制覇してリポートを書くという
   美味しすぎる原稿依頼から始まるのがちょっとねぇ~~
   つまるところ、提灯記事というか提灯小説ですよねぇ(羨)

   そう言えばあったなぁと思い出す、
   寂光院の放火事件や祇園祭での事故など、本当の事件も織り込まれていました。

   とても身近な感じが楽しかったです。



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脊梁山脈
脊梁山脈    乙川優三郎 : 著
   新 潮 社 : 発行

   初めての著者、とても読みにくかった・・・でも、とても良かった・
   本当は時代小説の作家さんらしいのですが、これは時代物ではないですね。
   終戦直後からのお話しで、う~~む ・・・現代ものとも微妙に違うかなぁ~

   私の苦手な、日本の創成期を含んだややこしい神々と天皇の名前など、
   古文書からの抜き書きに手こずりながら、読み終えました。

   これ、本当は・・・
   読み返さないと感想は書けないのですが、、、、
   ま、ざっと。
   

    乙川優三郎、j初めての作家です。
    が、美しく、見事にすっきりとした言葉に魅了される小説、読みきるのに時間がかかりました。
    一人一人の人物像が浮かぶ会話、なんて見事で素晴らしいのでしょう。


    福島県費生として上海で学び、現地入営した矢田部信幸が、
    復員列車で世話になった男を探す旅が、木地師のルーツをたどる旅になって、
    木地師のルーツは皇族で、
    故に、木地師がかつて菊花紋を使うことを許されていたという謎を解くために、
    古代史の世界に入り込むところは私はスルー・・・難しいし、読みけれませんでした。

    途中出会う、静と動の芯の強い女性2人。
    飲食業を生業にしながら絵を描いている佳江と、
    貧しい木地師の娘で、芸者になった多希子のあいだで揺れながら、お金の心配もなく研究を進めていく信幸。


    信幸との友情をはぐくんでゆく高村、
    信幸の母とともにひっそりと着実に生きてゆく寿々・・・
    登場するすべての人々が、不思議に私の中に息づいてくる魅力的なお話しでした。

    いつか、きっと読み返します。



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欧米に寝たきり老人はいない
  ムムム?と新聞広告を見た本、友人から借りました。

  簡単には書ききれない重く考えさせられる問題で、
  感想がなかなか纏められなくて、何度も書き直して~ ^^^^ 乱暴なほどのざっくりでいきます。



欧米にねたきり老人はいない宮本 顕二、 宮本 礼子 : 著
中央公論新社 : 発行

著者は医師ご夫妻です。
北海道の病院で機能回復学分野教授(顕二氏)、認知症総合支援センター長(礼子氏)をされています。
プロフィール詳細は🏥に。 病院マークのクリックで開きます。



  ばっさり一言でいってしまえば、日本と外国とでの死生観の差、です。

  日本では・・・
  いつの頃からか、人は病院で死を迎えるのが珍しくなくなりましたが、
  それにつれ、自力で起き上がれない・食べられない・排泄も手助け又はおむつが必要なときには、
  チューブや紐で体の自由を奪いながら、呼吸器・胃ろう・その他、様々な生命維持装置での延命が行われています。
  そして、病院では自然な看取りは許されません。
  

  著者ご夫妻が訪問・見学された海外の病院や施設では、そのような延命をしていません。
  高齢あるいはがんなどで終末期を迎えたら、口から食べられなくなるのは当たり前。
  胃ろうや点滴などの人工栄養で延命を図ることは非倫理的であると、国民みんなが認識していて、
  逆に、そんなことをするのは老人虐待という考え方さえあるそうです。

  命医療よりも、いかにして患者を快適にできるのか、という和医療が優先されます。

  それぞれの考え方があるでしょうが、
  本書では、延命医療をされている患者さんの苦痛が相当酷いことを教えてくれています。
  医療関係者の大多数は、自分には延命のための装置や処置は希望しないそうです。

  今、延命治療がかなり積極的に行われている原因は、色々書いてありました。が、ちょっと曖昧になって・・・
  思い出せるのは、
    ●「何もしないなんて、かわいそう」「餓死させられない」「1日でも長く生きていて欲しい」など家族の気持ち。
    ●自分と家族が納得する終末期医療のために、リビング•ウイルを書いておいても、それは法的に認められていないこと。
     自然な看取りを望んでも、殺人行為と訴えられる可能性を盾に、多くの医師は延命治療を行うこと。
    ●人としての尊厳まで奪ってしまう延命治療は、国の保険制度と絡まっていて、病院経営や個人の年金まで影響がある。

   詳細は、私自身しっかり呑み込めていない話ですので、すみませんこの辺りでお茶を濁します。

   ただ、個人としては、
      終末期、食べられなくなった時、胃ろうを含むすべての延命処置は一切希望しない。
    あなたがして欲しくないことはしないで欲しい
、と思っています。

     これを、自分で書いて家族にもわかってもらいたいと考えています。






by the way
私自身の気持ちは、しっかり固まっていつつもりですが、

気になることが実は、有ります。

DSC02650 ブログ用

友人が・・・2か月前、脳梗塞になったようです。

この友人、20歳ごろからの付き合いで、
毎年の京都、たまの軽井沢・箱根や有馬等々・・・海外もたくさん旅行しています。

会社オーナーですが、最近は縮小して事務の方とほとんど二人での経営、単身者です。

8月の初め、事務員さんが出社しても鍵が開いていない。。。
鍵のことはままあることらしいのですが、その朝は、具合が悪くなったらしい。

同じ建物内に親族がいらっしゃって、病院に連れて行かれたようですが、さっぱり様子がわからない。

私のパイプは事務の方だけですが、お見舞いもご親族が断っていらっしゃるらしい。

立てない。食べられない。話せない。とか。
それでもリハビリ中(どんなリハビリかなぁ?)で、会話は無理ながら意思は様子でわかるらしい・・・

このような様子の時は、終末期とは言わないで治療をするのでしょうね。

点滴も続けばたんの吸引がひどく辛いらしいですし、私ならどうしてほしいか?正直わからなくなっています。





  
 
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