こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
美しき愚か者たちのダブロー と、直木賞・芥川賞
美しき愚かものたちのタブロー 原田マハ:著 文芸春秋社:発行 ★★★

日本人に本物の絵を見せたい・・・あの有名な松方コレクションの生い立ち、
波乱万丈って、これですね。

フランブラングィン 松下幸一郎
――フランク・ブラングィンによる 松下幸次郎――

松方幸次郎の、恵まれた環境・才知と、幸運の女神を味方にしての半生は、
松方コレクションと同じくらい、アンラッキーな部分もあった人生。
ヒトは幸運と同じ量の不運に出会うって、そうかも知れない。

それにしても、
松方幸次郎や吉田茂の大物感に、明治の御大を実感しました。
おもねりのない自信とゆとりある決断力に憧れ感も湧いてきました。
最近の政治家の、ナントひ弱なこと~~

モーリス・ドニ  シエナの聖カテリーナ
モーリス・ドニ 「シェナの聖カテリーナ」

ギョーム・マルタン 花と泉水
ギョーム・マルタン 「花と泉水」

シャバ 9月の朝
シャバ 「9月の朝」

今回も、知らなかった美術界の人々に出会いました。
知らなかったのは、こすずめだけだったかもしれない1900年代の画家たちのあれこれ。

ゴッホ アルルの寝室

さすがに知っています。ゴッホ 「アルルの寝室」


今週日曜日の’日曜美術館’を見られなかったことが残念です。
手が離せないことがあって、再放送を見るつもりでしたのに…見逃したようです。

美しい愚か者たち
国立西洋美術館↑、なんとか行きたい。


昨夜、第161回芥川賞と直木賞の発表がありました
6作すべてが女性作家さん著作と話題になった候補作、偶然ですが4冊を読んでいました。
どれも素晴らしいと感銘深い作品で、選ばれる作品に注目していました。
ら、「渦: 妹背山婦女庭訓魂結び」でした。
確かに、納得です。

******************************
直木賞候補作↓
マジカルグランマ(柚木麻子)と、
芥川賞受賞作の『むらさきのスカートの女』(今村夏子)は、現在図書館の順番待ち中。

美しき愚かものたちのタブロー …… 原田マハ 🌼
落花 …… 澤田瞳子  🌼
平場の月 …… 朝倉かすみ 🌼
渦: 妹背山婦女庭訓魂結び …… 大島 真寿美 🌸
マジカルグランマ …… 柚木麻子
トリニティ …… 窪美澄

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
ノースライト / 残り者 / 昨日がなければ明日もない / あきない世傳金と銀6 / あおなり道場始末 / 螢草
ノースライト 横山秀夫:著 新潮社:発行 ★★★

青瀬稔が、北からの光(ノースライト)を3本の光のチムニーにして取り込んだ家は、
建築雑誌にも取り上げられ、斬新さが人気を呼んだ。
その完成を喜んだに見えた施主:吉野夫妻、だが、は引っ越していなかった。
家の中には、ドイツの建築家:ブルーノ・タウトの椅子が一つだけポツンとおいてあった。

面白かったです。
表紙の椅子がそのタウトの椅子らしいのですが、読んでいる時には全く違うイメージでした。
その家=3本の光のチムニーから螺旋状に柔らかな北からの光の入る家=想像できません。
見てみたい気がします。
それと、これまで名前を知っている程度だった、タウトが住んだ"洗心亭"や
熱海に建てた、今は重要文化財の"旧日向別邸"に行きたくなっています。
タウトが日本に残した一つだけの建築は、撮影禁止なので検索にヒットしません。
必ず、いつか行くつもり!




残り者 朝井まかて:著 双葉社:発行 ★★★


時は幕末、徳川家に江戸城の明け渡しが命じられる。
官軍の襲来を恐れ、女中たちが我先にと脱出を試みる中、大奥に留まった五人の「残り者」がいた。
なにゆえ残らねばならなかったのか。
それぞれ胸の内を明かした彼女らが起こした思いがけない行動とは――
直木賞受賞作『恋歌』と対をなす、激動の時代を生きぬいた女たちの熱い物語。

内容紹介引き写しです。

朝井まかてさん、やはり裏切られませんでした。



昨日がなければ明日もない 宮部みゆき:著 文藝春秋:発行 ★★☆
杉村三郎シリーズです。”ちょっと困った”女たちと帯にあるように、
かなり扱いにくい・はっきり言って避けたい女性たちの話です。

内容…紀伊国屋書店さんからそっくり頂きました。
◆「絶対零度」……杉村探偵事務所の10人目の依頼人は、50代半ばの品のいいご婦人だった。一昨年結婚した27歳の娘・優美が、自殺未遂をして入院ししてしまい、1ヵ月以上も面会ができまいままで、メールも繋がらないのだという。杉村は、陰惨な事件が起きていたことを突き止めるが……
◆「華燭」……杉村は近所に住む小崎さんから、姪の結婚式に出席してほしいと頼まれる。小崎さんは妹(姪の母親)と絶縁していて欠席するため、中学2年生の娘・加奈に付き添ってほしいというわけだ。会場で杉村は、思わぬ事態に遭遇する……。
◆「昨日がなければ明日もない」……事務所兼自宅の大家である竹中家の関係で、29歳の朽田美姫からの相談を受けることになった。「子供の命がかかっている」問題だという。美姫は16歳で最初の子(女の子)を産み、別の男性との間に6歳の男の子がいて、しかも今は、別の?彼?と一緒に暮らしているという奔放な女性であった……。




6あきない世傳金と銀  高田郁:著 角川春樹事務所:発行 ★★☆


大坂天満の呉服商「五鈴屋」は、天災や大不況など度重なる危機を乗り越え、
江戸進出に向けて慎重に準備を進めていた。
その最中、六代目店主の智蔵が病に倒れてしまう。
女房の幸は、智蔵との約束を果たすべく立ち上がった。
「女名前禁止」の掟のもと、幸は如何にして五鈴屋の暖簾を守り抜くのか。
商習慣も人の気質もまるで違う江戸で「買うての幸い、売っての幸せ」を根付かせられるのか。
内容紹介のまま。

絵にかいたような波乱万丈物語。
次々、よくぞと思う困難と立ち向かう幸。
でもね、応援してしまうのよね(笑)
楽しい~、それでも、みおつくしシリーズの方が好きです。




螢草  葉室麟:著 双葉社:発行 ★★★

菜々の父は、無念の詰め腹を切らされた。
出自を隠し風早家に奉公するが、御家の不正をめぐって主(あるじ)に危機が迫る。
その中心人物に父の仇(かたき)がいると知った時、彼女は、仇(あだ)討ちのための剣をとる。

葉室さんらしい人情味豊かな話は、ほっとします。





あおなり道場始末 葉室麟:著 双葉社:発行 ★★☆

神妙活殺流の遣い手として知られた先代の死から早一年、青鳴道場は存亡の危機にあった。
跡を継いだ長男の権平は若く、その風采の上がらなさや昼行燈な性格から、
ついには門人が一人もいなくなってしまったのである。だがある日、
権平がようやく重い腰を上げる。「父の仇を捜すために道場破りをいたす」。
酔って亡くなったとされる先代の死には不審な点があり、
直前には五つの流派の道場主たちと酒席を共にしていた。
権平は道場再興と父の汚名を雪ぐため、道場破りを始める。
内容紹介引き写しです。

面白かったです。
が、葉室ワールドともいうべき、ほのぼのとした切なさが少ないな。
この筋書きのまま、もう少しふくらみが欲しいとよく深く考えました。






  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
すぐ死ぬんだから / ナオミとカナコ / ある少年兵の帰還  / 根っこと翼 / 府中三億円事件を……

 ナオミとカナコ 奥田英明:著 幻冬舎:発行 ★★★

突っ込みどころ多々な、完全犯罪=DV男排除の計画と実行の物語。

それでもね、この二人の立場になった気分になって・・・ハラハラ。ドキドキ。
どんどん、追い込まれて、胸が痛くなる緊張感で読みました。
面白かったと表現していいのかしら?




すぐ死ぬんだから 内館牧子:著 講談社:発行 ★★★

「ハナは若いし、おしゃれだし、お前は俺の自慢だよ。俺、人生で一番よかったのは、ハナと結婚したことだな」と結婚以来死ぬまで五十五年間ささやき続けた夫。

夫の死で、露見した夫の裏切り。
夫には愛人がいた。そして子供までも。
夫は平気で四十年もわたしを裏切っていた。
さぁ、どうする?

これも他人事とは思わないで、同感したり、違わない?と面白く、楽しく、読みました。
私、主人公=ハナ と同じ歳ですし。





『ある少年兵の帰還』 鬼内 仙次:著 創元社:発行 ★★★+


出版社内容情報での【解説】
昭和二〇年四月七日、戦艦大和は沈没。生き残った少年兵八杉は、その後、陸戦隊に属し呉にいた。八月六日、広島に原爆投下。八杉の部隊は広島駅と鉄道復旧のため広島に入り二次被爆。運命とは言え、終戦直前の二つの地獄を体験した十七歳の少年は、戦後いかに糊口をしのぎ、心に負った戦争の傷跡と対峙したか。それは当時のすべての日本人の共有した苦難の道だった。涙なくして読み得ない感動作を万感の祈りを込めて刊行する。


著作数は少ないのですが、
一貫して実際あったままの話を書く。と言われています。

事実は小説よりも奇なり。。。その通り.

この体験と生涯を、多くの方が読まれるといいなと感じる本でした。





根っこと翼 皇后美智子さまという存在の輝き  末盛千枝子:著 新潮社:発行 ★★★

根っこと翼 『皇后美智子さまという存在の輝き』
 
私が選んだ本ではなく、借りて読みました。
上皇后さまになられた美智子さまのお人柄やお考えのしみじみわかる内容でした。
深い知識と広い教養、知性的で穏やかな方が皇室を守られるのに、誇り高く感じます。

読書についてのお考え、その通りです。↓は本から。
振り返って、子供時代の読書は
ある時には私に根っこを与え、ある時には翼をくれました。
この根っこと翼は、私が外に、家に、橋を架け、自分の世界を少しずつ
広げて育っていくときに、大きな助けとなってくれました。
読書は、人生の全てが、決して単純でないことを教えてくれました。私たちは複雑さに耐えて生きていかなければならないということ。人と人の関係においても。国と国との関係においても。

良い本を、ありがとうございました。




府中三億円事件を計画・実行したのは私です。 白田:著 ポプラ社:発行

府中三億円事件を計画・実行したのは私です。

1968年12月10日に発生した「府中三億円事件」。
未解決のまま時効を迎えたこの事件が2018年でちょうど50年を迎える。
そして今年8月、突如「小説家になろう」に投稿された小説によってネット上は騒然となった。
日本中を騒がせた話題の小説、刊行!
ポプラ社情報のままです。

今、この本が出て不思議です。
あの、3億円事件の真相は知りたいと思う人がほとんどではないでしょうか。
真犯人を名乗り、真実を書いた本ということで、説得力ある内容でした。

でも、ならば、何故警察は調べないの???
  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:6
澤田瞳子さんの講演会に。
新聞の小さな記事に気がついて、
澤田瞳子さんの講演会に出かけました。


以前、偶々読んだ「火定」・「若冲」・「落花」の3冊が直木賞候補作でした。
(若冲、ブログから抜けています。再読しましたが、好きな作品です)
私にとって「落花」は難しく、とりわけ能のことが正直邪魔でした。
それでも、魅力はたっぷり。

DSC00350.jpg

お話しが聴けるチャンスです。


20190623_144310.jpg

古代とは奈良・平安時代を指し、史料が非常に少なく漠然としたイメージしかない時代です。って。
京都に都があり、武家政権になりつつある…1000年以上前です。って。


e5c3fc96f4530295c6123e264684de91.jpg

世界遺産:平城京跡の復元でも、手がかりはその大きさだけ。ですって。
実際の建築に当たっては、薬師寺や法隆寺などからの推測によったそうです。

そんな曖昧模糊とした時代の様子や、人物像をどのようにして小説に仕立てるか…
菅原道真と平将門も例に具体的な話をして頂きました。

道真公は、省略します。


20190503_153607.jpg
(無関係な写真です)

「落花」で主テーマになった”将門”の乱と主人公の”寛朝”にまつわる話でナルホド!
歴史苦手なんですが、ある程度納得出来ました。
939年11月21日…将門、常陸国府攻撃
940年2月14日…………将門敗死 です。


落花

将門追討の命を受けた”寛朝”※ですが、当時京都⇔下総は15日かかります。って。
あまりにもギリギリなので、
もしかして、”寛朝”は将門の乱以前から下総に居たのでは?

↑と、考えたところから「落花」誕生のようです。

小説とは基本的にフィクションですが、史実に背く事を書くと荒唐無稽な話になってしまうのです。ですから、歴史にはうそをつかない、何年何月何日にこの人物がここにいたという史実があれば、それに基づいて物語を作ることは基本に考えています。
著者が、別の日に話されています。

※宇多天皇の孫、敦実親王の第二子として生まれた寛朝は幼くして出家し、声明を学ぶ
↖宇多天皇??実は歴史音痴の私には誰?っ的でしかありません。トホホ
  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
渦 妹背山婦女庭訓魂結び
渦 妹背山婦女庭訓 魂結び 大島真寿美:著 文藝春秋:発行


嵌りました。
リズミカルでわかり易い文章と話の運びと内容とに。


半二はんが亡くならはって、はや何年になりますやろなあ。
300年ほども経ちましたんやろか……ほんまは何年やら、ようわからんようなってきてますわな。
操浄瑠璃、今は文楽、ていわれてますので。
人形浄瑠璃、とはいわれてますけどもな。
操浄瑠璃なんて、だれもいいしまへん。月日が流れていくうちに呼び名まで変わってしもたんや。
(作品から)

渦妹山背山舞台写真
ーー文楽ーー

江戸時代、大阪:道頓堀での話。
盛んだった浄瑠璃がだんだん歌舞伎に押され、負けじと新作の演目に取り組む半二たち。

文楽と聞けば、近松門左衛門を思うところですが、
ここでの主人公も、近松姓。ただ、血縁はありません。

浄瑠璃狂いの父親が、近松門左衛門から譲られた”硯”から勝手に近松半二と名乗ります。
知りませんでしたが、実在の人物でした。
歌舞伎で知っている【妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)】は、
門左衛門ではなく、半二の書いた浄瑠璃が始まりって初めて知りました。

渦妹背山婦女庭訓歌舞伎
ーー歌舞伎ーー

文楽(人形浄瑠璃)は、一度だけ見たことがあります。
物珍しさから、話のタネ程度の興味ででしたが、感激は薄かったような~~

それが、この本を読むにつれ是非とも見たいと思うようになり…
調べましたら、残念なことに。

渦国立劇場

5月27日まで、東京:国立劇場での通し公演があったのです。
予告編を見て、是非とも観たかったと先に立たない後悔ばかり。

図書館での順番を待たないで、
自分で買っていたら、公演を観に行かれたのに ・゚・(つД`)・゚・

歌舞伎は、現在歌舞伎座で公演中。
ただし、歌舞伎は脚色が多いので出来れば”文楽”が見たかった。
本の出版に合わせたようなのは、偶然でしょうが凄いことです。
  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
樹木希林120の遺言 / ラストレター / ひと / 慈雨 /…など8冊の本
樹木希林120の遺言  樹木希林:著 宝島社:発行

2018年9月15日に他界された、希林さんが時の人になったようです。
これは、樹木さんが生前に遺した120の言葉がまとめられている本です。
今朝のニュースで、直近半年間で売れた本の3位と知りました。
もっと驚くのは、1位も希林さんの著作だとか。

私は、この本をお隣さんからお借りして読みました。
お隣さんは、お知り合いから借りられたもの…又借りですね。

物凄く深い学書!と思いました。
最晩年の映画やNHKのドキュメンタリーで素晴らしい女優さんだ^^と感銘を受けたことは事実。
ただ、このブームには不思議な違和感も。。。

ミレイ作「オフィーリア」い
それにしても、本の表紙はいいな。

ミレイ作「オフィーリア」2
これ(ミレイ作「オフィーリア」)のもじりらしいですが。
いいなぁ~~





ラストレター さだまさし:著 朝日新聞出版:発行

内容(「BOOK」データベースより)↓
聴取率0%台。深夜のラジオ番組の大改革に、入社4年目の新米アナウンサーが名乗り出る。「自分が小さな人生を生きているってみんなわかっているんです。でも、一山いくらじゃないんです。そんな小さな人生を伝えたいと誰もが思っている筈です。そんな葉書を…小声で、ただひたすら愚直に読んであげるのはどうでしょうか」とは言うものの、ライバル局からは意地悪され、生放送中にはトラブルが続出。本当にこの番組はうまくいくのか!?「さだまさしのセイ!ヤング」を12年半続けた経験にもとづく、心温まる深夜ラジオ小説


読んだのが、≪今夜も生でさだまさし≫の翌日でした。
大好きなさだまさしサンの、
話し方や声が、そのまま本を読みながら甦り……
もう、笑えました! 涙が出るほど!! 大きな声で、アハアハアハハハ!!!
いろ~んな意味もあって面白かった♪(*^^)o∀*∀oった^*)♪





 ひと 小野寺 史宜:著 祥伝社:発行

内容紹介引き写しです。
たった一人になった。でも、ひとりきりじゃなかった。

両親を亡くし、大学をやめた二十歳の秋。
見えなくなった未来に光が射したのは、
コロッケを一個、譲った時だった――。

激しく胸を打つ、青さ弾ける傑作青春小説!

母の故郷の鳥取で店を開くも失敗、交通事故死した調理師の父。
女手ひとつ、学食で働きながら一人っ子の僕を東京の大学に進ませてくれた母。
――その母が急死した。柏木聖輔は二十歳の秋、たった一人になった。
全財産は百五十万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。
仕事を探さなければと思いつつ、動き出せない日々が続いた。
そんなある日の午後、空腹に負けて吸い寄せられた商店街の総菜屋で、買おうとしていた
最後に残った五十円コロッケを見知らぬお婆さんに譲った。それが運命を変えるとも知らずに……。

そんな君を見ている人が、きっといる――。

その通り、一人じゃないを応援する頼もしい青春小説でした。
久し振りに、感激。





慈雨  柚月裕子:著 集英社:発行

定年退職し、お遍路をする元警官が、少女誘拐事件の発生を知る。
それは、16年間に自ら捜査にあたった事件に酷似していた。
手がかりなく難航する捜査。
後輩に協力しながらも元警官の胸に渦巻く過去の事件への悔恨と葛藤とは……。
時間と空間を超えて織りなされるドラマは、やがて驚きと感動の結末へ!

新聞で↑を見て読みたいと思った本。
先に廻って来た(図書館から)お隣からお借りしました。

失望なく、感動を持って読みました。
この事件…知っているというか、覚えています。かなり複雑な感情も。




弁護側の証人 小泉喜美子:著  集英社文庫:発行

これも、新聞で知った本。
過去に入手困難になり、問い合わせが殺到した、伝説のミステリー。と。
一度は世に埋もれてしまった名作です。
あなたの手で救い出して内容をお確かめ下さい。とも。

上手なコピーに乗りました。
エラリークイーンなどの翻訳者でもあった著者。
ご自身の著作なのに、まるで正統派・ほんかくミステリーの翻訳調で書かれていました。

面白かったのですが、途中で先が読めたりもして~~~


「BOOK」データベース引き写しです↓
ヌードダンサーのミミイ・ローイこと漣子は八島財閥の御曹司・杉彦と恋に落ち、玉の輿に乗った。しかし幸福な新婚生活は長くは続かなかった。義父である当主・龍之助が何者かに殺害されたのだ。真犯人は誰なのか?弁護側が召喚した証人をめぐって、生死を賭けた法廷での闘いが始まる。「弁護側の証人」とは果たして何者なのか?日本ミステリー史に燦然と輝く、伝説の名作がいま甦る。





沈黙の檻 堂場瞬一:著 中央公論社:発行

「BOOK」データベース引き写しです↓
迷宮入りした17年前の殺人事件の犯人だと名指しされた運送会社社長・末松。なぜか犯行を否定せず、マスコミに「ノーコメント」と繰り返すのみ。その末松の命が狙われた。警護を命じられた所轄署の刑事・氷室は、彼の人間的魅力に惹かれ始める。一方、かつての事件で実父を殺された青年タケは、親父と慕う末松の無実を信じていた。そして新たな殺人が…。
哀切なる警察小説、堂場瞬一の新境地。書き下ろし長篇ミステリー。

夫から廻って来た本です。
全くの”無”で読みましたが、かなりほろりと入れ込みました。




お茶壺道中 梶よう子:著 角川書店:発行

内容紹介引き写しです↓

「これが将軍にお届けする。最後の御茶です」 注目の著者による、時代長編

移りゆく時代にあっても、変わらないものとは──。
将軍に献上される御茶を、毎年初夏に宇治から江戸へ運ぶ行列──御茶壷道中。その行列を見るのを楽しみにしている宇治出身の仁吉は、日本橋の葉茶屋・森山園の奉公人だ。
安政六年の今年も、間もなくその行列がやってこようとしていた。仁吉は十五歳になり大旦那太兵衛のもと元服を無事を終え「仁太郎」の名を与えられたが、孫娘で内儀のお徳は、なにかと彼に厳しくあたるのだった。そんな矢先、彼は、太兵衛に連れられて、旗本の阿部正外の屋敷を訪ねることになる──。阿部との出逢いが、日本一の葉茶屋を目指す仁太郎の人生を、大きく変えようとしていた。



お茶をが美味しそうで……度々お茶タイム。
著者にしては、少し物足りないと感じます。
どこが?フム、わかりませんが、あまりにも都合よく事が運びすぎるからかなぁ。

碾茶(てんちゃ)と煎茶は違うと文中に出てきます。
碾茶は、蒸し製緑茶の一種で抹茶の原料。中国茶の一つである甜茶とは異なる種類らしい。 こちら




悪魔の種子 内田康夫:著 幻冬舎:発行

「BOOK」データベースからです。 ↓

神の領域を侵す禁忌が殺意をもたらす―?何百億もの利益を生む「花粉症緩和米」が招いた連続殺人事件に、名探偵・浅見光彦が挑む!傑作長編ミステリ。


悪魔の種子の意味が、遺伝子組み換えの農作物を指します。
コメの遺伝子を組み換え、「花粉症緩和米」を作る。
実際開発中らしい。
遺伝子組み換えと政治がらみの利権を生々しく描いています。
ナルホド、、、


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
跳ぶ男 / 平場の月(1行追記♪…5・16) / 落花 / 中野のお父さんは謎を解くか
跳ぶ男 青山文平:著 文芸春秋社:発行 ★★★

内容紹介です。↓
藩の命運をかけ、少年は舞った。
荒涼たる土地に生まれた十五歳が、芸によって摑んだ一筋の光。

土地も金も水も米もない、ないない尽くしの藤戸藩に、道具役(能役者)の長男として生まれた屋島剛は、幼くして母を亡くし、嫡子としての居場処も失った。
以来、三つ齢上の友・岩船保の手を借りながら独修で能に励んできたが、保が切腹を命じられた。
さらに、藩主が急死し、剛が身代わりとして立てられることに、
そこには、保の言葉と、藩のある事情があった――。

主人公は、江戸時代の小さな貧しい藩のお抱え能師。
「能」が軸になっての物語は、素養がある方には魅力が増すと思います。
残念ながら不調法な私は、その辺りで大変手こずりました。
能をもっと知りたいとも思いました。





平場の月 朝倉かすみ:著 光文社:発行 ★★★

著者の言葉です。↓
『平場の月』は、意外にもパターンとしては悲恋&純愛の王道。
転職、親の介護、離婚を経て今は埼玉の地元で一人暮らし、印刷会社に勤務する五十歳の青砥健将。彼は身体の不調を感じて検査に訪れた病院の売店で、中学時代の同級生、須藤葉子に再会する。
実は彼女、かつて青砥が告白したもののふられた相手だ。
須藤も離婚歴があり今は一人暮らしで、二人は「互助会」と称して近所で酒を飲む仲となる。
そしてほどなく、須藤に大腸がんが発覚。

「好きな女の人が死ぬ、という枠組みで話を書いてみようと思いました。男女逆のパターンは考えなかったですね。男の人が先に死ぬというのは実際多いケースだし、単純に自分がこの枠組みでやってみたかったんです。

平場の作者

男と女の関係が、個人的には理想的でした。
お互い苗字で呼び捨て…この距離感が憧れ。
この作者のもの、少し読んでみようかと思います。

追記です。昨夜 第32回山本周五郎賞作品に なりました (*^_^*)





落花 澤田瞳子:著 中央公論社:発行 ★★★

節をつけて経典を唱える煩唄(ぼんばい)を得意とする仁和寺の寛朝。
煩唄の名手:豊原是緒の教えを乞う為に東国へ向かう。伴には、千歳。
そこで、寛朝は平将門に出会う。

将門は、反逆に荒ぶるならず者と侮られ・謗られる人物だったが…
目的の為には手段選ばない従者の千歳と、
戦争の意味など、自然に感じさせられる物語でした。
澤田瞳子さん、深いなぁ~
で、将門は本当はどんな人物だったのだろうか?気になっています。





中野のお父さんは謎を解くか 北村薫:著 文芸春秋:発行 ★★

文芸部に勤める編集者:田川美希。
仕事などで出会うムム?。小さな不思議を、実家(中野にある)の父に話して聞かせる。
そして、高校の国語教師の父親は、
美希が「難題を抱えて行くと、鮮やかに解いてくれる≪解決≫の自動販売機のような存在だ
↑文中のママ

出版社名や文学賞名などは、架空名でしょうが、
謎解きの文学については本当のことが、実名で書かれている。
よくよく、本を読んでいないとこういう趣向の本は書けないでしょう。
博聞もの、大好き♪

出版社のHPから↓
本好きお父さん、またも日常の謎を快刀乱麻

意外な当て逃げ犯、文豪同士の喧嘩、病床の夫が呟いた言葉の意味。編集者の娘が職場や本の中で出合う謎を父が解く、好評シリーズ

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:0
あちらにいる鬼 / 海とジイ / 満天のゴール / 旅屋おかえり / 火星にすむつもりかい
図書館の本がなかなか回ってきません。
加えて、やりたいことが色々あり過ぎて読書時間が取れません。
読んだ本も、時間と共に内容がかすんできています。
  

・・・・・・

あちらにいる鬼  井上荒野:著 朝日新聞出版:発行 ★★★


「BOOK」データベースです。↓
小説家の父、美しい母、そして瀬戸内寂聴をモデルに、“書くこと”と情愛によって貫かれた三人の“特別な関係”を長女である著者が描き切る、正真正銘の問題作。
作家生活30周年記念作品。

生存中ながらモデルになった瀬戸内寂聴さんの言葉です。↓
モデルに書かれた私が読み 傑作だと、感動した名作! !
作者の父井上光晴と、私の不倫が始まった時、作者は五歳だった。
五歳の娘が将来小説家になることを信じて疑わなかった亡き父の魂は、
この小説の誕生を誰よりも深い喜びを持って迎えたことだろう。
作者の母も父に劣らない文学的才能の持主だった。
作者の未来は、いっそうの輝きにみちている。百も千もおめでとう。
――瀬戸内寂聴


井上光晴の小説は未読です。
井上荒野さんのものは、これで3冊目。
父親・母親・売れっ子作家の三角関係は、おどろおどろしいだろう
と、覚悟しながら借りた本ですが、
見事にノックアウト~

こういう風に小説は書かれるのですね、と深い感動さえあります。
荒野さん、お見事!そして、素敵です。
もっと読んでみようかな。





海とジイ  藤岡陽子:著 小学館:発行 ★★★

舞台は、瀬戸内海にある小さな島(佐柳島と高見島)と海。

高見島は人口が30人。宿はありますが、船から降りるのは5、6人くらい。
佐柳島には宿はない。前もっての予約で、廃校になった昔の小学校に泊めてもらえる。
買い物は、船に乗ってやってくるトラックに食料を積んだ移動スーパー。(by 著者)
                                       
そこに住む厳しく・激しく・温かい、3人のおじいさん=ジイたちは、
責めたり励ましたりしないのに…心が育って前向きになれる。

三つの短篇集と思ったら、最後に全部つながっていました。
ひとりで生きている人なんていない。みんな少しずつつながっているんだな。
人が人を壊すこともあれば、修復させることもある。「人と人」がすべてですよね。たとえ出会わなくても、その人の影響がどこかで次の世代に受け継がれていく。
それが人生です。は、著者の言葉です。そうですよね。






満天のゴール  藤岡陽子:著 小学館:発行 ★★★

33歳の奈緒は、10歳になる涼介を連れて、二度と戻ることはないと思っていた故郷に逃げるように帰ってきた。長年連れ添ってきた夫の裏切りに遭い、行くあてもなく戻った故郷・京都の丹後地方は、過疎化が進みゴーストタウンとなっていた……。

先に読んだ≪海とジイ≫に感動して、この著者の作品をもっと読みたくなりました。
何だか、このごろ涙もろくなった?
最近のNHK朝ドラでも涙ぐみますが、この著者のものにも涙が…

著者は、大学卒業後の就職先を退職後、タンザニアに留学。
帰国後は、看護学校に学び現在は看護師さん。

写真を拝見しても、優しい方。
もっといろいろ読んでみたい。





旅屋おかえり  原田マハ:著  集英社:発行 ★★

内容紹介引き写しです。↓
あなたの代わりに、全国どこでも旅に出ます!
唯一のレギュラー番組「ちょびっ旅」が打ち切りになった売れないタレント・丘えりか。ひょんなことから、病気などの事情を抱えた人から依頼を受けて、
代わりに旅をする「旅屋」を始めることに。

旅は、出かけるだけですでに意味がある、主人公の言葉はまさしくです。
ですのに、人に旅を頼むって… …
個人的には、理解できない設定です。

私、バカなんですね。





火星に住むつもりかい  伊坂幸太郎:著 光文社文庫:発行 ★★

「BOOK」データベースでは、↓
「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。その管理下、住人の監視と密告によって「危険人物」と認められた者は、衆人環視の中で刑に処されてしまう。不条理渦巻く世界で窮地に陥った人々を救うのは、全身黒ずくめの「正義の味方」、ただ一人。ディストピアに迸るユーモアとアイロニー。伊坂ワールドの醍醐味が余すところなく詰め込まれたジャンルの枠を超越する傑作!

無実の人々を拷問・虐殺・公開処刑してしまう「平和警察」

怖いなぁ~と思いました。
冤罪も、こうして生まれるとしたら・・・
私や知り合いも可能性があるということ。

残酷な拷問に耐えられるか?頑張って読み終えました。
後半は面白かったのですが、後味はあまり良くありませんでした。


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:0
水曜日の手紙 / 鏡の裏側 / ぷろぼの / 笑い三年、泣き三月 他6冊の本
  わたしが誰かわかりますか   谷川直子:著 朝日新聞出版:発行

再婚同士で、九州の田舎に移り住んだ桃子は、長男の嫁。
そこは、親の面倒は長男の嫁が看るのは当たり前が堂々と生きている社会。
・・・で、桃子は認知症の義父・守の介護問題に直面する。

実は私も長男の嫁ですが、両親たちの誰も看取らないでここまで来ました。
申し訳ないような、有難さを感じています。



水曜日の手紙 森沢明夫/著 KADOKAWA

心の毒をこっそり手帳に吐き出していた井村直美は、
夢叶った理想の自分を空想しての水曜日を手紙に書き、

絵本作家になる夢を諦めた今井洋輝は、
婚約者のすすめで水曜日の手紙を書いて、「水曜日郵便局」送った。
会うことのない2人が受け取った手紙は、やがてそれぞれの運命を変えていく――。



水曜日郵便局とは……水曜日
水曜日の出来事を記した手紙を送ると、
代わりに知らない誰かの日常が綴られた手紙が届くという、
一週間に一度・水曜日だけ開くちょっと不思議なプロジェクト。

実際にあった郵便局です鮫ヶ浦水曜日郵便局公式サイト。
📮 こちら です。(リンク先が間違っていたので訂正しました)
(鮫ヶ浦水曜日郵便局は、2018年12月5日(水)に閉局しました。)




ラプラスの魔女   東野圭吾:著   KADOKAWA:発行

内容紹介、そのままですが。
青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。
東野圭吾が小説の常識をくつがえして挑んだ、空想科学ミステリ!
ある地方の温泉地で硫化水素中毒による死亡事故が発生した。地球化学の研究者・青江が警察の依頼で事故現場に赴くと若い女の姿があった。彼女はひとりの青年の行方を追っているようだった。2か月後、遠く離れた別の温泉地でも同じような中毒事故が起こる。ふたりの被害者に共通点はあるのか。調査のため青江が現地を訪れると、またも例の彼女がそこにいた。困惑する青江の前で、彼女は次々と不思議な“力”を発揮し始める。


かなり、がっかり。
東野圭吾さん、慢心??




ぷろぼの  楡周平:著 文芸春秋:発行

内容紹介、そのまま引き写します。
業界大手のパシフィック電器は、人事部労務担当部長の江間を中心に大規模なリストラを進めていた。実務を担う大岡の担当リストラ対象社員が、ある日首吊り自殺をしてしまう。大岡は心身ともに疲弊しきって、三国が代表を務めるNPOで「プロボノ」として社会貢献活動をすることに救いを求める。ひょんなことから三国に江間の社内での悪辣な行状を打ち明けたところ、義憤にかられた三国は、江間を「嵌める」べく罠をしかける……。

「ぷろぼの」とは、
ラテン語で「公共善のために」を意味する 「pro bono publice」 の略です。

追い出し部屋や吊るし部屋での、血も涙もないリストラ・・・・・・
あまりにも切なく、後味がよくありませんでした。





笑い三年、泣き三月  木内昇:著 文芸春秋:発行

内容紹介引き写しです↓
終戦直後、焼け跡で出会った男3人。
年齢も境遇も違う彼らは浅草のストリップ小屋で家族のように暮らし始める。
直木賞受賞第一作 戦後間もない浅草、上野を舞台に、戦争孤児や、売れない芸人など、小さなストリップ小屋で働く人たちの日々を描いています。

登場人物のキャラが、個性豊かで臨場感=まさに私もそこに居るような=いっぱい。
それを楽しむと言うより、ハラハラ・ドキドキの方が多かったかな。




鏡の裏側   篠田節子:著 

またまた…内容紹介、引き写しです。

聖母(せんせい)が死んだ。
薬物や性暴力によって心的外傷を負った女性たちのシェルター「新アグネス寮」で発生した火災。「先生」こと小野尚子は取り残された薬物中毒の女性と赤ん坊を助けるために死亡。スタッフがあまりにふさわしい最期を悼むなか、警察から衝撃の事実が告げられる。

「小野尚子」として死んだ遺体は、まったくの別人だった。
スタッフ中富優紀は、ライター山崎知佳とともに、すべての始まり、「1994年」に何が起こったのかを調べ始め、かつて「女」を追っていた記者にたどり着く。

老舗出版社の社長令嬢、
さる皇族の后候補となったこともある優しく、高潔な「聖母」の正体とは……。
一方、指導者を失ったシェルター内では、じわじわと不協和音が……。
疑念渦巻く女の園、傑作長編サスペンス。


なかなか読み進めませんでした。サスペンスとしては面白いのですが、
どうしても設定の無理が気になって仕方がないのです。
読了に5日ほどかかってしまいました。

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:0
ファーストラヴ / 霞町物語 / 死の島
ファーストラヴ    島本理生:著 文芸春秋社:発行

第159回直木賞受賞作。
発表直後に図書館に予約を入れて半年近く、ようやく回ってきました。
興味も薄れてかかっていましたが、
気になる部分はあるものの、予想を超えた読後感でした。

気になる部分・・・
芥川賞・直木賞候補には何度もノミネートされる、安定した作家さんですが
幼い≒青い表現や登場人物の凝った名前↓など、この著者の個性かしら?好きになれません。
聖山環菜(ひじりやまかんな)・聖山那雄人(なおと)・真壁我聞(がもん)・庵野迦葉(あんのかしょう)

帯の引き写しです。↓
夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。
彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。
環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。
環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。
なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。
そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは?
「家族」という名の迷宮を描く長編小説。





 霞町物語   浅田次郎:著 講談社文庫:発行

帯です。↓
青山と麻布と六本木の台地に挟まれた谷間には、夜が更けるほどにみずみずしい霧が湧く。そこが僕らの故郷、霞町だ。あのころ僕らは大学受験を控えた高校生で、それでも恋に遊びにと、この町で輝かしい人生を精一杯生きていた。浅田次郎が始めて書いた、著者自身の甘くせつなくほろ苦い生活。感動の連作短編集。

昭和40年代半ばの渋谷・青山・六本木辺りに住む高校生たちの奔放な日々。
主人公は、明治から続く写真館の三代目は東大進学率の高いエリート校の遊び人で、著者かな?

あの時代・その場所に居たわけではないのですが、
私にとって思い出多い、あの時代の青山・六本木を思い出させてくれます。
青山墓地によく行ったから、であり、
彼らの遊びは’いとこたち’の遊びでもあり、懐かしい~。いい時代だったな。

郷愁。




死の島  小池真理子:著 文芸春秋:発行

帯です↓
末期を見つめる男
彼を慕い、敬う若い女
プライド高く生きてきた男が
余命を知って辿り着いた、荘厳な企み。


怖いタイトルだけど、静かで気持ちが穏やかになる絵だよ。棺らしいものを載せた一艘の小舟い、白装束の人間が乗っててね、昏い海の上を漕いでふしぎな島に向かおうとしている。岩だらけの、なんにもない、黒い糸杉が何本もそびえているだけの島なんだ。その島には光が射している太陽の光でもなく、舞台で使われるような照明でもなく、なんとも言えない神々しい光がね。小舟にはオールがついているんだけど、そのオールが水をかく、ちゃぽん、って音だけが聞こえてきそうな感じがする、そんな絵……(234p)

小説を教えていた澤登志男は、腎臓がんに侵され、余命を知ってカルチャースクールを辞めた。

「先月、姉が亡くなりました。63歳。……がんでした」
かつての恋人、三枝貴美子の妹・久仁子から電話があったのは、スクールを辞めて間もないころ。
貴美子は、在宅訪問看護で治療はしないで、鎮痛剤投与を受けて息を引き取ったという。

遺品から『ベックリーン 死の島』の絵の解説書を見つけたと、久仁子。
「澤登志男さんに渡してほしい」というメッセージがついていたという。

澤は、巻末のカラー図版を切り離し壁に飾るのですが、
私はこの絵には惹かれません。まだ元気な証拠かしら?

貴美子の生き方に感銘を受けた澤ですが、
カルチャースクールの教え子で、自らの辛い体験を『抹殺』という小説に書き、
澤がそれを評価した若い生徒:樹里との交流で、ひとときの安らぎも覚えます。
が、「……おれが死んだら、おれのことを書け。小説にするんだ」と言い残し姿を消す。

死の島絵1

初めての小池真理子さん。
読まず嫌いでしたが、悪くありませんでした。でも、テーマが暗くて辛かった。
タイトルにもなっている「死の島」は、
アルノルト・ベックリーン(ベックリン)(1827年~1901年)の代表作「死の島」です。
何枚も、同じタイトルで描かれています。
中では、個人的にこれがいいかなぁ~~と、一枚。


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:0
雪の階 / 壷中の回廊 / 吉原十二月 / 尾根を渡る風 (駐在刑事)
 
雪の階    奥泉光:著 中央公論新社:発行

懐かしい”昭和時代の小説”に出会いました。三島由紀夫が、浮かんでは消えました。
かなりなページ数ですが、読みごたえがありました。
昭和初期の「時代」の貴族の優雅さと国政の不穏さに、庶民の自意識の確立など、
映画にならないかな。

内容紹介です。↓
昭和十年、秋。笹宮惟重伯爵を父に持ち、女子学習院高等科に通う惟佐子は、親友・宇田川寿子の心中事件に疑問を抱く。冨士の樹海で陸軍士官・久慈とともに遺体となって発見されたのだが、「できるだけはやく電話をしますね」という寿子の手による仙台消印の葉書が届いたのだ――。
富士で発見された寿子が、なぜ、仙台から葉書を出せたのか? この心中事件の謎を軸に、ドイツ人ピアニスト、探偵役を務める惟佐子の「おあいてさん」だった女カメラマンと新聞記者、軍人である惟佐子の兄・惟秀ら多彩な人物が登場し、物語のラスト、二・二六事件へと繋がっていく――。






壷中の回廊  松井今朝子:著 集英社:発行

芸が達者なだけでは、梨園の御曹司と肩を並べることはできない。らしい、、、
歌舞伎界のしきたり・特殊な用語や劇場内の様子などで、興味が尽きません。
以前も書いたかもしれませんが、昔の御園座建築に携わった父は詳しかっただろうなぁ~
と、懐かしい。

作中で演目になった忠臣蔵が、観たくなりました。
これまでとは違う目で見られるかもしれません。


内容紹介です。↓
昭和五年。歌舞伎の大劇場・木挽座に「掌中の珠を砕く」と脅迫状が届き、人気役者が舞台中に殺される。江戸歌舞伎最後の大作者、桜木治助の末裔・治郎が謎解きに挑む長編バックステージ・ミステリー!






吉原十二月  松井今朝子:著 幻冬舎:発行

内容紹介です。↓
大籬・舞鶴屋に売られてきた、容貌も気性もまったく違う、ふたりの少女。幼い頃から互いを意識し、妓楼を二分するほど激しく競り合いながら成長していく。多くの者が病に斃れ、あるいは自害、心中する廓。生きて出ることさえ難しいと言われる苦界で大輪の花を咲かせ、幸せを掴むのはどちらか。四季風俗を織り込んだ、絢爛たる吉原絵巻!

大籬:四代目舞鶴屋庄右衛門の「昔語り」で、吉原の12か月が綴られます。
性格の全く違う、二人の花魁…
おっとりしているが芯の強い「小夜衣」と、才覚があって気の強い「胡蝶」。
庄右衛門によって、幼いころから一緒に花魁に仕上げられた、
二人の意地の張り合いや互いを思う心など、見事な語り口。
やはり、好きな著者です。




 

尾根を渡る風   笹本稜平:著 講談社:発行

穏やかで読みやすい本でした。
図書館の本がなかなか回ってこないので、夫の買ったものを読みました。
舞台の奥多摩に、行ってみたくなっています。

     帯、引き写しです。↓           
警視庁捜査一課の敏腕刑事だった江波淳史(えなみあつし)は、
取り調べ中に容疑者が自殺したことで青梅警察署水根(みずね)駐在所所長へと左遷された。
亡くなった女性への自責の念から、江波が望んだ異動でもあった。
駐在所の仕事と暮らしにも馴れ、山歩きを趣味とする江波は徐々に自らを取り戻していく。
ある日、御前山(ごぜんやま)でペットの犬がいなくなったという連絡があり、
山に入った江波の見つけたトラバサミが山梨で起きた殺人事件とつながっていく――。

帯に寺島進さんの駐在さんがありますが、確かにドラマで見た記憶がよみがえりました。


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
悪童 寅次郎の告白 / 芙蓉の干城(たて)とTVドラマ:後妻業
   悪童  山田洋二:著 講談社:発行

内容紹介からの抜き書きをしますと、
1969年の第1作以来、特別編を含む全49作が公開された映画『男はつらいよ』シリーズ。
本作は、2011年1月より2年間にわたり全50巻が刊行された『寅さんDVDマガジン』に連載された、山田洋次初の小説「けっこう毛だらけ 小説・寅さんの少年時代」を改題、
改稿の上、大幅加筆した単行本作品。
「2・26事件」の朝に帝釈天に捨てられたという衝撃の誕生秘話から柴又を飛び出すまでの十数年を、元気な寅さんがほろ酔い気分で語ります。
育ての母親に実の父。早逝する兄や出征する恩師たち、そして青ばなをたらした友人たち……。映画シリーズには登場することのないキャラクターたちが、笑いと涙の物語を奏でます。
寅さんの名付け親。御前様の禁断の恋?。東京大空襲でおいちゃんとおばちゃん……。
さくらは昔から寅さんより賢かったさくら。(笑)
映画でおなじみの柴又の面々の衝撃エピソードが次々明かされていきます。

映画の脚本も書かれた山田洋二監督の本ですから、もう、映画そのままの寅さんが語ります。
渥美清は勿論、倍賞千恵子・笠智衆や三崎千恵子・東野英治郎まで現れて、
映画を観ているような感覚で面白く一気読み。
楽しめました。




芙蓉の干城(たて)   松井今朝子:著 集英社:発行


内容紹介そのままです。
昭和八年、東京。
江戸歌舞伎の大作者、三代目桜木治助の孫でありながら現在は早稲田大学に奉職する桜木治郎は、
その知識と確かな審美眼で歌舞伎役者や裏方から厚い信頼を集めていた。
四月。築地小劇場で女優となった親戚の娘・澪子の行く末を案じる実家からの懇願により、
木挽座で陸軍軍人・磯田との見合いの席が設けられる。舞台では歌舞伎界の「女帝」荻野沢之丞が見事に舞う中、澪子は真向いの席の男女に、ある違和感を抱いた。
翌日、木挽座そばで男女の惨殺死体が発見される。
遺体は右翼結社「征西会」大幹部・小宮山正憲と芸妓の照世美だった。二人が最後に目撃された木挽座を捜索するため、治郎は警察から協力を要請され、事件に巻き込まれていく。
澪子もまた、自身が目撃した二人の奇妙な様子を治郎と磯田に打ち明け、それぞれの立場から事件の真相に迫っていくことに――。
戦争へと歴史の歯車が大きく動いた昭和八年を鮮烈に描き出す、圧巻の歌舞伎ミステリー!



松井今朝子さんと歌舞伎は一体化しています。
楽屋裏事情も珍しく、興味深く嬉しい~(^^♪
これは、「壺中の回廊」という作品の続編らしいと知って図書館で借りることにしました。

「干城」とは一義的には「楯となり城となって国家を守護する武人。軍人」(大辞林)ですが、
「何かを、誰かを身を挺して守る者」の意味にもなるようです。そうなんだぁ!


………  ………


ダブル木村=木村佳乃と木村多江の共演が話題になっている様子を聞き知って、
TVドラマ≪後妻業≫を見ました。

後妻業木村

犯人の様子も印象深い、実際にあった事件の小説化で、
気分の良くない印象の原作が、映像ではどうなっているのか…覗き見。

ま♪、木村佳乃さんが魅惑的~💕
この人なら、さもありなんだわ。

でも、
でも、
あの捕まったヒトも、私にはわからない魅力があったのかなぁ~~。フ・シ・ギ。


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
すばらしい新世界 / 好日日記 / 仁淀川 / 漏洩 素行調査官
風邪を引いています。
微熱ですが、胃腸にも来ているのが困ったものです。
全くの家籠りも出来なくて、最小限の外出をするので治りも遅いかも知れません。


今年になって、図書館の本が動きません。
待てども回ってこないのは、
次の本を借りながら借りている物を返そうって、誰しもの考えかな。



すばらしい新世界    池澤夏樹:著 中公文庫:発行 ☆☆☆

723ページの文庫本を受け取った時には圧倒されました。
昔のご近所さん達の回し読みサークルにいつの間にか組み込まれて、廻ってきます。
ここから廻ってくる本は、エンタメ系は全くなくて”為になる本📖”ばかりです。

これも。お蔭さまで、本当に読書感を感じました。素晴らしい~と、感銘を受けました。

一流の会社に勤めているエンジニアが、ネパールに頑丈な風車を設置する話でした。
不登校歴のある、小学校五年生の息子・森介が、同じ年頃の孫と重なってしまいます。
良い子だなぁ~~。子供を侮るなかれだな~~と。

ネパールの不安定な風に耐える小型風車の模型を息子に作る様子から、
ダリウス型と呼ばれる美しい形らしい…
こんな、でした。↓
sj_lop_0623002-e1498461088177-a.jpg

そして、今では普及しているらしい。(小説は10年ほど前に書かれています)

「BOOK」データベースでは、
途上国へのボランティア活動をしている妻の提案で、風力発電の技術協力にヒマラヤの奥地へ赴いた主人公は、秘境の国の文化や習慣に触れ、そこに暮らす人びとに深く惹かれていく。留守宅の妻と十歳の息子とEメールで会話する日々が続き、ある日、息子がひとりでヒマラヤへやってくる…。ひとと環境のかかわりを描き、新しい世界への光を予感させる長篇小説。



好日日記_  森下典子:著 PARCO出版:発行 ☆☆☆

樹木希林さん最後の映画『日日是好日』の続編です。
映画も見ていませんし、本も読んでいませんのにいきなり続編でした。
落ち着いた季節感をお茶の世界を通してゆったりと味わいました。

各編に著者のイラスト、お上手です。
これが素人っぽいながら味わい深くて好きでした。




仁淀川  宮尾登美子:著 新潮社:発行 ☆☆

有名な事ですが、高知の遊郭で芸妓紹介業(女衒)の子として生まれた著者。

「櫂」「春燈」「朱夏」に続く、ご自身の伝記小説です。
昭和21年秋、満州から引揚げてきた20歳の綾子。終戦の混乱と復興の中での、綾子の苦難と葛藤、最愛の母喜和と父岩伍の死までを描く待望の長編。(帯)


やはり、見事な小説です。
あっという間に、惹きこまれてしまいます。
…が、残念なのは、綾子が23歳から30代後半にいきなり端折られてしまうこと。
離婚と再婚、そして新しい旅立ち…作家になる…この辺りが書いてほしかった。




漏洩 素行調査官  笹本稜平:著 光文社:発行 ☆☆

「BOOK」データベースの言葉↓
警視庁刑事部捜査二課企業犯捜査第二係。株のインサイダー取引疑惑を捜査していた彼らが掴んだ情報をめぐって、警察内部に巣喰う悪党たちが暗躍する。本郷岳志たち警務部監察係は、黒幕の正体に迫れるのか。

警察ものを読むと、心細くなってしまう時があります。
これまでも、そして今でも頼りになると信じている警察に不信感が湧きます。
どうしよう~。

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:8
初泣き(´;ω;`) ・初笑い((´∀`*))アハハ…と いだてん
いやはや、笑いました。
そして、じんわり泣きました。


志ん生一家、おしまいの話_ 美濃部美津子:著 河出文庫:発行

著者は、古今亭志ん生の長女です。
伊達に志ん生の血を受けたわけではない、面白い語り口で書かれています。
父親の志ん生を、父ではなくお父さんと呼び進みますが、嫌じゃないのです。

志ん生の変人ぶりに笑いが((´∀`*))アハハ…
って、他人ごとだから笑えるのですよ。
お坊さんの読経中に、祭壇の隣にあるTVのチャンネルをガチャガチャとかなど、
多分、普通の家族なら愚痴も出ると思いますよ。

でもね、
底抜けの善人で、マイナス思考とは無縁のお母さんや、
辛抱つよく、自分より人=家族だけでない=を思いやる、優しい兄弟弟妹たち。
この一家が、こんなに穏やかで優しくあるのは、偉大なお母さんがお手本だからでしょう。


著者が、兄弟弟妹ち(馬生・志ん朝や妹)を亡くした折の様子は、
せつなくて、泣いてしまいます。
そう言えば、、、志ん朝さんが亡くなられる少し前に、落語を聞いたなぁ~
気迫が感じられなかった印象、訃報でナルホドと思った記憶があります。


志ん生一家
(↑ドラマでの一家)


大波小波を掻い潜りながらの今の私は、
過去を思い出し、悔やんだり恨んだりしてしまいます。
こんな生き方はいけませんね。



ところで、今年のNHK大河ドラマimages_20190104131143d97.png  では、
ビートたけしが志ん生役になっての狂言回しになるらしい。
番宣を見たのですが、噺が目茶目茶面白くて楽しみです。

catsa.jpg

好きな、中村勘九郎丈が主人公の金栗四三とそっくりなのもいいわぁ~

池波志乃

ドラマで志ん生の妻役の池波志乃さんは、
志ん生の長男:馬生のお嬢さん、著者の姪御さんです。
鷹揚な感じは、このご一家らしい。
大河は、通常見ませんが今年は見るつもり~

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
風に立つライオン / 常設展示室 / 草々不一 / 坂の途中の家 / 後妻業
時の速い流れにのって、あっという間に2018年(平成30年)の大晦日を迎えました。
だらだらと、とりとめもない<こすずめ日記2>ですが、お付合いくださってありがとうございます。

最後に、また本です。
ふり返れば、今年はよく読んだものです。数えたら、呆れたことに、150冊。(゚△゚;ノ)ノ
これからも、よろしくお願いいたします。



風に立つライオン_ さだまさし:著 幻冬舎:発行  ☆☆☆

内容紹介引き写しですが・・・
1987年、熱い志と明るいエネルギーを持つ日本人医師・航一郎は、恋人を長崎に残し、ケニアの病院に向かった。劣悪な環境で奮闘する航一郎の前に、激しい銃創を負った少年兵・ンドゥングが現れる。心を開かないンドゥングだったが、航一郎の熱さ優しさエネルギーを受け、少しずつ変わっていく。そして、遂に医師を志すことを決意するまでにいたる。しかし、その後、航一郎に哀しい運命が訪れ――。2011年3月、医師となったンドゥングは、津波に襲われた石巻を訪れる。そこで出会った避難所明友館のリーダー・木場に航一郎の面影を見る。木場と共に被災者に寄り添うンドゥングは、ある日、かつての自分と同じような目をした少年に出逢い……。ケニアの日本人医師から、かつての少年兵、そして被災地の子供へ。「心」のバトンが繋がった。


著者:さだまさしの歌「風に立つライオン」の基になった実話です。
素晴らしい人達の物語でした。
医師が患者から奪ってはいけない最も大切なものは、命じゃない。希望なんだ。
この言葉には救いがあります。

以前記事に書きましたが、私が実際に医師から希望を奪われた過去を思い出しました。凹み
その時に、別の医者たちから ”それは、正直” と言われた衝撃も思い出しました。



常設展示室 原田マハ:著 新潮社:発行 ☆☆☆

六つの短編集です。中の3編が好きでした。
1. 群青:メトロポリタン美術館で障害者向けプログラム企画とピカソの青色に魅せられた弱視の少女。
4. バラ色の人生:パスポート申請男性の、ゴッホの絵を売る話にのってしまう女。
6. 道:芸術大賞の最終選考会で翠の心を捉えた一本道の絵、見覚えのある風景をたぐり、見る。




草々不一_  朝井まかて:著 講談社:発行 ☆☆☆

原田マハさんと同じくらい好きな作家さんです。
八つの短編集。好きな物と理解しにくいものがありました。

いいなぁ~と感じたのは、
3「蓬莱」大身の旗本家へ婿入りしたはいいが、妻から三つの約束をさせられて。
4「一汁五菜」刀ではなく包丁で仕える江戸城の料理人が、裏稼ぎに精を出す。
5「妻の一分」大石内蔵助の妻、りくにとっての忠臣蔵を、そばで見守った者がいた。
8「草々不一」漢字を読めない隠居侍が、亡き妻の手紙を読むため手習塾に通い始める。

そうそう、                 
タイトルの”草々不一”の意味を、初めて知りました。
草々と不一の2つに分かれる言葉で、

草々の結語に対するペアたる頭語は前略
不一の結語に対するペアたる頭語は冠省

草々は、ぞんざいな走り書きで恐縮です。といった意味合いであり
不一は、思いのたけを十分に尽くせなかったことに対しての恐縮、の意。
今日も新しい出会いでした。




坂の途中の家 角田光代:著 朝日新聞出版:発行 ☆☆☆

「BOOK」データベースからの内容
刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇にみずからを重ねていくのだった―。社会を震撼させた乳幼児の虐待死事件と“家族”であることの心と闇に迫る心理サスペンス。

この著者の心理観察は凄いです。
どうしてそこまで読めるのか?多分、非実体験でしょうが、冷静な表現にどきりとします。
まるで自分の心の底を読まれているような、
今も引きずっている取り返せない過去に行きあたってしまいました。




後妻業_ 黒川 博行:著 文芸春秋:発行 ☆

「BOOK」データベースそのままに。
金が欲しいんやったら爺を紹介したる。一千万でも二千万でも、おまえの手練手管で稼げや。妻に先立たれ、結婚相談所で出会った二十二歳歳下の小夜子と同居を始めた老人・中瀬耕造は、脳梗塞で倒れ一命を取り留めたものの意識不明の重体に。だが、その裏で、実は小夜子と結婚相談所を経営する柏木は結託、耕造の財産を手に入れるべく、周到な計画を立てていた。病院に駆けつけた耕造の娘・尚子と朋美は、次第に牙をむく小夜子の本性を知り…。

一時話題になった”後妻業”。
あぁ~・・・そうなんだ。と、妙に納得した部分も。
クワバラ・クワバラ


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
雨上がりの川/どんまい/美しい顔/墨の香/など・・・10冊の本
読み終えた本が溜まってしまいました。
もしかしたら、忘れている物があるかも知れませんが…

今回は、引き写し三昧です。



ご破算など

◆五弁の秋花☆☆  梶よう子:著 新潮社:発行
「みとや・お瑛仕入帖」シリーズの第2作。

◆ご破算で願いましては☆☆  梶よう子:著 新潮社:発行
「みとや・お瑛仕入帖」シリーズの第3作。

「BOOK」データベースから抜き書き。
鍋釜から、手拭い、紅まで店に並ぶものは三十八文均一の「みとや」。猪牙舟を漕がせたら船頭も怖れるしっかり者の看板娘・お瑛と、極楽とんぼの少々頼りない兄・長太郎が切り盛りする。
凸凹コンビが活躍する下町よろず屋繁盛記。ちょっと切なくて、でも心が晴れやかになる時代小説。


◆墨の香☆☆☆  梶よう子:著 幻冬舎:発行

帯をそのままに。
女子とて、芸を極めてならんことはない。出もどりの女流書家の凛とした筆が、硯と墨が溶け合うように、弟子たちの心をほぐしていく。師弟の絆が胸に響く、「書道」歴史小説! 老中・水野忠邦が綱紀粛正に乗り出した江戸時代後期。突然、理由もなく嫁ぎ先から離縁された女流書家の岡島雪江は、心機一転、筆法指南所(書道教室)を始める。
しかし、大酒飲みの師匠・巻菱湖や、かまびすしい弟子の武家娘たち、さらに奥右筆を務める美形の弟・新之丞に振り回される日々。そんなある日、元夫の森高章一郎が「ある事件」に巻き込まれたことを知り――。江戸時代に生きる「書家」とその師弟愛を描いた、人気時代作家の新境地!




希望荘

◆希望荘[杉村三郎シリーズ]☆☆ 宮部みゆき:著 小学館:発行

内容紹介引き写しです。
その部屋には、絶望が住んでいた――。宮部ファン待望の14か月ぶりの現代ミステリー。特に人気の「杉村三郎シリーズ」の第4弾です。本作品は、前作『ペテロの葬列』で、妻の不倫が原因で離し、義父が経営する今多コンツェルンの仕事をも失った杉村三郎の「その後」を描きます。
失意の杉村は私立探偵としていく決意をし、探偵事務所を開業。ある日、亡き父・武藤寛二が生前に残した「昔、人を殺した」という告白の真偽を調査してほしいという依頼が舞い込む。依頼人の相沢幸司によれば、父は母の不倫による離婚後、息子と再会するまで30年の空白があった。
果たして、武藤は人殺しだったのか。35年前の殺人事件の関係者を調べていくと、昨年に起きた女性殺人事件を解決するカギが……!?(表題作「希望荘」)
表題作の他に、「聖域」「砂男」「二重身(ドッペルゲンガー)」の4編を収録。



◆どんまい☆☆☆  重松清:著  講談社:発行

内容紹介。
離婚届を提出する前日。夫との最後の話し合いを終え、自宅――ちぐさ台ニュータウンに娘の香織を連れて帰ってきた洋子。疲労感と将来への不安感でいっぱいだったが、団地の掲示板に〈メンバー募集 年齢・性別ともに不問〉という貼り紙があるのに気づく。ちぐさ台カープという草野球チームの入団募集だった。洋子は、子どもの頃、水島新司の野球マンガ『野球狂の詩』のヒロイン・水原勇気になりたかったことを思い出す。「入るから」。
洋子は念を押すように香織に向かって繰り返す。「お母さん、絶対に入るからね」。
〈ちぐさ台団地の星〉と呼ばれたかつての甲子園球児、要介護の親を田舎に抱えるキャプテン、謎多き老人・カントク、そして娘の香織――草野球チームを通して交錯する「ふつうの人々」の人生を鮮やかに描ききった傑作長編小説。




◆発火点☆☆  真保裕一:著 講談社:発行

商品説明、そのままに。
   12歳の夏、父が殺された。父の友人だった人が、なぜ殺人を犯したのか。どうして、周りは「父親を殺されたかわいそうな子」としか自分を見ないのか。事件以降の9年間、殺人の理由がわからぬ不安と、犯罪被害者として受ける好奇の視線から逃れるため、心を閉ざして生きてきた主人公、杉本敦也。2人の女性との恋愛を通じて大人へと成長し、あらためて過去の出来事を見つめなおした敦也が得た真実とは…。






雨上がりの川


◆廃墟ラブ☆☆  原宏一:著 文芸春秋:発行
ヤッさんシリーズが面白かった著者なので、借りてみました。
愉快で気の張らない読み物が、楽しめました。

内容紹介、そのままです。
閉店屋の五郎は、廃業する店を訪ねて、一人娘の小百合と、東奔西走。
そこで出会った3人のワケアリ女たち。
惚れて、助けて、袖にされ――。
それでも五郎は、人を信じて、走り続ける。

第一話 → 美人社長が経営するスーパーチェーンのお家騒動に巻き込まれ、
神奈川県平塚市で、五郎は警察の御用に。
第二話 → 廃業したラブホテルのラブノートには、心中をほのめかす書き込みが。
消えた謎の女性「アミ」を追いかけて、"赤坂"へ。
第三話 → 元レースクイーンの未亡人が運転するタクシーに乗り、秋のみちのく路へ。
一人娘・小百合の結婚話に五郎はやきもき。
喜怒哀楽を刺激する、中篇三話を収録。





◆お友だちからお願いします☆ 三浦しをん:著 大和書房:発行
好きな作家さんですが、これまでのものとはかなり違う印象でした。

新聞や雑誌に連載されたらしい、エッセイの寄せ集めらしい。
そのためか、各編の長さがいろいろ。とても短いものもあったりします。
時々感じる、有名人のお遊び?。


◆雨上がりの川☆☆☆ 森沢明夫:著 幻冬舎:発行

内容紹介そのままです。
春香がいじめに遭ったことをきっかけに、ぎくしゃくし始める川合家の日常。
そんな一家の前に現れたのは……。
少女の小さな嘘が生み出す奇跡の物語。ラストは感涙必至!

この著者の本≪虹の岬の喫茶店≫が、好きでした。
その後、吉永小百合さんの主演で映画化されたとか。こちら。
映画は、観ていません。想像だけにしたいお店です。




美しい顔

◆美しい顔☆  北条裕子:著 講談社(雑誌群像)収納
第61回 群像新人文学賞 当選作品。

3・11で被害を受けた高校生を主人公にしたこの小説は、芥川賞候補作にもなりました。
同時に、内容の一部分に剽窃疑惑問題が発生し、取りざたされた小説でもあります。
剽窃(ひょうせつ)…初めて知った言葉でした。意味は、他人の著作から部分的に文章、語句、筋、  思想などを盗み、自作の中に自分のものとして用いること。
     他人の作品をそっくりそのまま自分のものと偽る盗用とは異なる。

この小説は、この剽窃問題さえなければ素晴らしいと、多くの方々の絶賛と高評価を受けています。
でも、私はそんなに良いとは思えませんでした。

まず拘ったことは、作者が現地には行かないで書いた小説だということです。
フィクションとは言え、あの未だ傷の癒えない復興の目途も覚束ない大災害を描くにあたって、
主人公の高校生になりきるのは、遠くからの見聞と想像だけでよいのかな?と。
(著者を含めた多くの人々は、そこが想像力の豊かさと言われますが。)

被災地でのマスコミ取材の身勝手さや、生きることの意味などうなずけることもありましたが、
どこか、なにかが私の気持ちから遠ざかりました。

ということで、星は1つ★

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
元禄御畳奉行の日記 / ありえないほどうるさいオルゴール店 / 四人組がいた。 / はしからはしまで
元禄御畳奉行の日記   神坂次郎/著 中央公論新社

ブログ友達さんの勧めで読みました。

花も嵐も踏み越えてきた古すずめは、昔を思い出しました。
あのころ・・・20代のころ・・・喫茶店に関わっていたあのころ・・・。
大学に隣り合っていたことから、大半の客は学生たち。
面白半分に、いたずらっぽく、ひょいと見せられた写真に戸惑ったあのころ。

そんな思い出に繋がる内容でした。
神坂さんのものは、事件や色恋沙汰の解説が多く、面白いです。と聞いてはいましたが、
まさに、週刊バクロとか、スポーツ紙ネタレベル。

真面目なところでは、地元の馴染ある場所(特に東区)が親しめました。
また、江戸との距離が政令の緩さになっていたらしいなど、新しい収穫でした。

まさかとは思いながら、
ブロ友さん、もしかして私の反応を楽しまれたの?ナンテ:(´◦ω◦`):




ありえないほどうるさいオルゴール店 瀧羽麻子/著 幻冬舎     

北の町の小さなオルゴール店では、風変わりな主人が、
“お客さんの心に流れる音楽"をオルゴールに仕立ててくれます。
耳の聞こえない少年。
音楽の夢をあきらめたバンド少女。
不仲だった父の法事で帰郷した男性。
長年連れ添った妻が倒れ、途方に暮れる老人。
彼らの心には、どんな音楽が流れているのでしょうかーー。

“音が聞こえすぎる"店主が、あなたが言葉にできず胸にしまっていた想いを“音楽"にして、小さな箱(オルゴール)に詰めてくれます。その音を聴いた瞬間、胸いっぱいにやさしい思いが広がるのです。


小樽らしい北の町の密やかなオルゴール店が舞台です。
行ったことのある町なので、親しみがわきました。
タイトルの’ありえないほどうるさい…’がいまだ理解できませんが、ホッとなごめる一冊でした。
以前、オルゴールのオーダーメイドを願ったことがあって、その時出会いたかったな。






4人組がいた 高村薫:著 文芸春秋社:発行

「BOOK」データベース、引き写し。↓
元村長、元助役、郵便局長、そしてキクエ小母さん。
儲け話と、食い物に目のない老人四人組は、集会所に集まっては、日がな一日茶飲み話を。だがそこへ、事情を知ってか知らぬか、珍客がやって来て―。タヌキのアイドルに、はたまたキャベツの大行進。最後には、閻魔様まで!!現代を、冷静かつ緻密に描写しつづけてきた著者が、今の日本を、地方からユーモアを交えて軽妙かつシニカルに描き出す。奇想天外、ブラックユーモアに満ちた十二編。

高村薫さん、少しだけ好きですがハード過ぎる部分は苦手です。
これは、エンターテイメント系で、軽そう~と思いましたが、やはり高村さん!でした。
駄目です。
ブラックユーモア?・・・ちょっと、違うでしょと思いました。
ちなみに、読書傾向と読了スピードが似ているお隣さんも、同じ感想。
「元禄御畳奉行の日記」「四人組がいた。」の2冊は途中リタイア。
(あ、私は「元禄…」は読みました)
お仲間があって、少しほっとしています。




はしからはしまで  梶よう子:著 新潮社:発行

水晶のひかり・引出しの中身・茄子の木
木馬と牡丹・三すくみ・百夜通い…の六編です。
この、題もすてき。

お隣さんから借りました。
これ、いいです。

最近は、こういった人情味豊かで、ほろりと涙腺を刺激するものが落ち着きます。
3部作の3作目らしい。。。
1部・2部、図書館予約しました。
楽しみ~(^^♪
  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
銀河食堂の夜 / ののはな通信 / 愛なき世界 他2冊
銀河食堂の夜  さだまさし:著  幻冬舎:発行

四つ木銀座にある風変わりな飲み屋「銀河食堂」。
そこに集う常連客が語る物語でした。

ひとり静かに亡くなっていたお婆さんは、昭和の大スターだった…『初恋心中』
2000枚のSPレコードから探し当てた「兄が最後に聴いた曲」は…『ぴい』
ガリガリ婆だからガリバー…『七年目のガリバー』
軽金属と弁護士さんとデイケアスタッフのいろいろ…『無器用な男』
見てるだけで酒がまずくなるようなバカップルと常連のOL恵子…『ちいさな幸せ』。
謎めいたマスターはと髭の指揮者の間には…『セロ弾きの豪酒』


ちょいと笑って、ちょいとホロリとしてもらおうという人情話です。
「小説幻冬」に隔月連載した連作短編を手直しして合本しました。
物語の舞台回しは、一体何ヤツか分からないが、どうやら落語家のようです。は、著者の言葉です。


こんなサイトを発見しました。中身、チラ読み如何でしょう。



ののはな通信   三浦しをん/著 角川書店:発行

綺麗な装丁。タイトルもいいな、こんなのも好き。

【のの】は、リンゴ飴に似ている…
固くてかじりにくく、きれいで透きとおった皮膜の内側に、太陽みたいに赤い球体があるところが、とはなは思う。
【はな】は、ふわふわした綿あめのように見えるが、確かな芯を持つ。
割り箸の芯、とののは思う。
その二人の間に交わされる手紙とメールだけで終始する一冊。

KADOKAWAのHPから。
ののとはな。女子高に通う少女たちは、初めての恋に落ちる。激しく、純粋すぎるがゆえに、その恋は一度終わりを告げるが、2人の中でその思いは根を張り続ける──。授業中に回したメモ、ハガキ、手紙、そしてメール。およそ30年にわたる2人のやりとりで紡がれる恋を超えた愛の物語。三浦さんが書きたかったという、危機の中にある「希望」とは?

第一章、高校生時代の往復書簡は、同じようにミッションスクール育ちの身に不快でした。
好きだった著者がわからなくなりました。
それが…4章になって、大人の書簡に変化します。
最終章:4章では、大使夫人となったはながアフリカの架空の国に暮らす様子が描かれます。
サダム・フセインによるイラン・イラク戦争当時を思い出してしまいました。

ここで、著者の本領に出会えて、やはり好きな作家さん!良かった。




愛なき世界  三浦しをん/著 中央公論新社


植物研究に関しての専門用語などは難しく、興味も持てなかった。
この著者にしては、好みではなかった一冊。

恋のライバルが、人類だとは限らない――!? 洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。しかし本村は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好き。見た目が殺し屋のような教授、イモに惚れ込む老教授、サボテンを巨大化させる後輩男子など、愛おしい変わり者たちと地道な研究に情熱を燃やす日々……人生のすべてを植物に捧げる本村に、藤丸は恋の光合成を起こせるのか!? 道端の草も人間も、必死に生きている。世界の隅っこが輝きだす傑作長篇。
―― 内容紹介から ――



矢上教授の「十二支考」  森谷明子:著 祥伝社:発行

「ネズミの靴も忘れないで持って来てよ」と聞いてしまった主人公:御牧咲
 ミステリ好きの、研究室の矢上教授にそれを知らせたことから始まる物語。

教授然とした風貌を持つ非常勤講師・矢上〈教授〉は、理系学部で日本古典文学を教える変わり種にして、筋金入りのミステリ愛好家。その教え子の女子大生・御牧咲は、〈教授〉から出された夏休みのレポートの課題にこぶし野町を選んだ。この町は、十二支にちなむ神々に各方角を守られているのに、なぜか「丑」の方角だけ神社がない。そしてなぜか、南方熊楠の民俗学随筆集『十二支考』にも「丑」の章だけがないのだ。何か理由があるのか? 勇躍フィールドワークに出た咲は、降り立ったこぶし野駅で、さっそく〝ネズミ〟に纏わる不思議な会話を耳にするが…… (内容紹介の一部分)

もう少しワクワクできるかと期待した謎解きミステリーでしたが、
期待外れ。(ノ_<)




歪んだ波紋  塩田武士:著 講談社:発行

「BOOK」データベースから、↓
「誤報」にまつわる5つの物語。新聞、テレビ、週刊誌、ネットメディア―昭和が終わり、平成も終わる。気づけば私たちは、リアルもフェイクも混じった膨大な情報に囲まれていた。その混沌につけ込み、真実を歪ませて「革命」を企む“わるいやつら”が、この国で蠢いている。松本清張は「戦争」を背負って昭和を描いた。塩田武士は「情報」を背負い、平成と未来を描く。全日本人必読。背筋も凍る世界が見えてくる。

マスメディアによる”フェイクニュース”と”メイクニュース”。
こんな風にして作られ、真実らしく報道される危険性。

実際にあるらしい。とても、怖い話です。

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
ウフフ…小さくうれしい。
久し振りに、多分10年以上振りに、
ネイルサロンに行きました。
以前はオフ代が500円/一本に悲鳴を上げて、ギブアップしたのです。

ビタミンCを飲み始めて、しっかり丈夫になった爪ですが、
けいこさん御用達のサロンが、オフ費用無料と知って。

DSC06652.jpg

グラデーションにラメを散らしてはあるのですが。
ちょっと控えめ過ぎたかも 、、、

さすがのプロ仕様は、それでも嬉しい。





朝刊の番組欄で目に飛び込んできたのが、

DSC06659.jpg

今夜から始まる、このドラマ。

原作をちょうど、読み終えたばかり。
想定外のキャスティングですが、ドラマが楽しみです。

DSC06660.jpg

ぬけまいる  朝井まかて:著 講談社文庫:発行
若い頃”馬喰町の猪鹿蝶(ばくろうちょうのいのしかちょう)”と呼ばれた三人娘。
その性格は…以下、本文から…

ふと、子供の頃に三人でよく出かけた神社の夏祭りを思い出した。参道には金魚すくいや煎餅屋、心太や蕨餠の出店もたくさん並んでいて、わずかな小遣いを握り締めて並んだものだ。と。いつの祭りだったか、飴屋の前でさんざん待ってようやく自分たちの番になったちき、店の親爺に「売り切れ」だと追っ払われたのである。
お蝶は「並び損だった」と地団駄踏んで悔しがり、お志花は「他にも飴屋さんは来てるだろうから、そっちに行こう」と代わりになる案を考え、
そしてあたしはさっさと忘れることにした。
逃がした魚は、のっけから居なかったことにするのさ。



  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
6月の雪 / わが心のジェニファー / ナナメの夕暮れ
また、本です。

図書館への道で、久し振りに出会った知り合いに、
”ね、どんな姿勢で読むの?”と聞かれました。

本を読む
こんな風~
ソファーにクッションを動員、本を支えると楽チンよ。
疲れたら、zuzu~~と体を滑らせて、寝ころび態勢よ、と説明したら、爆笑。



6月の雪乃南アサ:著   文藝春秋:発行

主人公の未來(みらい)は台湾のことをほとんど知らず、ただ祖母の住んでいた家を探すために台南までやってきた。祖母の目となり耳となって旅する彼女を通じて、読者もまた、ごく自然に台湾の文化や、過去や現在を知る。そして台湾に住んでいるのもやはり、“人"であることを知るのだ。(「週刊文春」編集部)

東日本大震災の時、総額250億円にのぼる義援金を送ってくれた台湾。
日清戦争以降、太平洋戦争終結までのの間、日本の領土だった台湾。
祖母が生まれた台南、祖母の暮らしを辿って旅する一週間…未来さん同様無知な私でした。
著者が、足繁く訪れたからこそのこの物語に出会えて良かった。

細かい感想は省略しますが、
タイトルの「六月の雪」について・・・文中から
「これ。六月の雪」「欖李(ランリー)という花」
顔を近づけてよく見れば、一センチにも満たない小さな花は、笹の葉形の花弁を持つ、ちょうど星のような可愛らしい姿をしている。その小さな花々が五輪、十輪と一本の軸にまとまって咲いて、木々の隙間を埋め尽くしているのだった
やっとほんのり雪化粧をしたばかりという、そんな景色だった。


欖李花(ランリーファン)

欖李(ランリー)は、3~7月ごろに5弁の白い花が咲く。環境省の絶滅危惧に指定されており、日本でも沖縄などに見られるようです。和名で「ヒルギモドキ」(蛭木擬)ですが、これもなじみのない花の名前です。
 欖李については、こちら。


油桐花集合

そして、作中に出てくる「五月の雪」は、油桐花(ユートンファ)でした。
台湾観光にこの花を見に行くツアーがあるほど、この「五月の雪」は有名らしい。
ちなみに、満開の頃の様子です。




わが心のジェニファー_浅田次郎:著 小学館:発行

米国人青年ラリーが、東京、京都、大阪、九州、北海道…を旅をする。
日本が大好きな恋人:ジェニファーから、
プロポーズを受ける条件に出されたのが日本旅行だったから。

パソコン・スマホなどは持たない旅で、毎日手書きの手紙を書くようにとジェニファー。
ラリーにとっての驚きのカルチャーショックが面白かったのですが、
著者の目と混ざった感じもあったような。

浅田次郎さんにしては、もう一つ…かな。





ナナメの夕暮れ若林正恭:著 文藝春秋:発行

読んでいて心地よくないです。
評判になっているようですが、
内容・文体ともに良さがわかりませんでした。

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
健康寿命と・・・本13冊(意味不明?)
先日の”NHKスペシャル”という番組は、健康寿命がテーマでした。
人口頭脳AIの解析では、読書が有効であるらしい。

端折りますがその理由、
図書館に行くことや館内を歩き回ることが運動に値する。
そして、本から受ける刺激が脳を活性化する。らしい。

そうなんだぁ~~
私的には生きている価値を失っているこすずめは、長生きは望んでいません。
でもまだ暫くは、生かされているのよね===

ならば、読書も悪くない^^と本を読みます。


で、読み貯めた本13冊。
既に忘却な物もありますが、小さな記憶を頼りに
良かったもの=☆☆☆で=からほぼ順々に、ほぼ引用で。



10月18日3冊の1

◆ 父からの手紙 ☆☆☆  小杉健治:著 光文社:発行
失踪した父から送られてくる手紙。そこに隠された意外な真相、そして家族の絆
「父さんはいつも君たちを見守っている」誕生日のたびに途絶えることなく送られてくる父からの手紙。そこには意外な真相が隠されていた。失踪した父を探し出し、窮地にたつ家族を救おうとする娘の献身的な姿を通して描く、家族の絆。
(NHK出版)




◆さざなみのよる ☆☆☆  木皿泉:著 河出書房新社:発行  
木皿泉さん、実は、和泉務さんと妻鹿年季子(めがときこ)さんご夫妻のペンネーム。

小国ナスミ、享年43。その死は湖に落ちた雫の波紋のように家族や友人、
知人へと広がり――命のまばゆさを描く感動と祝福の物語!
2016・17年、NHKお正月ドラマ「富士ファミリー」での小泉今日子は、はまり役。


◆真夜中の子供 ☆☆☆  辻仁成:著 河出書房新社:発行

あの夜を越え、「真夜中」を生きる無戸籍の少年がいた。蓮司のよき理解者でテント暮らしの源太、心優しい客引き・井島、お腹を満たしてくれるスナックのママや屋台の主人、憧れの山笠の重鎮・カエル、兄のような存在の平治、警察官の響、そして中洲育ちの少女緋真―土地と人とに育まれ、少年は強く成長していく。家族を超えた絆を描く感動作!

著者に偏見を持っていましたが、この本で、申し訳なかったと反省しました。



10月18日3冊の2

◆その話は今日はやめておきましょう ☆☆☆  井上荒野:著 毎日新聞出版:発行

サラリーマンだった昌平と主婦のゆり子は、都内の一軒家で、割と裕福に暮らしている。定年後の趣味として夫婦でクロスバイクを始めると、それをきっかけに今まで関わったことのないタイプの青年、一樹と知り合う。折しも昌平が足を骨折。老いという現実に戸惑う中、夫婦は彼を家事手伝いとして招き入れる。若くたくましい一樹は頼もしかったが、やがて家の中で小さな物が消え始め――。


ウチは、同じような状況の老年夫婦です。生活に関わる多くの人の出入りもあります。

ほとんどが馴染んだお付合いで、信用も出来る人々と思っています。

・・・が、人の内なる悪魔心が、恐ろしくなりました。


彼はすごくいい子だから絶対しないけど、ふと、もしも私が置き忘れた1万円札を彼が持って行ったとしても、私はそれを言わないんじゃないかと思いました。

ではもっと悪いこと小説を書きたくなりましたは、著者の言葉ですフムフム同感。



◆赤い風  ☆☆☆  梶よう子/著 文藝春秋
三冨新田の物語です
徳川綱吉の時代、川越藩での農地開拓を元にした物語
赤城おろしが赤土の大地から巻き上げる風が、タイトルになっています。
梶さんらしい、厳しい中にも人情味豊かな物語でした。

内容紹介では、
徳川綱吉の治世下、川越藩の領内では、牛馬のための飼料や堆肥のための草を採取する秣場(まぐさば)での、農民同士の諍いが何十年も絶えなかった。
集団で襲われ、百姓が命を落とす悲劇までおきていた。
そんな中、新たに藩主についた柳沢保明(のちの吉保)は、諍いの場となっている荒涼たる原野を二年で畑地にせよ、という前代未聞の命を下した。
そして、曾根権太夫ら側近の家老らを現地に派遣し農民を指揮させたが、やがて武士と農民の間には軋轢が生じ、二年での完成が危ぶまれていく。そんな中、保明は懐刀の荻生徂徠を現場に送り込み、事態の打開を試みるが……。
江戸前期、武士と農民が身分をこえて空前の大開拓に挑む力作歴史長編!



◆愛を乞う皿  ☆☆☆  田中経一 幻冬舎
北大路魯山人の生涯が、その生涯の終末に明らかにされます。
会員制の「美食倶楽部」や 料亭「星岡茶寮」で食通を魅了し、
三十万点もの陶芸作品を生み出した北大路魯山人とは一体どんな人物か。
料理人の松浦沖太と武山一太、若かりし魯山人に影響を与えた細野燕台、盟友・中村竹四郎、陶芸家・荒川豊蔵、三番目の妻中島きよとその娘和子。

子供の頃の辛い思い、、、全く知りませんでした。


10月18日3冊の3


◆花だより・・・みおつくし料理帖特別篇 ☆☆  高田郁:著 角川春樹:発行
澪が大坂に戻ったのち、文政五年(一八二二年)春から翌年初午にかけての物語。店主・種市とつる家の面々を廻る、表題作「花だより」。澪のかつての想いびと、御膳奉行の小野寺数馬と一風変わった妻・乙緒との暮らしを綴った「涼風あり」。あさひ太夫の名を捨て、生家の再建を果たしてのちの野江を描いた「秋燕」。澪と源斉夫婦が危機を乗り越えて絆を深めていく「月の船を漕ぐ」。シリーズ完結から四年、登場人物たちのその後の奮闘と幸せとを料理がつなぐ特別巻、満を持して登場です!(角川事務所hp)
期待し過ぎたかも。


◆仏像ぐるりのひとびと ☆☆ 麻宮ゆり子:著 光文社文庫:発行

浪人時代に交通事故に遭い、大手術とリハビリ生活を余儀なくされた雪嶋直久。家族関係に鬱屈していた彼は、東京を離れ、京都の冥王大学へ入学。仏像修復師・門真のもとでアルバイトを始める。地味ながらも奥深い作業に次第に引き込まれてゆく雪嶋。だが、作業場にたまに姿を現す、門真の従姉妹・もえ美のことはあまりいけ好かない。そんなある日、門真から、腕を七本も失くした謎の仏像を見せられる。その正体を探るべく、大学の「のんびり仏像めぐり研究会」を訪れた雪嶋は、天真爛漫な部長・今岡と、金髪のイケメン宇田に出会い―。 「BOOK」データベースから。



◆星をつなぐ手 桜風堂ものがたり ☆☆  村山早紀:著 PHP研究所:発行

もし祈るのなら、この優しい人が幸せであるように祈りたい。寂しい思いも悲しい思いもせずに、泣かないで済むように…。田舎町の書店で起こる優しい奇跡を描いた、本屋大賞ノミネートの話題作、待望の続編! 「BOOK」データベースから。

前作”桜風堂ものがたり”には、ちょっと及ばないかな。



10月18日4冊


◆〆太よ   原田宗典:著 新潮社:発行

まともなつもりで正気をなくした20世紀末の日本で人間のクズを自認するおれと桁はずれに純粋な盲目の青年〆太は本物の友情で結ばれる。究極の遊び人にしておれの麻薬の師匠の西田さんやおれの中学時代の女神にして性交をライフワークと心得る金田香との型破りな交歓の果て〆太とおれはある邪悪な陰謀に挑むことに…。構想20年。己れが己れであることをめぐる冒険。 内容「BOOK」データベースよりから。

著者は、原田マハさんのお兄さん。
初めて読みましたが…って、実は読了ならず。
内容についていかれませんでした。



◆嚙みあわない会話と、ある過去について  辻村深月/著 講談社

内容紹介です。↓
2018年本屋大賞受賞後第一作! 美術教師の美穂には、有名人になった教え子がいる。彼の名は高輪佑。国民的アイドルグループの一員だ。しかし、美穂が覚えている小学校時代の彼は、おとなしくて地味な生徒だった――ある特別な思い出を除いて。今日、TV番組の収録で佑が美穂の働く小学校を訪れる。久しぶりの再会が彼女にもたらすものとは。


会話の噛みあわない知り合いを、思い出しました。
少し違うとは思いながら…



◆選んだ孤独はよい孤独  山内マリコ:著 河出書房新社:発行
たった3行の短編も含めて、全19編の短編集です。
すべてが合わなかったとは言いませんが、中には、これを作品というの?も。




◆殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件 ☆ 
清水潔:著 新潮社:発行

5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?なぜ「足利事件」だけが“解決済み”なのか?執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す―。新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。 「BOOK」データベースから。

週刊誌記者・カメラマンを経て日本TV報道局記者・解説委員が、著者のプロフィール。

著者の言っていることは多分正しいでしょう。
冤罪は底知れぬ怖さに繋がります。が、
それ以上に日本における警察そのものに更に深い恐怖心を抱きます。

ただ、あまりにも饒舌な文章に辟易もしました。
これは、書き言葉ではなく、喋りでしょう。


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
貯まってしまったので・・・本8冊(蝶のゆくへ / 羊と鋼の森 / 午後二時の証言者たち、など)
出来れば、以前のように少していねいな読書記録を、と思うのですが
新しい本が、次々手元に集まってきて、つい読む方を先にしてしまいます。

集まってくるのは、図書館から+お隣さんから+友人から+夫から、です。
常に卓上には3~5冊あります。
今日も、4冊あって、読みたくてうずうず~~




とりあえず、8冊書きます。

蝶のゆくへ 葉室鱗:著 集英社:発行
自我に目覚めた星りょう…その心意気からアンビシャスガールとも呼ばれる…は、
明治28年に東京の明治女学校へ入学し、
校長の巌本善治から「蝶として飛び立つあなた方を見守るのがわたしの役目」と、言われた。

明治女学校の生徒:斎藤冬子と教師:北村透谷の恋。
夫:国木田独歩のもとから逃下出た、従妹:佐々城信子。
義父の勝海舟と確たる信頼感をもつ、英語教師のクララ・ホイットニー。
巌本の妻で病身の翻訳家で作家の若松賤子。賤子に憧れる樋口一葉。

明治の女性たちの勇気、希望と、挫折や葛藤を描いていますが、
不思議なほど後世に名をのこす人物が沢山出てきました。

主人公の星りょうは、後に相馬黒光と名前を改め、
中村屋を興した人だそうです(知りませんでした)

葉室さんの本の中では、浅い内容。
にく付け前の、筋書・骨組みの感じがしました。






羊と鋼の森  宮下 奈都:著 文芸春秋:発行

出版社からのコメント、引き写しです。
ピアノの調律に魅せられた一人の青年。
彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

ピアノの調律、こんなに深く考えたことはありませんでした。
むかし、お願いしていた調律、今更申し訳なかったと思い至っています。

この映画も、観そびれていましたが、
次回(来月)の三越劇場で見られます。
すごく、楽しみ~(^^♪





辰已屋疑獄  松井今朝子:著 筑摩書房:発行

帯をそのまま。
創業から三代で大きく発展し、金融業にまで手を広げた大坂の炭問屋・辰巳屋で、跡目相続をめぐる対立が起こった。ひとつの藩に匹敵する規模の豪商とはいえ、一商家の身内の争いがなぜ奉行所を巻き込み、死罪四人を出すほどの大事件となっていったのか…。『大岡越前守忠相日記』に「辰巳屋一件」として記述された未曽有の贈収賄事件を、奉公人元助の目を通して描く長編時代小説。

≪悪玉伝≫(朝井まかて)で、興味を持って読みました。
主人公が、変わるとすべてが変わりますね。

事実とフィクションの混ぜ方でも変わりますし・・・
その変わりようが、興味深く面白く読みました。
まかてさんも、今朝子さんも読みやすくて大好きです。





午後二時の証言者たち 天野節子 幻冬舎

ひとごとではないかも知れない。
ふつうの日常が壊れるのは、こんなことから かも知れない。
ふとしたことから起きた交通事故がありました。


内容紹介
誰が少女を殺したのか。
数行の三面記事に隠された、証言者たちの身勝手な事情。
被疑者の高慢、医師の正義、看護師の自負、
目撃者の憤怒、弁護士の狡猾、遺族の懺悔、刑事の執念。

三月五日、午後二時ごろ、みどり市旭ヶ丘一丁目の横断歩道で、近くに住む八歳の女児が走ってきた乗用車にはねられ、病院へ搬送されたがまもなく死亡した。
乗用車を運転していた二十六歳の男性に詳しい事情を聞いている。
たった数行の三面記事から始まる、慟哭のミステリー。

見事な小説でした。
著者は、私費出版した≪氷の華≫がきっかけで小説を書きはじめられた方。

≪目線≫も読んでいますが、日常のさりげないことを丁寧に取り上げてミステリーにされます。

思いついて、≪氷の華≫を再読しました。
そして感じたのは、しっかりプロに育っていらした(って、おこがましい素人ですが)と。
初作は、少し素人っぽいところがあるように思われます。



氷の華  天野節子:著 幻冬舎文庫:発行

過去記事です。






時のみぞ知る ジェフリー・アーチャー著 新潮文庫:発行

友人から回されました。
って、本来自分では選ばない本です。

貸して、と頼んではいませんのに、会うたびに2~3冊の本を手渡されます。
ご好意なので借ります。
借りたら読みます。それが、こすずめの流儀で…頑張りました。


1920年代、イギリスの港町ブリストルに住む貧しい少年ハリーは、サッカー選手か世界を旅する船乗りを夢見ていた。しかし、意外な才能に恵まれ、進学校へすすんだ彼は、富裕層の御曹司たちから再三いじめを受ける。やがて名家出身のジャイルズという親友を得るが…。『ケインとアベル』より30余年、貴族と庶民の生きざまを描く著者畢生の最高傑作。壮大なるサーガ、ついに開幕。


bookデータベースをそのままですが、翻訳ものにしては読みやすく、面白くもありました。
でも、続きは、パス。





虚空の糸 麻見 和史:著 講談社文庫:発行

夫からのものです。たまたま、手元にあったので軽く読みました。
が、終わり近くなって、だんだんつまらなくなりました。

裏表紙、引き写しです↓
マンションの非常階段で発見された、自殺を装った他殺死体。捜査一課の如月塔子が偽装の意味を思案するさなか、犯行声明と新たな殺害を仄めかすメールが警視庁へ届いた。
翌日以降も、都民を毎日ひとりずつ殺していくという。
警察への怒りを露にする犯人の、真の目的とは。殺人分析班の逆転の推理が冴える!




短編ベストコレクション  日本文芸協会:編 徳間文庫:発行

まいどお馴染みの味ばかり注文している、そこのあなた。店主渾身の新作メニューに挑戦してみる気はありませんか?2017年度に文芸誌に掲載された作品群から名うての読み手が厳選した十六篇。今回は半分以上がフレッシュな顔ぶれ。いずれ彼らがこの国の小説を牽引して行くことになる。その胎動を存分に感じてほしい。食わず嫌いの保守的読者のままじゃ、面白いもんには出合えませんぜ!

裏表紙にある通り、ほとんどなじみのない作家さんの短編集。
知っているのは2~3人だけ。
読み始めましたが、お若い作家さんでしっくりきません。

流儀にもとりますが
ギブアップ!
してしまいました。

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:8
手のひらの音符 / あきない世傳金と銀5 / 悪玉伝
 手のひらの音符l  藤岡陽子/著 新潮社

穏かに、ぬくもりにつつまれる良い本でした。

服飾デザイナー瀬尾水樹、45歳で独身。
彼女が真面目に作る洋服と、大量生産の安い衣類の採算の差から
勤務先の会社は服飾部門の撤廃をきめる。

そんな時期に、高校時代の同級生からの電話で大切な恩師の闘病を知り、
遠く大切な過去を思うことに繋がった。

貧しさから疎外された幼い時代があった、水樹。
似たような環境で、辛さ抱えながらも水樹を支えてくれた幼馴染の信也。
彼一家は、ある日突然行方を消していた。

♪ ドはドリョクのド、レはレンシュウのレ、ミはミズキのミ・・・♪
こんな歌を歌っていた信也とその兄・弟。
手のひらの音符、その意味が解るのは終わりに近い部分ですが、
水樹:ミズキの・・・ミ、その音符を大切にした信也など、など。。。
じわっと沁みる小説でした。





5商い正傳金と銀高田郁/著 角川春樹事務所

”みおつくし料理帖”に続く、”あきない世傳金と銀”シリーズ。
1~4巻まではかなり前に読んでいて、5巻を待ってようやく読みました。


学者の子として生まれた幼いは、父・兄との死別ののち、享保の大飢饉に見舞われた。
そのため、9歳で大坂の呉服商「五鈴屋」に奉公に出される。

「五鈴屋」は初代徳兵衛が古着屋から興し、
二代目徳兵衛と妻の富久が呉服商として店を構えた。
その二代目に次いで、三代目徳兵衛が幼子3人残して早世。
富久は、三代目の遺した3人の孫を育てながら店を切り盛りする。

目配り・気配り・心配り…に長ける賢く優しい富久ですが、三人の孫たちには苦労します。

 遊郭通いに暮れ妻女に見捨てられた長男:徳兵衛
 利に聡く、商いの才能はあるが情に薄い惣次、
   読書家で商いには興味がない智蔵


九歳で奉公に上がったの”大器”を、大番頭が見出し、
… 時は流れ … 美しく成長した … 
四代目徳兵衛の妻(後妻)となり、
徳兵衛の没後は、強く望まれて、次男・惣次と再婚。
やがて、失踪した惣次のとの離縁後、三男・智蔵の妻になる。

商い正傳金と銀1~4

と、ここらあたりまでが1~4巻までの端折ったあらすじです。
実は、”みおつくし料理帖”とあまりにも様子の違う著者の印象に、戸惑っていました。
それも、2巻に入ってからは払拭されましたが。。。

この著者、なんて見事な物語を書かれるのでしょう。
一難去ってまた一難、
よくもよくもと感じ入りながら、つい惹きこまれて読みふけってしまいます。

主人公:の、傍目を気に掛けながらも兄弟3人との結婚は、
当時、店の主人は男であることが定めだったからです。
実際に商売に携わるのがでも、主は男でなければ許されない社会だったのです。


それが、この5巻の終わりには、女性の主も許されることになりました。
次が楽しみです。




悪玉伝   朝井まかて:著  KADOKAWA:発行


江戸時代最大の贈収賄事件の行く末は? 歴史エンタメの最高峰。
大坂の炭問屋・木津屋の主の吉兵衛は、稼業は番頭らに任せ、自らは放蕩の限りを尽くしてきた。そこへ実の兄・久佐衛門の訃報が伝えられる。実家である薪問屋・辰巳屋へ赴き、兄の葬儀の手筈を整える吉兵衛だったが、辰巳屋の大番頭・与兵衛や甥の乙之助に手を引くように迫られると、事態は辰巳屋の相続争いに発展する。上方で起こった相続争いの噂はやがて江戸に届き、将軍・徳川吉宗や寺社奉行・大岡越前守忠相の耳に入る一大事に。将軍までも巻き込んだ江戸時代最大の疑獄事件の結末は――。(KADOKAWAの内容紹介)

面白かったです。
朝井まかてさん、やっぱり好きだわ ♡

後で知ったのですが、これは実際の御家騒動が下敷きになっているらしい。
「辰巳屋騒動」という幕府を震撼させた疑獄事件は、
大坂のお家騒動が幕府を揺るがす大事件だったらしい。
有名な”大岡越前”も出てきます。

「辰巳屋騒動」松井今朝子さんの本があるらしい。図書館にお願いしてみます。


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:3
 田園発 港行き自転車 / 悲体 
田園発港行き自転車下宮本 輝:著 集英社文庫:発行

15年前の夏の終わりに、
絵本作家「かがわまほ」の父:カワワサイクル社長賀川直樹が、富山滑川駅改札口で急死した。
宮崎でゴルフをすると出かけたはずの直樹。
どこからか・・・?、駅までは自転車で来たらしい。

むかし、
ゴッホの『星月夜』の模写を繰り返す真帆に、同じ景色が見られるところがある、と教えた父。

アイモト……。と濁した父の言葉は、愛本橋を指したのではなかったか?
15年経って、真帆が気付いたこの疑問から、ミステリアスな旅が始まります。
かなり複雑な人間関係に時々混乱しながらも、
そのすべての人々が魅力的で、ぐんぐん読み進んでしまいます。

人だけでなく、京都や富山のありさまは、行ってみたくなってしまいます。
特に京都は、少し知っているだけに想像力も呼び覚まされて、お店など探してみたくなります。

タイトルにあるように、この本での主役は自転車かも知れません。
初めて知る自転車の名前にも興味が湧いて、画像を探してみました。

田園発自転車

こんな自転車に乗ったのね~。


絵本作家としての、かがわまほ。
絵だけで文字のない絵本、見てみたいなぁ~

そして、愛本橋からの夜空も見てみたい。ゴッホの「星月夜」に出会えるのなら。

ほのぼの、気持ちのほぐれる本でした。



・・・・・・・・


悲体   連城三紀彦:著 幻戯書房:発行

内容紹介、引き写しです。
ミステリと私小説的メタフィクションを融合させた、著者晩年の問題作にして最大の実験長篇
没5年初の書籍化。

この著者の名を、久し振りに新聞で見て図書館にリクエストしました。

実験長編って、何だろう?
突然、突然韓国に旅立った主人公を謎の女性…ミステリーっぽいです。
が、小説の中に挿入される著者の過去のエッセイが、不思議な世界を作り出します。

そして、主人公は著者本人らしい。
まことに不思議な読後感でした。


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
玄鳥さりて / 家族
記録と記憶のために、と書いているこの日記。
読み終えた本の内容や感想は、後の思い出になっています。
数冊以上まとめて書いている最近、あまりにも簡単すぎて思い出濃度が薄べったいなぁ~。
暫くは、2冊分くらいで記録してみようかと思います。


玄鳥さりて2  葉室 麟 :著 新潮社:出版

昨年の12月、66歳で亡くなられた著者の遺作です。

三浦圭吾は13歳の時、道場一の剣の使い手で8歳年上の六郎兵衛の稽古相手になることが多かった。
本来は親しくなることのない、150石と30石の家柄の差の二人です。
が、何故か六郎兵衛は圭吾を相手に選ぶ。(この理由が、終盤でわかります。)
二人はやがて、道場の天狗・隼とよばれる比類なき剣の達人となるが・・・

なぜだかわからぬものの、六郎兵衛の好意と温かな眼差しを感じていた。
互いを思いやりながらも、藩政に翻弄される男たちの葛藤と覚悟。富商の娘を娶り、藩内で出世を遂げる三浦圭吾。しかしその陰には彼を慈しみ、遠島を引き受けてまで守ろうとした剣の達人・樋口六郎兵衛の献身があった。十年を経て罪を赦された六郎兵衛は静かな暮しを望むが、親政を目論む藩主の企てにより圭吾に敵対するよう仕立てられていく―。
(帯から)


六郎兵衛に感謝しながらも、次第に権力欲と保身に傾き、六郎兵衛を敵に回していく圭吾。
それでも最後まで、圭吾を助ける六郎兵衛。
それに、圭吾の妻:美津の言動にも心打たれるものがありました。
大店の娘だったころ、盗賊にかどわかされた過去があり、
それを助けたのが実際は、圭吾ではなく六郎兵衛であったことを承知し・感謝している美津。
その美津も大きくかかわって、この小説は、清く終わります。

こういった人情噺、好きです。



・・・・・・・・

家族小杉健治:著 双葉社:発行

内容紹介によりますと、
ホームレスの男が盗み目的で住宅に侵入し、認知症の老女を殺害したとして逮捕された。男はこの事実を認め、新裁判員制度での裁判がはじまった。裁判員のひとり谷口みな子は、自身の経験から、この事件を老女の息子による嘱託殺人ではないかと疑っていた……。
大いなる家族愛を描く、感動の法廷ミステリー

2009年の5月から始まった裁判員制度ですが、最近あまり話題にならなくなりました。
除外年齢の私には無縁なことですが、
もしも、裁判員に指名されたら…と真剣に向き合う方もありそう。
裁判を速やかに進めるための公判前整理手続という物があること、
それを元に裁くということは初めて知りました。

その情報だけでの裁きは、それで良いのか?
その情報の重大な漏れや不備を疑った裁判員が大きな役割を占めていました。
裁判員制度や老々介護など、今日この頃の大きな問題が家族という特別な感情=愛情の起伏には、
うなずける点や、考えさせられることの多くある本でした。

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
 極上の孤独 / 時の渚 
極上の孤独
下重暁子:著  幻冬舎:発行

3月に発売以来大人気、図書館に申し込んで4カ月弱待ちました。
正直なことを書いてしまいますと・・・
心地よい本ではありませんでした。

下重暁子さんだからでしょ、っと、ざらついた気持ちです。

まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実している。
成熟した人間だけが到達できる境地でもある。
「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」
「孤独を味わえるのは選ばれし人」
「孤独を知らない人に品はない」
「素敵な人はみな孤独」等々、一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。

は、表紙裏からの抜粋です。


美・知・財に恵まれ、華やかな環境に棲む高名な下重さんは、
家事一切を任せられるパートナーとは卒婚という結婚生活を、過ごされてもいます。

人に好かれたいと媚び、おもねるのは美しくない。
自己主張で自分を前面に出し過ぎない、「引いている」ことに品が生まれる。
それは、孤独から得られる。
人間の隠すことができない品は、「引く」ことによって生まれる美しさだと言われます。

さらに、ご自身は、子供時代の病弱さから自然に「引く」ことを覚え、知ったとも。

「孤独が好きな私って素敵。すごいでしょ。」と自慢ですか?って・・・私。
この本を書かれること自体、かなりの自己主張では?の疑問も感じました。



家族も、親友も、仕事仲間もいない、そんな独りぼっちの孤立状態を『孤独』ととらえる私。
『孤独』のとらえ方が、私とは折り合いがつかないのかもしれない。


・・・・・・・・・・・・


img_efee9b32abaee79b1d578891b32b5e4238764.jpg
  笹本稜平:著 文芸春秋社:発行
第18回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞 作品。

この著者の初めての作品らしいですが、
非常に良かった。満足しました。スケールの大きい山の話も好きですが、これも良いな。

担当編集者の紹介、引き写しです。
    第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞した笹本さんの『時の渚』がいよいよ刊行です。元刑事で現在は私立探偵の主人公が、死期迫った老人から、「昔生き別れになった息子を探してくれ」と、依頼を受けるところから物語は始まります。いわゆる「人探し」の筋立てですが、謎が謎を呼び、読むものを最後まで引きつける緻密な構成力と人物描写はさすが受賞作!と納得させる出来映えです。久々の実力派新人の登場です。(TK)
人探しと殺人事件、そして主人公の過去が複雑に絡み合うストーリー。




  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:14
またまた、読んだ本・・・7冊。
あれから・・・またまた本を読んでいます。
ここには7冊ですが、実は、原田マハさんのもの(↓で書いた、ゴッホ…)を入れると8冊。

鴨川食堂はんなりなど3冊



◆花ひいらぎの街角  紅雲町珈琲屋こよみ  吉永南央:著 文藝春秋:発行

関東の小さな町で、珈琲豆と和食器の店「小蔵屋」を営むお草さん。
≪萩をぬらす雨≫で出会った時から惹かれています。
いつも和服ですが、目くばり、気くばり、そして、気働きが素敵な76歳。

秋のある日、草のもとに旧友の初之輔から小包が届く。
中身は彼の書いた短い小説に、絵を添えたものだった。

「一つほぐれると、また一つほぐれてゆくものよ」―-逃した機会、すれ違い、あきらめた思い―ー
長い人生、うまくいくほうがまれだったけど、丁寧に暮らすのが大切。
お草さんの想いと行動は、見習いたいな。

・・・・・

◆雨と詩人と落花と  葉室鱗:著 徳間書店:発行
2017年12月、66歳で急逝された葉室鱗さんの多分最後の作品です。

歴史に全く弱いこすずめには、スルーしながらの部分も多々でしたが…
心に響く滋味豊かなフレーズに温められました。

例えば一つだけ・・・ですが、
「ひとは誰かに慈しんでもらえなければ生きていくことができません。
たとえ、血がつながらずとも、誰かに慈しんでもらえば生きていけるのです」

・・・・・

◆鴨川食堂はんなり  柏井 壽 :著  小学館:発行

京都に、看板のない食堂がある。
オーナーの鴨川流(ながれ)は、調理人。
娘のこいしは、食に関する探し物を請け負う探偵。

思い出の味を求めて今日も迷い人が訪れ、親子が見つけ出し、再現する。
人気本で、シリーズになっているようですが何だか半端で物足りないかな。




新宿遊牧民他4冊


◆新宿遊牧民   椎名 誠:著  講談社:発行

作家だけど、野外労働者に間違われること数多な「おれ」、美味いビールを出す居酒屋経営を夢見て働きまくる「トクヤ」、バンカラ「西沢」。この“3バカトリオ”をはじめとした仲間たち。本気で遊び、本気で夢を追いかけ、作り上げたものは?名作『哀愁の町に霧が降るのだ』から30年、愛すべき男たちの実録大河バカ小説。 「BOOK」データベースの引き写しです。

・・・・・

◆コンタクトゾーン  篠田節子:著  毎日新聞社:発行

育ち・職業・容貌など、まったく違う30代後半の3人の独身女性たちが、
息抜きの旅を奔放に楽しんだのは、東南アジアの豪華ビーチリゾート。
内紛のきな臭さをものともせず、ツアーコンダクターの言葉も無視しての危うい行動の後に、
絶対安全と保障されていた筈のホテルが、革命軍によって全滅になる。
島しょ部  --大小の島々が点在する場所--を、彷徨い、たどり着いた島は、貧しいながら、
自給自足・自然統治で守り合う暮らし。
ここからのサバイバル生活は、小説の最初の部分の3人とは全く違う人間に描かれています。
結果、
日本では見いだせなかったユートピアを見いだす彼女たち。。。

とっても納得できそうにない部分も多く、戦闘集団名の区別がつきにくかったのですが、
篠田節子らしい小説、面白く読みました。


・・・・・

◆追憶のカシュガル  島田荘司:著  新潮社:発行 
帯の引き写しです。↓
時は一九七四年、京都大学医学部に在籍していた御手洗潔は、毎日、午後三時に、進々堂に現れた。その御手洗を慕って、同じ時刻に来るサトルという予備校生がいた。放浪の長い旅から帰ったばかりの御手洗は、世界の片隅で目撃した光景を、静かに話し始める…。
砂漠の都市と京都を結ぶ幻の桜、曼珠沙華に秘められた悲しき絆、閉ざされた扉の奇跡、そして、チンザノ・コークハイの甘く残酷な記憶…。芳醇な語りが、人生の光と影を照らし出す物語。


・・・・・


◆喪われた道  内田康夫:著  祥伝社:発行

鎌倉街道、埋蔵金伝説、秘曲「滝落」…
歴史、詩情、推理が見事に融合!
名探偵:浅見光彦が挑む修善寺殺人事件!
源頼家忌に虚無僧姿で殺された男の謎!?…ここまで、帯から。

平成3年の出版でした。中で虚無僧の不思議さが出てきました。
聞けば姿・形は思い浮かびますが、実際に見たり出会ったことはあまりないのでは?と。
確かに、です。

そんな姿を見たことがこの小説では鍵でした。
  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
読書。万引き家族/山本直純と小澤征爾/人魚の眠る家…など8冊
4冊1

◆万引き家族  是枝裕和:著  宝島社:発行
  カンヌ映画祭でパルムドール賞受賞で、話題の映画の原作本。
  小説というより、台本(シナリオ)に近いかも知れません。
  見ていない映画の画像が浮かんできました。
  映画、見たくなります。


◆人魚の眠る家  東野圭吾:著 幻冬舎:発行
  軽いエンタメ小説をイメージしていたのですが、
  脳死と臓器移植といった重いテーマでした。≪プラチナデータ≫に似通っています≫ 
  ちょっと、面倒くさかった。
  
  「BOOK」データベースの引き写しです。
  娘の小学校受験が終わったら離婚する。そう約束した仮面夫婦の二人。彼等に悲報が届いたのは、面接試験の予行演  習の直前だった。娘がプールで溺れた―。病院に駆けつけた二人を待っていたのは残酷な現実。そして医師からは、  思いもよらない選択を迫られる。過酷な運命に苦悩す  る母親。その愛と狂気は成就するのか―。



◆泣き方を忘れていた 落合恵子:著  河出書房新社:発行
  内容、「BOOK」データベースの引き写し。 
  冬子、72歳。七年にわたる認知症の母の介護、そして愛するひとたちを見送った先に広がる、
  大いなる解放とは―21年ぶりとなる、最新小説。

  シングルマザーの母の下に生まれた、著者の実体験をもとに書かれたものです。
  私には望めない(娘たちに)優しく手厚い介護生活。こんなことも出来るのね。
  
 
◆山本直純と小澤征爾  柴田克彦:著  朝日新書:発行
  「お前は世界に出て、日本人によるクラシックを成し遂げろ。
  俺は日本に残って、お前が帰って来た時に指揮できるよう、クラシックの土壌を整える」

  小澤征爾は、自分より優れた才能を持つ山本直純の激励と共に、≪世界のオザワ≫になった。
  一方、山本直純は、TVで≪オーケストラがやってきた≫を立ち上げ、
  「男はつらいよ」「3時のあなた」「8時だよ、全員集合」などなど音楽のすそ野を庶民に広げた。

 クラシックを愛し、新日本フィルの立ち上げに奔走した、互いを大切に思う二人の様子が 興味深かったです。

 直純さんの父上:山本直忠さんのコンサート、私は中学生時代に聞きました。
 昭和20年代のこと、通っていた学校の講堂で。。。
 名古屋の郊外の学校で、何故そんなことが出来たのか?
 謎が解けたような……直忠さんは、その前後に洗礼を受けられ、母校の大学教授にもなられていた様子。そうなんだ。


4冊2

◆ヨイ豊 梶ようこ:著 講談社:発行
  黒船来航から12年、江戸:亀戸村で三代豊国の法要が営まれる。広重、国芳と並んで 「歌川の三羽烏」と呼ばれ  た大看板が亡くなったいま、歌川を誰が率いるのか。娘婿ながら慎重派の清太と、粗野だが才能あふれる八十八。 
  兄弟弟子の二人は、尊王攘夷の波が押し寄せる不穏な江戸で、一門を、浮世絵を守り 抜こうとする。(内容、引き写し)
 
  同じ人物の名前が複数あったり同じ名前なのに違う人物だったり、
  面白かったのですが、頭の体操、頑張りました。
     タイトルの意味、あぁそうだったのかと納得したのは後半でした。
 

◆幸福と言う名の不幸 曽野綾子:著 講談社:発行
  才色兼備で、気立ても優しい榎並黎子は、
  我儘なわけでもないのに、何故か悲しい結果になってしまう。

  曽野綾子さんの小説は、実は初めてでしたが上手だなぁ~としみじみ。
  
◆暗幕のゲルニカ  原田マハ:著 新潮社:発行
  ピカソの若い愛人で、〈泣く女〉のモデルでも知られる写真家のドラ・マールは、
  〈ゲルニカ〉制作過程の写真を撮影し、後世に貴重な記録を残す。
  そんなドラが、ピカソの魅力と勝手さに振り回された最後が切ない。
  
  国連本部のロビーに飾られていたこの名画のタペストリーが、2003年のある日、突然姿を消した。誰が〈ゲルニカ  〉を隠したのか? ベストセラー『楽園のカンヴァス』から4年。現代のニューヨーク、スペインと大戦前のパリが  交錯する、知的スリルにあふれた長編小説。(内容紹介から)



  
◆カフーを待ちかねて 原田マハ:著 宝島社:発行
 
  もし絵馬の言葉が本当なら、私をあなたのお嫁さんにしてください―。きっかけは絵馬に書いた  願い事だった。「嫁に来ないか。」と書いた明青のもとに、神様が本当に花嫁をつれてきたのだ―。沖縄の小さな島でくりひろげられる、やさしくて、あたたかくて、ちょっぴりせつない恋の話。選考委員から「自然とやさしい気持ちになれる作品」と絶賛された第1回『日本ラブストーリー大賞』大賞受賞作品。…「BOOK」データベースの引き写し。

  著者の初めての小説です。
  こんなロマンティックなラヴストーリィもあったのね。
  良かったデス。

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:0
読み終えた本たち・・・9冊
又もや本です。
時間を見つけてはちょこちょこ読んで、こんなに溜まってしまいました。

実は、まだ数冊…
でも、今日は9冊にします。

順不同で。

3冊1

ヤっさん・築地の門出…原宏一:著 双葉社:発行。
神楽坂のマリエ、これが滅法痛快で面白かったので借りた2冊。

誰が呼んだか“銀座のヤス”。親しみ込めて“ヤッさん”。築地市場と一流料理店を走って回り、頼られる謎の男。自分がなぜ宿無しかは語らないが、驚きの舌と食の知識を持つ。新米ホームレスのタカオは、ひょんなことからヤッさんに弟子入りして、「驚愕のグルメ生活」を味わうことに。市場も銀座も、最高に旨くて、人情はあったかくて、さっぱりと気持ちがいい。だが、誇りを持って働く現場には事件も起こる。ヤッさん&タカオの名コンビが、今日も走る。( 「BOOK」データベースより)

だましゑ歌麿…高橋克彦:著 文芸春秋:発行
おこう紅繪暦を読んで、是非にと思った本。これも、良かった~&面白かった。

「千に一つの目こぼしがない」南町奉行所の定町廻り同心、仙波一之進が主人公
江戸一番の人気絵師、喜多川歌麿の妻おりょうが大嵐の夜に殺され、事件の幕が開く。現場で見つけた髑髏(どくろ)の根付が付いた印籠を手掛かりに、真相を追う仙波の前に、やがて黒幕の正体が浮かび上がる。一同心の意地が、強大な権力と対峙する。





3冊2

新聞広告で知って即予約したものと、お隣から借りたもの。

浅田次郎:著    原田マハ:著    原田マハ:著
KADOKAWA:発行   ポプラ社:発行   講談社文庫:発行

長く高い壁・・・万里の長城が殺人現場!
ここは戦場か、それとも殺人現場か――。従軍作家が日本軍の闇に挑む。
日中戦争中の万里の長城。探偵役を命じられた従軍作家が辿り着く驚愕の真相とは?
浅田作品初の戦場ミステリ。
人は嘘をつく。人は見栄を張る。人は愚痴をこぼす。
探偵小説を好んで書くのは、そうした人間の本性を堂々と開陳できるからだ。読者にしたところで、(中略) 
他人を恨み、妬み、嫉み、あげくには殺してしまう人間の怖ろしさ――むろんおのれのうちにも確実に存在する魔性を、小説の世界に垣間見ている。(帯から)

単純に面白いというのではなく、歴史や地理に疎い私には、お勉強にもなりました。
浅田次郎、やっぱりいいです。


そして、原田マハさんの2冊。
幸せのレシピ・・・駅からバスに乗って、ふたつ目のバス停で下りて、
色づき始めた街路樹を眺めながら、甘い香りのする場所へと向かう。
そこでは、おいしいスイーツと、なごやかなパティシエ一家が、
私の到着を待っていてくれる。(本文より)

「阪急宝塚山手台」の阪急不動産×原田マハ WEB公開小説だったららしい。
道理で、と思わされる甘々さ。大好きな原田さんらしくないナ。。。


夏を喪くす・・・
う~~ん、これも原田マハ?な、短編集。
表題作の’夏を喪くす’は良かったと、素人の個人感想です。




3冊3

瀬戸内寂聴:著   角田光代:著  阿川佐和子+壇ふみ:著
講談社:発行    小学館:発行    集英社:発行

いのち・・・TV出演中の寂聴さんを見て、図書館に予約。
寂聴さんの人気にあやかったのですが、特に感想もありません。
河野多惠子と大庭みな子との親密さも私的には好ましくなくって、
やはり、この方の小説は好きになれないということでしょう。


私はあなたの記憶の中に・・・
K和田くんは、他人の弱さに共振して自分をすり減らす消しゴムのような男の子で…。
「猫男」をはじめ、「父とガムと彼女」「水曜日の恋人」など全8編を収録。雑誌や単行本に掲載された作品をまとめる。(「BOOK」データベースより)
表題作の「私はあなたの記憶のなかに」は、
姿を消した妻の書き置きを読んで、記憶をさかのぼる旅に出た話は一番好き。


ああ言えばこう食う・・・
親友らしい、阿川佐和子×壇ふみの交換エッセイ。
父親に気難しい作家を持つ二人の語りは、笑える♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
予想以上に楽しませて頂きました。
  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
神楽坂のマリエ / おらおらでひとりいぐも / いろあわせ
今日もまた本の記録です。簡単に…3冊…


神楽坂のマリエ ヤッさんII原 宏一:著 双葉社:発行
  詳しいタイトルは、「神楽坂のマリエ ヤッさんII」
  家にあった=夫が買った=本、初めての著者でした。

  これ、滅法面白い
  設定は、軽く流して受け止めるとして、
  「誇り高き宿無し」にして食の達人・ヤッさん。と、
  三年がかりで開いたカフェを三年待たずに潰してしまったマリエ。の話。

  帯の惹句↓、なるほどです。
  “本のソムリエ" 太鼓判!
  「前作に引き続き、読んだ人の80%が夢中になりすぎて電車を乗り過ごしてしまうかもしれません。いや、95%か  な?(笑)」清水克衛さん(「読書のすすめ」店長)

  もっと読みたいと、
  前作:「ヤッさん」と続編「築地の門出 ヤッさん3」を図書館に予約しました。



…………………
おらおらでひとりいぐも若竹千佐子:著 河出書房新社:発行

  カバーの裏表紙に、縦書きで大きくかかれていたのは、↓。
  結婚を3日後に控えた24歳の秋、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように、故郷を飛び出した桃子  さん。身ひとつで上野駅に降り立ってから50年――住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と  成長、そして夫の死。
  「この先一人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」
  40年来住み慣れた都市近郊の新興住宅で、ひとり茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、桃子さんの内か  ら外から、声がジャズのセッションのように湧きあがる。
  捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたも  のとは――


  第158回芥川賞受賞作。
  知って直後に図書館に☎予約をしました。ようやく回ってきましたが、

  とにかく読みにくく、疲れました。

  東北弁って、文字にすると気になって気になって…内容が逃げて行きました、
  だらだらと切れ目なく続く独り言は、
  東北弁の冒頓とした語り口と、固い4文字熟語とは何故か結びつきにくいと感じながら、
  読みました。絶賛大好評の審査員諸氏や読まれた方々の感想とは々ではありませんでした。



…………………


いろあわせ梶よう子:著 角川春樹事務所:発行

  「いろあわせ 摺師安次郎人情暦」長いタイトルですね。
  先日nohohonさんのご紹介で読んだ「父子ゆえ」の前の本です。
  「父子ゆえ」が良かったので読みました。
  これも、じんわり温まる心地よい本でした。

  内容紹介引き写しです。
  神田明神下に住む通いの槢師・安次郎。寡然ながら実直で練達な職人の彼に、おまんまの喰いっぱぐれの心配がない  と、ついた二つの名は「おまんまの安」。そんな中、安次郎を兄と慕う兄弟弟子の直助が、様々な問題を持ち込んで  くる。複雑に絡み合い薄れてしまった親子の絆、思い違いから確執を生んでしまった兄弟など・・・・・・安次郎は  否応なしに関わっていくことに―――。五つの槢りの技法を軸に、人々が抱え込む淀んだ心の闇を、澄み切った色へ  と染めていく。



  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
ジヴェルニーの食卓
ジヴェルニーの食卓原田 マハ:著 集英社文庫:発行

マティス、ドガ、セザンヌ、モネ、4人の画家を、
4人の女性の、それぞれの立場からえがく短編集。
小説ですからフィクションでしょうが、事実との混在加減がわからなくって、
まるで本当のことのように読んでしまいました。

当然のことながら、画家たちの作品が出てきます。
それって、どんな画なの?・・・と立ち止まって先へ進めませんでした。
各編に少しだけ貼っておくことにします。


・・・・・・・・・・・・・・・・


●〈うつくしい墓〉アンリ・マティス「マグノリアのある静物」

マティスがコート・ダジュールの「オテル・レジナ」に住んだ晩年を、
小間使いとして仕えていた当時のことを、マグノリアのマリアが語る。

3102427_2138954702_98large.jpg マティスの住まい:オテル・レジナ


1_2018051320560951e.jpg
後に修道女となった看護婦のマリーの「礼拝堂を作りたい」という願いから作った、
ロザリオ礼拝堂のステンドグラスと薔薇窓




・・・・・・・・・・・・・・・・


●〈エトワール 〉メアリーカサットの画l「コルティエ婦人の肖像」

≪コルティエ婦人の肖像≫↑を見たドガが、
「私と同じ感性の画家」と言った女流画家メアリー・カサットを通してのドガ。

メアリー・カサット舟遊び Mary20Cassatt20-20青い肘掛け椅子の少女
メアリー・カサットの≪舟遊び≫と、≪青い肘掛椅子の少女≫

印象派の画風を共有した親しい二人でしたが、ある日、カサットはドガと距離を置く。
それは、奇妙に殺気立ったドガが14歳の幼いバレエダンサー:マリーを素裸にしてモデルに使う様子に、カサットが耐えられなかったからです。
当時は、貧しい家の家計のためにバレエを踊ったそうで、今のようなお嬢様の優雅な一面はなかったようです。

3102427_2138954711_166large_20180514101747d83.jpg

ドガの≪14歳の小さな踊り子≫(ワックス製)には、本物のリボンやチュチュが。


・・・・・・・・・・・・・・・・



●〈タンギー爺さん〉結合
セザンヌの描いたタンギー爺さん

貧しい、才能ある画家たちに絵の具を欲しがるまま提供し、絵と引き換えに絵の具をくれるらしいと噂のたつタンギー親父の店。
その娘から、プロバンスに居るセザンヌへの手紙形式の物語。
画家たちや店やタンギー親父の近況などを書き連ねながら、代金支払いの請求をしています。

りんごの静物画 評価の別れた≪りんご≫

コッホを応援したタンギー親父ですが、最もお気に入りはセザンヌ。
この画家は誰にも似ていない。本当に特別です。
あと少し……もう少しなんです。リンゴひとつで、パリをあっと言わせる日がくるのは。
と、セザンヌの留守にしている部屋の鍵を預かって、人々に見せることもあった。



・・・・・・・・・・・・・・・・


●〈ジヴェルニーの食卓〉戸外の人物習作(右向きの日傘の女)

ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。
その傍で、モネを支えた義理の娘:ブランシュ(↑の画のモデル)の物語。

赤い頭巾、モネ夫人の肖像(窓に立つカミーユ・モネ)
モネの最初の妻だった人。2児を残して早世しました。

ブランシュは、モネの2度目の妻となったアリスの娘です。

cats1_20180514121633d2e.jpg
  表題になっているジヴェルニーのモネの家と庭です。美しい花と美味しい料理…


アリスは、モネのパトロン:(破産した)銀行家エルネスト・オシュデの妻だった・・・
料理上手なアリスの食事は、モネに素晴らしい庭園を造らせることにもなった。

650x_11280573.jpg
白内障で視力と気力をなくしかかったモネを救った、手術とブランシュの存在で、
それが、モネの最後の大作:オランジュリーの睡蓮の大きな壁画の完成に至った。らしい。


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
父子(おやこ)ゆえ / 母の遺産―新聞小説 / 銀河鉄道の父…など、5冊の本
父子ゆえ  梶よう子:著 角川春樹事務所:発行

  ほのぼのと、読みました。
  年々、こういう優しく穏やかでほっこり気持ちの和らぐ読み物が好きになっています。

  とかく絵師に光の当たる浮世絵で、同じくらい大切な存在の摺師が主人公。
  五話仕立てのうち、三話が「あとずり」「色落ち」「見当ちがい」など、摺りに関わるタイトル。
  初摺りと後摺りの違い、初めて知りました。

すいどうばし

  国貞や広重も出てきて・・・ふっと親近感も。
  中で、広重の鯉の滝登りの画図が出てきました。
  これも、広重の鯉ですが、作中のものとは違うのは確かでしょうが。
  実は、笑太に買ったものなんです。

  nohohonさんのご紹介で読みましたが、
  これには、第一話があるようです。タイトルは、<いろあわせ>。読みたいです。


・・・・・・・・・・・・・・・・


母の遺産―新聞小説 水村 美苗:著 中央公論新社:発行

  初めての著者でした。
  まず、このカバーに惹かれました。大好きなウイリアムモリス。

  本当に新聞小説だったようで、タイトルが付けられてはいますが短い章で構成されています。超短編…私には
  読みやすく重宝でした。

  文章も登場人物の個性も、私は好きでした。
  母親との確執、親の看取り、夫婦の在り方、姉妹の関係など、私の極めて身近な出来事にも重なりました。  
  作者の実体験かしら?とも。
  じわじわ…リアリティーも。

  こんな物語、ありそうでなさそうで、良かったデス。


・・・・・・・・・・・・・・・・




銀河鉄道の父門井 慶喜:著    講談社:発行

  第158回直木賞受賞作品。
  題名のまま、地元の名士であり、熱心な浄土真宗信者でもあった宮沢賢治の父・政次郎の目線による賢治像です。
  代々の質店の長男として、裕福な家に生まれた賢治は、
  余りにも愛情深い父親の、願いとは異なる信仰への傾きや妹トシとの死別を経て、
  教師や技師として地元に貢献しながら、創作の道へ進み、家業を継ぐことはなかった。

  私の中の宮沢賢治は、この物語の賢治とは同じではなくなりました。



・・・・・・・・・・・・・・・・


警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官 梶永正史:著 宝島社:発行

  夫の買った本。手持ちの読み物がなかった時に、取りあえず読んだのですが。
  白かった!。このミス大賞、納得でした。
  ただ、タイトルが…何とかなったらいいのに。

  以下、内容紹介の一部を引き写しです。
  第12回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞2作品のうち1作。
  選考委員、絶賛の話題作。
  伏線や仕掛けを含め、全体にわたって娯楽性が発揮されている。文句なしの大賞受賞」吉野仁(書評家)。

  主人公は警視庁捜査二課の警部補、キャリアながら「電卓女」と呼ばれている
  32歳独身女性の郷間彩香。

  捜査二課で贈収賄や横領などの知能犯罪を追う彩香は、数字に手掛かりを求めて電卓ばかり叩いているため、周囲か  らは“電卓女"と呼ばれている。そんな彩香に、刑事部長から特命が下った。――「渋谷で銀行立てこもり事件が発生  している。至急現場に向か
い、指揮をとってくれ」。青天の霹靂に困惑しながらも彩香は、立てこもり現場である渋  谷に急行する!



・・・・・・・・・・・・・・・・

挑発笹本稜平:著 双葉社:発行


  これも、内容紹介をそのままに。

  警視庁捜査一課で継続捜査を担当する鷺沼は、パチンコ・パチスロ業界の雄、飛田を訪ねる。7年前、殺人容疑で勾  留中に死亡した飛田の従弟、川端の話を訊くために―。  従弟とは30年近く会っていないと言う飛田だが、飛田  の秘書は鷺沼に告げる。「7年前、飛田は川端に会っています」ひとつの殺人事件を端緒に、次々と湧く黒い謎。

  鷺沼と神奈川県警の宮野が再び手を組み真相を探るが、そこに立ちはだかるのは警察組織。知りたいのは真実だけ―

  組織と犯罪に闘いを挑む刑事たちの熱い姿を描く。



  迷宮入り事件を追う警視庁捜査一課の鷺沼は、パチンコ業界の雄・飛田を訪ねる。
  警察内部に親蜜な繋がりを持つパチンコ・パチスロ業界のドン:飛田にはホームレスの従弟:川端がいて、
  その川端は、ある電子部品会社の社長を殺した殺人容疑で勾留中に自殺を図っていた…


  この著者にこういう作品があるとは思っていませんでした。
  いくつか読んだものは、=山岳や、登山がテーマでした。

  これも、ある意味とても面白く読みました。
  過去にお付き合いのあった方が、何人か浮かんできてしまって。。。
  パチンコ機械製造大手の方や、某不動産関係の方の、無邪気で人の良さそうな笑顔など。
  あ、でも、私はそういった関係の暮らしには無縁ですよ。


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
モダン / 酒の渚
最近の既読書から、取りあえず2冊を記録します。

モダン
 原田マハ:著 文藝春秋:発行

  原田マハがキュレーターとして半年間勤務した、「MoMA」が舞台。
  ニューヨーク近代美術館「MoMA」は、「ザ・モダン」とも呼ばれるモダンアートの殿堂。は、知ったかぶりの聞き  かじりです。

  読み心地のよい5つの短編の中でも、好きだったものは、

  ◆「中断された展覧会の記憶」…
   福島の美術館で、〈アンドリュー・ワイエス〉展が開かれていた、2011年3.11に東日本大震災発生。
   地震による原発事故を知った「MoMA」は、その目玉として貸出していた≪クリスティーナの世界≫を撤収する    ことを決定。
アンドリュー・ワイエスの代表作「クリスティーナの世界」(1948)
    日系学芸員:杏子がその任を負う。
    福島の美術館で働く学芸員:伸子との出会いから、杏子の抱く
    「逃げ出さず、怒らず、声も上げない。誰も説明せず、謝罪しない。」不思議な国:日本への思いが、痛々しく    残りました。
    これ、好きでした。



  ◆「私の好きなマシン」…
    「MoMA」初代館長のアルフレッド・バーが登場する≪マシン・アート展≫は「MoMA」らしい企画。
    デザイナーのジュリアが、両親と訪れた幼いときのMOMAでの思い出がよみがえる。
    若い、アルフレッド・バーの言葉、
    「知らないところで、役に立っていて、それでいて美しい。そういうものを『アート』と呼ぶ」
    とても、魅力的な人物らしい。


  ◆「新しい出口」…
    マティスとピカソの関係や、二人のいろいろな画の題名が出てきます。
    どんな絵かしら?と見つけてみました。

アンリマティスcats

パブロピカソcats




・・・  📖 ・・・



酒の渚 さだまさし:著 幻冬舎:発行

  さだまさしさん、好きなんです。
  実は声があまり好きではありませんが、
  勝手に想像するお人柄や、辛口コメントが好きなんです。

  新刊本、図書館で借りました。
  いいな、いいなぁ~と羨みながら、一気に読み終えました。
  駄目ですよ、こんなにヒトを羨ましがらせては!

  では、帯を引き写し。。。

  さ、呑もう。
  強い人、優しい人、温かい人、切ない人…。今はもう会えない、懐かしい人たちとの豊かな夜。
  さだまさしが出会ってきた、名酒と名酒場と数多の粋人たち
  震災から再興したばかりの蔵から届いた〈灘一〉、山本直純さんが豪快にふるまった〈マグナム・レミー〉、大阪『  ホテル・プラザ』の『マルコポーロバー』で出会った中村八大先生、永六輔さんの忘れられない誕生会、先斗町『鳩  』のお母さんが褒めてくれた「関白宣言」、十津川村でふるまわれた〈あまご酒〉、『マルコポーロバー』最後の夜   …


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:6
奇跡の人 / 異邦人(いりびと)/ 神の値段 / 騙し絵の牙
奇跡の人 原田マハ:著 双葉社:発行
  
  2歳の時の熱病で、≪盲目で耳が聞こえず、口もきけない≫状態になった6歳の少女:介良(けら) れん
  岩倉使節団の留学生として渡米、9歳から22歳までアメリカで教育を受けた:去場 安(さりば あん)
  安が、伊藤博文の意を受けて・・・れんの教育をひきうける。
  明治20年の青森県弘前市を主な舞台にした小説です。

  あの、有名なヘレンケラーとアン・サリバン先生の物語@日本版でした。
     (主人公の名前、けら・れんと さりば・あんって、そのままよね)
  が、原田マハさんのペースにはまりっぱなし。
  少し、端折り方が気になる部分もあるのですが、良かったデス。
  さくさく、4時間で一気読み。





異邦人(いりびと) 原田マハ:著 PHP出版:発行

  銀座の老舗画廊「たかむら画廊」の篁一樹の妻、菜穂は妊娠初期。
  2011年3月の福島の原発事故による放射能を逃れて、京都に暮らしていた。
  個人美術館「有吉美術館」の副館長でもある菜緒の、美術を見る目は非常に鋭くすぐれていた。

  その菜緒が門前町の画廊で、無名画家の日本画の小品に惹かれた。
  やがて出会ったその作家は、無名の声を失っている謎に包まれた美貌の女性画家。

  絵画のプロ(キュレーター)でもある著者の言葉による、その画家の画に出会ってみたいと思いました。
  パウルクレーの絵の一番いい部分を集約して日本画のに翻訳したような抽象的な青葉の絵。
  モネの睡蓮を超える彼女の日本画の手による睡蓮の屏風絵!
      (どんな絵だろう?想像が出来ないけれど、見てみたい)

  美しい女性画家の謎も、なるほど。
  大好きな京都を舞台に、実際のお店や光景を背景にかかれたこの小説、好きだわぁ~
  映像化するとしたら…と、キャスティングも楽しませてもらいました。

  題名の異邦人は、いりびとと読ませますが、
  京都では元からそこに住む「地の人」に対し、他所から来た人を「入り人」と呼ぶらしい。





神の値段 一色さゆり:著 宝島社:発行
 
 2016年『このミステリーがすごい!』受賞作品。
  ↑に続いて美術もの、でした。画廊と画家をめぐるあれこれ、かなりよくわかった気が…
  帯から
   人前に一切姿を見せない世界的な現代画家・川田無名。唯一、その正体を知るギャラリー経営者・唯子が何者かに  殺された――。

  ただ、正直な気持ちを書けば、素人っぽさが少し残念。






騙し絵の牙 塩田武士 :著 KADOKAWA:発行
 
 「当て書き」小説だそう…。そして、帯のキャッチには<最後は“大泉洋”に騙される>
  「当て書き」とは、演劇や映画などでその役を演じる俳優をあらかじめ決めてから、脚本を書くことだそうで、
   この本は、大泉洋を「当て書き」して執筆された小説。ふぅ~~む。

  読みにくい導入部分を過ぎると、だんだん面白くなってこれも一気読み。

  速水は大手出版社の雑誌編集長。紙の本離れに苦しむ厳しい業界で、次々難題に出会う。
  主人公:速水が、大泉洋さん?
  ユーモラスな機転の利く会話はそうかも知れませんが、時どき違うような。。。

騙し絵3

  気がついたら、表紙も騙し絵(笑)


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
おこう紅絵暦
おこう紅繪暦1 高橋克彦:著  文芸春秋:発行

図書館で借りたい本は、目下夫の名義も借りて最大の12冊を予約中です。
新刊本を主に申し込んでいるので、なかなか回ってきません。

おこう1

  これも、夫が買ったらしい本。

  高橋克彦、遠い昔に1冊だけ読んだ記憶が…
  確か『写楽殺人事件』だったかと思うのですが、内容はすっかり失念しています。


   装丁と装画が、好き~♡
  捕り物帖で、短編が12編。
  ≪願い鈴≫≪猫清≫≪ばくれん≫≪熊娘≫≪耳打ち≫≪古傷≫など、
  それぞれのタイトルもいい感じ。

  北町奉行吟味方筆頭与力:仙波一之進と、元は、柳橋一の人気芸者:おこう
  一之進の父:左門、浮世絵師:春朗などが、様々な事件の謎を解き明かします。

おこう3

  ばくれん…今風に言えば暴走族?…出身のおこう。
  与力の嫁として家を取り仕切り、舅に可愛がられ、過去の友人・知人にも頼られている姿は 
  聡・賢・美を備えて、カッコいいけれど、も少し気風の良さも欲しいな。
  …は、昔、元芸者さんを隣人に持った経験から。


おこう4
  
 とにかく、軽くてサラサラ~~と読みやすい物語集。
  でもね、辛みで言えば、丁寧な本ではありません。
  時々、誰が? 誰に? と迷い道。

  後で知ったのですが、シリーズものらしい。
  この前作の「だましゑ歌麿」を読んでからの方が齟齬感がないらしい。
  図書館で借りようかな。


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:0
九十歳何がめでたい / コーヒーが冷めないうちに

九十歳なにがめでたい 佐藤愛子:著  小学館:発行


  大ヒットした本。
  買ってまでは…と躊躇っていましたら、貸して頂けました。

  で、一気読み。
   ◆よくわからないスマホは、『来るか?日本人総アホ時代』
   ◆トイレの恐怖を書いた『過ぎたるは及ばざるが如し』
   ◆『子供のキモチ』
   ◆『老残の悪夢』 などなど、
  夜中に( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \と笑い転げたり、
  ホントにねぇ~と同感したり、共に憤ったり・・・
 
  残しておきたい本ではありませんが、楽しく読み終えました。




コーヒーが冷めないうちに 川口俊和:著 サンマーク出版:発行

  これも、↑の本と一緒にお借りした本。

  著者、全く知りませんでした。
  プロローグの引き写しですが、
    とある街の、とある喫茶店の
    とある座席には不思議な都市伝説があった
    その席に座ると、その席に座っている間だけ
    望んだとおりの時間に移動が出来るという 
           ただし、そこにはめんどくさい  
    非常にめんどくさいルールがあった

  この始まりには、期待させられました。
  が、失望 。゚(゚´Д`゚)゚。

  『恋人』『夫婦』『姉妹』『親子』の4話構成ですが、どれも曖昧でヤマ場のない
  展開。登場人物の名前も混乱して、話を分かりにくくしています。
  時間の無駄使いをしたような…と思っていましたら、

DSC03656.jpg

  昨日(3月29日)の新聞に、こんな広告を発見。
  脚色して、映画にしたら、案外いいかも知れないなと。

  でも、多分見ません。

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
雲上雲下 / 樽とタタン / 福音の少年

図書館の本2冊(雲上雲下・樽とタタン)です。

DSC03579_20180326151018393.jpg    朝井まかて:著     徳間書店:発行

 物語が世界から消える?目を惹く、帯の赤い文字が意味不明なんですが…ハテナ

  章の一 :小さき者たち
  章の二 :勇の者たち
  章の三 :物語の果て、からなっています。
 このフォントがいいな、内容にぴったりだなぁ~と。
 草どん、子狐、山姥、小太郎、乙姫に天女・龍の子などが登場します。


 「とんと昔の、さる昔」・・・草どんが、
 日本に古くからある神話やおとぎ話、昔話を、ゆっくり、ゆったり語る口調…
 子ぎつねの「あい」という物語の先を促す相づちの声…
 実際に聴いている気分になってしまいました。

 こんなふうに物語を子供たちに聞かせたいなぁ~
 知っているようで知らなかった物語の成り行きに、新鮮さもあります。
 著者の文章は、方言も含めて美しい日本語も大好き。

 ”人はなぜ好きになり、嫌いになるのか。他者の幸福を喜び、その一方で不幸も面白いのはねぜか。なぜ人は嫉み、う らやみ、出し抜きたいのか。運、不運はなぜ誰にも等しく訪れてはくれぬのか。なぜ人は尊徳にこだわり、奪い、殺  し、戦いをやめられぬの か……”山姥は、真顔で、私を見上げた。は、文中の一部です。
 妙に気になりました。
 
 いい本でした。




樽とタタン  中島京子:著  新潮社:発行


 忘れかけていた子どもの頃の思い出を、あざやかに甦らせる傑作短篇集。小学校の帰り に毎日行っていた赤い樽のある喫茶店。わたしはそこでお客の老小説家から「タタン」 と名付けられた。「それはほんとう? それとも噓?」常連客の大人たちとの、おかしく てあたたかな会話によってタタンが学んだのは……。心にじんわりと染みる読み心地。 甘酸っぱくほろ苦いお菓子のように幸せの詰まった物語。(内容紹介の引き写しです)



 学校が終わると、赤い樽のある喫茶店で過ごすのが日課の小学生の少女がいました。
 客の老小説家から「タタン」と名付けられた少女が、
 その喫茶店に訪れる人々の物語を描いた9篇から成る連作短編集

 9篇とも淡々と穏やかな雰囲気で、不思議な物語です。
 ありそうで、ない?。
 中島京子さんは、好きな作家さんですが、これはちょっと苦手。



・・・・・・・・・・・
自前の本

福音の少年  あさのあつこ:著  角川書店:発行

 十六歳の永見明帆は、同級生の藍子とつきあっていても冷えた感情を自覚するだけ。
 唯一、彼が心に留める存在は藍子と同じアパートに住む彼女の幼なじみ、柏木陽だっ  た。藍子の様子がおかしい?そう気づいたある日、母親とけんかした陽が突然泊めてく れ、と訪ねてくる。その夜半、陽のアパートが火事で全焼、藍子も焼死体で発見され  る。だが、それは単なる事故ではなかった。真相を探り始めた彼らに近づく、謎の存  在。自分の心の奥底にある負の部分に搦め捕られそうになる、二人の少年。十代という 若さにこそ存在する心の闇を昇華した、著者渾身の問題作(内容紹介の引き写しです)



 主人公の少年(高校生)二人の葛藤がよくわからないし、不気味でした。
 いま小学生の孫も、こんな風になるの?と怖くも感じました。
 この中では彼らの存在が必要ですが、藍子の謎めいた姿=生活=と共に、何か別世界に 感じられてしまいました。

 政治家が殺し屋を使って、高校生を消す!?って…
 余りにも非現実的な結末に、もやもや~


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:8
みおつくし料理帖(全巻)/ おもかげ / バブルノタシナミ

また、いっぱい本を読みました。
ティッシュペーパーを握りしめて。

ドライアイ+花粉症+感激で流れ出る涙  のために、ネ。

みおつくし

お隣かさんからお借りした≪みおつくし料理帖≫8冊と、
2冊持っていた自分の本も読み返しました。  

丁寧な物語が、優しくて…じんわり涙があふれでます。
心の良薬です。

昨年末、NHKでドラマになっていました。⇒ コチラ

見事なキャスティング、その時の役者さんの顔や声がそっくり浮かびます。

ただ、出来たら別の人が好いかと思うのは、おりょうさん役。
美しすぎる麻生祐実さんより、生活感のだせる室井滋さんがいいかも。

あと、続編で活躍しそうな’りう’さんは、是非とも樹木希林さんでとも。



≪みおつくし献立帖≫、

内緒話や、鶴屋の間取り図など興味深い話があれこれ。

B5サイズのスケッチブックにイメージを描いて、物語を進行させるのですって。

作者と主人公=澪さんが、重なります。
  



その前に、図書館でお借りした本。

おもかげ   浅田次郎:著  毎日新聞出版:発行
内容紹介、引き写しです。
「忘れなければ、生きていけなかった」
浅田文学の新たなる傑作、誕生――。
定年の日に倒れた男の〈幸福〉とは。
心揺さぶる、愛と真実の物語。
商社マンとして定年を迎えた竹脇正一は、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、集中治療室に運びこまれた。
今や社長となった同期の嘆き、妻や娘婿の心配、幼なじみらの思いをよそに、竹脇の意識は戻らない。
一方で、竹脇本人はベッドに横たわる自分の体を横目に、奇妙な体験を重ねていた。
やがて、自らの過去を彷徨う竹脇の目に映ったものは――。


バブルノタシナミ 阿川佐和子:著  世界文化社:発行           
著者が、阿川さんでなかったら…このエッセイ集は本屋さんに並ぶかな?
名前で売れるって、凄いことだと思いました。


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:6
百年泥 と 6冊の本たち

DSC03231.jpg

テーブルに危なげな本の塔!
来読もの+未読モノ、焦るわぁ~


 DSC03229.jpg 
石井遊佳 :著  新潮社 :発行

舞台はインドのチェンナイで主人公は日本語教師。著者の現況と重なる設定です。

百年に一度という大洪水に運ばれた大量の泥。そこから掘り出される人。ヒト。もの。
渋滞を逃れて、自家用の翼で空を飛んで通勤する特権階級の人達がいる。
内気で人との会話・コミニュケ―ションが出来ない母を”人魚”と納得する主人公=私。

闊達でユーモラスな表現も楽しい文章ですが、何しろ連いて行かれない。
好みからは全く外れた作品でしたが、好きだった部分もありました。

インドのTOP企業のエリート社員に日本語を教えている『私』
生徒たちのレベルは10歳程度ですが、その中に非常に優秀な頭脳と知能を持ちながら、ひねくれた扱いにくい美青年:デーヴァラージ。
彼とのかかわり合いは、興味深く面白く読みました。

芥川賞って?と疑問のなかです。
もう一つの芥川賞≪おらおらでいぐも≫を読んでから考えるとして。。。
 



            
             抱擁またはライスには塩を
            江国香織 :著   集英社 :発行

東京・神谷町にある、大正期に建築された洋館に暮らす、風変わりな柳島家の話。
ロシア人の祖母・子供を学校にやらない教育方針・叔父や叔母、と
4人の子供たちにお手伝いさんが暮らす家。
そして、4人の子供たちのうち2人は父親か母親が違っている。

時は、1960年秋 ~ 2006年晩秋 。
<家族それぞれの体験を、視点も時間も飛ばして、自由につなぎ合わせて書いてゆく。
家族といっても、一人ずつ、ですから>
と、著者が言われるように、時系列をはなれて色々な年代にそれぞれの物語が描き出されます。
この書き方、慣れるまで戸惑いましたがだんだん良くなってきました。

それにしても、この時代を私は知っています。
当時を思い起こしても、こういう家庭や暮らしがあったとはなかなか信じがたいのです。

運転手さん付きの大きな車で試験の時だけ登下校していたクラスメートも居たし、
伯父の家にも、友人にも、◎☆さま と私を呼ぶ複数の女中さんがいたけれど。
この本にかかれている暮らしとは遠すぎる~~まるで、これって、明治時代?くらいに。

江国香織さん、実は2冊目ですが『左岸』より魅力的でした。
この本は、大切にとっておきます。

中で、妙に納得できる部分…
 相槌はすばやく機嫌よく。けど言葉は短く。長話は禁物。客から見聞きした事柄は、つねに二つに一つでその中間はない。すなわち憶えておくべき事項か、忘れてしまう――あるいは忘れたふりをする――べき事項か。鮨屋の親父さんの言。

世間体と言うのは自分の良心のこと、と母は言っていた。そうだね。



えっと…
その他読んだ本です。↓
a_20180301143034b2b.jpg

よかったのは、『小さき者たちへ』(重松清)
いつもながら、平凡な日常の中の大切な心を思い出させてくれます。
そして、何がどのように勇気や慰めや喜びを感じさせるのか、気付かされます。

『秩父慕情』(佐山利子)
初めての作家さんでした。
バー“岩ざくら”のマスター悟志と妻の節子、銀座のバーの雇われママ民子を描いた「秩父慕情」。江戸時代、商家で働くおきわと太吉の悲恋を描いた「夢物語」。
今と昔の二つの物語が、武甲山の急峻な岩場に人知れず花を咲かせる岩ざくらに繋がる。

名古屋出身の寡作な方のようですが、又読んでみたい方。
 

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
校閲ガール / ブラックボックス
校閲ガール
宮木あや子:著   KADOKAWA:発行
16トンさんの感想から飛んでみたくなったもの。
図書館で借りました。


恥ずかしいと、ほんの写真がなかったのは…これでした。
滅多に恥ずかしがらなさそうな16トンさんも、ムフフ、了解。
私だって、気恥ずかしいわ。


とりあえず、この手の本とは初対面。
テンポが良い、早いという以前にあっけにとられる進展(?)

ファッション誌の編集者に憧れて入社後、
配属されたのは校閲部だったという主人公。
本の中で、前触れなく「ゆとり」とよばれています。
いつから?何故?と不思議で何回もそこまでを読み返してしまいました。

結局、ゆとり教育育ちの若者を’ゆとり世代’と呼ぶことから、
彼女にその特徴を見てのことのようです。
著者、人気があるようですが若者向きかも。


16トンさんには著作も多いので、
この本に興味を持たれ面白く読まれたことが納得できました。
私は、面白かったのですが、落ち着かなさも感じました。

角田光代さんの解説、何故か私が読んだ本にはありませんでした。
気になっていたので、残念。



📖

ブラックボックス

篠田節子:著  朝日新聞出版:発行

3K+自然との闘いに、農業人口が減っている今、
清潔に管理され、無添加で、防害虫の完全無農薬栽培野菜ですが、
目に見えない・数値に現れない複合作用で弊害も…
「食の安全」が、テーマ。


データベースから、内容紹介をそのまま貼り付け。

サラダ工場のパートタイマー、野菜生産者、学校給食の栄養士は何を見たのか?
会社の不祥事で故郷に逃げ帰ってきた元広告塔・栄実、
どん詰まりの地元農業に反旗を翻した野菜生産者・剛、
 玉の輿結婚にやぶれ栄養士の仕事に情熱を傾ける聖子。

 真夜中のサラダ工場で、最先端のハイテク農場で、閉塞感漂う給食現場で、
彼らはどう戦っていくのか。 食い詰めて就職した地元のサラダ工場で、
栄実は外国人従業員たちが次々に体調不良に見舞われるのを見る。
やがて彼女自身も……。

その頃、最先端技術を誇るはずの剛のハイテク農場でも、想定外のトラブルが頻発する。
 複雑な生態系下で迷走するハイテクノロジー。

 食と環境の崩壊連鎖をあぶりだす、渾身の大型長編サスペンス。
 週刊朝日連載の単行本化。




  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
里の在処  / 赤猫異聞 / 隣の女
里の在処
内山節:著  新潮社:発行
これ、良かったよと、夫から渡されました。

著者は、1950年生まれの哲学者。
20代から、東京と群馬県上野村との二重生活をし、ついには古い農家を手に入れる。
現在、NPO法人・森づくりフォーラム代表理事など。


森林(ヤマ)の食料次第で、ジャガイモや大豆などが猪の被害に遭う。
それを、「本当に良かった」という村人たち。
被害が、収穫の半分程度なら、「ちょうどよかんべ」と村人は言う。
「それくらい食べられても、僕も困るわけではないし、
猪も遠慮して半分は残しておいてくれたし」と。
優しく、おおらかな共存の思考。

村という共同体は、いろいろな矛盾がありながら、
自然と人間の関係がそうであるように、対立や助け合いを内包する仲間の世界だ、とも。



山里の暮らし…到底私には出来ない話ですが、
都会では考えられない真の’お互いさま’が、羨ましく思われました。

実は…つい最近のこと。
私の住む町の町内会で、高齢化にかかる不協和音が年々煩雑になって、
日々の暮らしが脅かされそうな事態に至っています。
例えば、私の班は5軒しかありません。回り持ちで班長をします。

1軒だけはお若い方とのご同居ですが、残り4軒は老世帯。
夫婦の合計年齢は150歳超え、しかも両方がまがりなりにも健康なのは我が家だけ。
一応輪番制で、ナントカ委員になりますが実際は大変です。

隣家が2年任期の’保健委員’に当たりました。ほぼ毎日、登下校時に児童の安全見守りに立たねばならない様子。お気の毒なので、お手伝いをするつもりですが。

こんなお役もお断り、ひいては町内会を脱退される件数が多くて困ります。
お互いさまが消えてしまうようで、寂しいです。




赤猫異聞
浅田次郎:著 新潮社:発行

再読しました。
本は、最低3回は読むという知り合いが言うには、
 一回目は筋、2回目は表現、3回目で細かいところまでようやくわかるから、、、
本当にそうですね。
2回目では、思いがけない収穫もありました。
時代は、明治元年でしたが、
その頃の身分制度と、立場による言葉の使い方など改めてナルホド^^、とか。

やはり、好きな本でした。
以前の感想です。⇒ 💛




隣の女
向田邦子:著 文春文庫:発行

古いものですが、なんとなく読み返してみました。

向田さんの小説(エッセイ)は、読みながら画像が浮かびます。
光景が、まざまざと浮かびます。
それと、人の心が有態に出て浮かびます。

独身のまま逝かれてしまったのに、何故そんなにわかるのかしら?

未だ新鮮でした。


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
大活字本
今年初めての図書館本、
大活字本でした。
(宇江佐真理:著  実業の日本社文庫:発行)

DSC02812.jpg
活字、確かに大きいです。
製本も安っぽくて、『本』らしく思えません。

『江戸人情堀物語』というサブタイトルで、
ため息はつかない/裾継/おはぐろとんぼ/日向雪/お厩河岸の向こう/隠善資正の娘、
の短編が6話。それぞれが堀に関わりがある話です。

DSC02813.jpg

この著者の物は、確か3冊目。
知人が好きな作家さんで、お借りして読んだ記憶があります。
優しい・穏やかなほっこりできる物語は、
少し滅入っていた時期ですが、心地よい読後感に癒されました。

6話、それぞれが好きでした。
この方、2015年に亡くなられたようで、残念です。






夕映え天使

これは、自前のほんです。
(浅田次郎:著  新潮文庫:発行)

これも、心休まる・悪意と無縁の短編6話ですが、
どういえばいいのかしら??

多分、大人っぽい・男っぽい話かな。
穏かな気持ちになるというよりは、スッキリするとでも言いたい読後感。

内容紹介(ほぼ、引き写しです)

◇ 東京の片隅で、中年店主が老いた父親を抱えながらほそぼそとやっている中華料理屋「昭和軒」に住み込みで働きたいと現れた、わけありげな女性……「夕映え天使」。

◇定年を目前に控え、三陸へひとり旅に出た警官。漁師町で寒さしのぎと喫茶店へ入るが、目の前で珈琲を淹れている男は、交番の手配書で見慣れたあの……「琥珀」。

その他、人生の喜怒哀楽が、心に沁みいる六篇。


(↑にちらっと書いた、滅入る気持ちは友人のこと。
3年前に脳梗塞で倒れて、療養中のあの友人です。)
  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
火定 その他、暮から新年に読んだ本。
年末年始の読書は、多分8冊だったかと。
図書館のお蔭で、読みたい本が借りて読めます。
出来るだけ新刊を予約しているので、手元に来るのは時間がかかるのが難点です。


火定
今年、ようやく借りたのがこれ。
澤田瞳子:著  PHP研究所:発行

奈良時代の平城京で、大流行した天然痘に立ち向かう、
身分の低い官吏と医師たちの壮絶な物語です。

古い日本語が難しい=読みを覚えられない=のですが、
内容は非常に心打たれます。
これ、第158回直木賞候補らしい…。



リーチ先生
リーチのやることや考えにいつも驚く亀乃介は架空の人物。
「リーチ先生はなんてすごいことをやろうとしているんだ」
「陶芸にはこういう表現方法もあったんだ」と驚き、心酔する。

リーチの陶芸とかかわりの深い『小石原焼』を訪ねたいと思い始めました。



煌
花火をテーマにした、短編集。
時代も場所も、勿論登場人物も違います。
感想は…★★



ここからは、自前の本たちです。

桜楓堂ものがたり
村山 早紀:著   PHP研究所:発行
穏かで暖かい日だまりのような本。
知りませんでしたが、童話作家さんらしい。
皆さんにご紹介したい本でした。

内容紹介、ほぼ引き写しです。
銀河堂書店に勤める月原一整は人づきあいが苦手だが、隠れた名作を見つけ、光を当てる名人。店長から「宝探しの月原」と呼ばれ、信頼されていた。ある日、万引き事件が思わぬ顛末をたどり、一整は店を辞めざるを得なくなる。傷心を抱えて旅に出た一整は、ネット上で親しくしていた、桜風堂という書店を営む老人を訪ね、桜野町を訪ねる。そこで思いがけない出会いが一整を待ち受けていた……。一整が見つけた「宝もの」のような一冊を巡り、友人、元同僚、作家、そして出版社営業が一緒になってある奇跡を巻き起こす。




紙の月
角田光代:著   角川春樹事務所 :発行

内容(「BOOK」データベースより)
わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。彼女は、果たして逃げ切れるのか?あまりにもスリリングで狂おしいまでに切実な、角田光代、待望の長篇小説。


これ、映画やドラマになりましたね。
主演は誰かな~と思いましたら、宮沢りえさん。
凄い!イメージ通り。映画、観たいな。




あい
高田郁:著  角川春樹事務所:発行

主人公・あいの夫は、関寛斎です。
幕末から明治にかけて活躍した医者で、長崎留学などを経て徳島藩の典医となる。
戊辰戦争の時には、敵味方無く治療し、
その後徳島に移り、町医者として貧しい人からは治療代を取らず、無料で天然痘の予防接種など尽力し、72歳にして全財産をなげうって北海道開拓に挑戦。開拓した土地を小作農に解放しようとしたことなどその人生を送った関寛斎。

寛斎の資料は多くあるのに、あいのことは何も知られていません。
「手織りの木綿の布地が少し、着物一枚、帯締め、家族写真数葉。現存するものはそれだけです。あとは「婆はわしより偉かった」等の寛斎の言葉が残るのみ。その言葉に着目して、あいの物語を構築しました。」は、著者のことばです。




ワイドビューひだに乗り損ねた男
西村京太郎:著  光文社文庫:発行

感想は…★★


配達される女

逢坂剛:著  集英社:発行

この著者にしては、遊び過ぎ~
感想は…★★


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:10
シャキシャキ蓮根のホワイトシチュー
図書館から借りた本 ≪スープ屋しずくの謎解き朝ごはん≫を読みながら、
たまらなくスープが食べたくなりました。

冷蔵庫に、
薄切りの豚肉がある、な。

DSC02543枠

盆も正月も、クリスマスも無縁な暮らしですが、
クリスマスっぽくホワイトシチューにしましょうか。

cats_20171225210009e9b.jpg

≪スープ屋しずくの・・・≫スープ、ほとんど玉葱・ジャガイモ・人参がベースです。
私も、その3つを炒めてコンソメと共に、とろ火でゆっくり煮ました。
薄切りの豚肉は、くるくる巻いて焼きます。
蓮根も一口大の乱切りにして、肉の傍で軽く炒めます。
ホワイトソースも準備したら…ほぼ、完成。

食べる15分前にすべて合わせて煮込んで、
シャキシャキ蓮根が、美味しい。(と、今日も自己満足)




DSC02547枠

残りは、翌日の昼ごはん。変身~~スープパスタ(〃▽〃)
蓮根は入っていません。

DSC02551枠

代わりに、蒸し野菜の残りのかぼちゃとブロッコリー、椎茸をトッピング。

食べるホワイトクリスマス、でした。



  

DSC02553.jpg
早朝にひっそり営業しているスープ屋「しずく」。
店主の作るスープの描写が細やかで美味しそう。
色々なスープが食べたくなります。

宝島社文庫 : 発行
友井 羊  : 著


  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:8
図書館の本。(ジャポニズム)
9月なかばに図書館デビューして、
ふり返れば24冊の本を借りて読みました。

DSC02279.jpg

デビューの日に申し込んだ『たゆたえとも沈まず』(原田マハ)は、
11月28日にようやく借りられました。


これ、
画家:フィンセント・ファン・ゴッホと、
フランスにジャポニズムを売り込んだ日本人画商:林忠正の物語です。

パリ万博をきっかけにフランスに浮世絵を広めた林忠正と、部下の加納重吉。
パリの画商テオが支えるのは、放浪癖のある兄のフィンセント・ファン・ゴッホ。
この4人の出会いから、変化していくゴッホの運命…
 ジャポニスムの影響下、やがて世界を席巻する印象派。


ゴッホの短く劇的な生涯は有名な話で、
知っているような気がしていたゴッホ兄弟のことは再認識。

どうして、あんなにも困ったちゃんの兄=ゴッホを信じ・応援し・支え続けられるのか?と疑問を捨てきれないながら、テオとその妻の人柄に惹かれます。

それにしても、ゴッホの作品の価値を早くから気づき、
彼なりのやり方で応援していた林忠正は、お人良しとは、一味違うなぁ。


読み終えたら、ゴッホの絵を見たくなりました。
今、1月7日まで東京で展覧会開催中の筈。

私は、次の開催地:京都に行くつもりです。

DSC02405.jpg

↑の2冊と交換で、これを借りました。
朝井まかてさん…個人的には☆☆。
☆3つが最高として…です。

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4
実さえ花さえ…寒天にサクラソウのイメージ絵を追加してみました。

東山公園からの帰り路、
図書館に返した本ですが、とてもいい本でした。
「実さえ花さえ」by 朝井まかて(講談社)

DSC02083.jpg

内容(「BOOK」データベースより)
江戸・向嶋で種苗屋を営む若夫婦、新次とおりんは、人の心を和ませる草木に丹精をこらす日々を送っている。二枚目だが色事が苦手な新次と、恋よりも稽古事に打ち込んで生きてきたおりんに、愛の試練が待ち受ける。第3回小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。
江戸時代を舞台にした時代小説



2枚目で人目を惹くが、寡黙で、実直で、思いやり深い花師:新次とその妻おりん。
その周囲で、さまざまな人物が悲喜こもごも騒動を起こします。

喧嘩の絶えない留吉夫婦、預かった子供のしゅん吉こと:雀、花師の師匠の娘:理世、大店のご隠居と美しい孫息子…など、登場人物の姿がいきいき魅力的に描かれています。

師というのは、庭師でもあり、花卉園芸を商う職業とでも言ったらいいのかしら?
江戸時代に人気の出た花や植木など、興味深いエピソードがうれしい。
ここでは、🌸ソメイヨシノ🌸も花師:新次の作りだした新種となっていました。

・・・・・が、ちょっと待って^^
確か、🌸ソメイヨシノ🌸は、
「茗荷谷の猫」(木内昇)では、別な庭師=巣鴨の在=が作ったことになっていました。
小説だからいい?
う~~む、ちょっと違わない?

題名は、文中での花師の言葉、
「実さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい」からでしょう。

サクラソウa
本の中でとても気になったのが、これ。
新種のサクラソウを、寒天に植えてその趣向が喜ばれたらしい。
寒天は、植物にとてもいいらしい・・・真似したいな。


📖
総理の夫…これも、なかなか面白く読みました。

日本では初めての女性総理大臣が誕生。
相馬凛子、完璧な美貌と可愛らしさを併せ持つ42歳。
著名な小説家を父に、大学教授国際政治学者を母に持つ。

総理の夫=ファーストジェントルマン、としてがんばろうとする相馬日和、36歳。
鳥類研究所勤務、東大卒、大金持ちの二男坊。


設定・着想に感心しました(って、上から目線?)

第111代総理の設定です。

今の安倍総理は、確か第98代だったかと思いますが…

この中の政治家たち、あの人だろう~?と思ってしまう方々のご登場もありました。


政治音痴のこすずめでも、楽しめました。



  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
挫折した本、など。妻が椎茸だったころ / 御松茸騒動 / 不知火海 / 父の帽子
冷蔵庫を新しくしたら、
何故か台所の整理と入れ替えをはじめてしまっています。

棚の高いところ・奥の方などに入れ込んであった、
存在すら忘れていたものは、思い切ってごっぞり処分中。
でも、まだまだ使わないだろう物はいっぱいあります。

ま、一気には捨てないで…暫く残しておきます。



路1

それでも本は読んでいます。
図書館への道にも慣れました。

本

昨日返却した本、2冊。
カメラを持っていなかったので、ガラケーで記念撮影@道端。
(※コーティングしてあるので、表紙は汚しません)

📖 妻が椎茸だったころ … 短編集ですが、表題以外は
📖 御松茸騒動 … 熟知している興正寺@名古屋が出てきて o(^▽^)o

路2

図書館の本は、借りられるまで時間がかかります。
その間に、夫が買った本を読みます。


不知火海

浅見光彦シリーズですが、これはハズレ。
理屈っぽい・現実離れ(?)な内容でした。



父の帽子

初めての作家さん。
表紙に惹かれて読み始めましたが、どうにも辛い。

化大革命の前後に多感な少女時代を過ごした中国人女性が、
瑞々しい日本語で描く自伝的長篇。題名の『父の帽子』の帽子は、
文革時にかぶらせられた帽子のことで、抽象的なもの。(データベースから抜粋)

文化大革命については、知っておいて損はないと思いながら挫折しあした。
堪能らしい日本語ですが、
内容が荒々しくて、ゴメンナサイ(ノ_<)




  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:2
Give up と Cheer up
図書館通いにも慣れてきました。
予約できる枠の6冊は、しっかり入れて…順番待ち。

DSC01965.jpg

漫画は、やはり苦手でした。Give Up:(´◦ω◦`):でした。
この3冊を返し、

DSC01991a.jpg

この、3冊の絵本を借りてきました。
どれも良い絵本だなぁ~と、気分が上がります。
Cheer up♪

フェルメール

ミッフィーとフェルメールさん。
フェルメールの画がたくさん見られます。
それも、印刷がまことに美しい!

マティス

ミッフィーとマティスさん。
切り絵で描かれたシンプルな絵、楽しいです。

ほくさいさん

ミッフィーとほくさいさん。
今、マイブームの北斎です。
これは、少し物足りなかったかな。。。


それにしても、この絵本に出会えた偶然に感謝。
個人的には、ミッフィーと言いたくない私です。
うさこちゃんとおかぁさんのふわふわさん…それが好きです。

それとは別に、
『ミッフィーとフェルメールさん』が、欲しくなりました。
買います!

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:8
真珠の耳飾りの少女
 fe-si-p (400x476)   
     
  babaちゃまが、『ぱせり』を描いて下さった頃知った、この本の存在。
いつか読んでみたいと思いながら、 ようやく図書館で借りて読みました。


無題

   トレイシー・シュバリエ : 著    
木下 哲夫 : 訳    
白水社 : 発行

フェルメール家の女中=17歳のフリートの目を通して、  
フェルメール家の家族模様、17世紀のオランダ、絵の制作過程などが描かれています。  
きつい仕事を真面目にこなしながら、対等の扱いもない女中と言う立場ながら、  
芸術の天分に恵まれた彼女とフェルメールは、惹かれあいます。  


1_20171031234156341.jpg

物語では、これらの↑画が描かれる様子が語られています。


fe-si.jpg

今ではチューブに入っている物を簡単に手に入れられる絵具、当時は手作りで、  
骨灰・鉛白・茜・蜜陀僧・象牙など(この部分、写し書きで私はよくわかっていません)を蘑りつぶして混じりけのない、深みのある 鮮明な色のための粉末を作り亜麻仁油で練る、絵具の下ごしらえ…は、……フリートの秘密の仕事でした。



 そういえば、  
葛飾応為も、大変な作業の末に胡粉や黒を得ていたらしいことを思い起こしています。  
 本ではフリートがモデルですが、実際にはこの絵のモデルは明らかになっていません。

本を読みながら感じたのは、オランダの暮らしの真摯さ。
うさこちゃんの絵本でも、ブルーナさんが丁寧に描かれています。
納得です。

そして、こんな本もあるらしい。

m26v_hyoshi-300x300.jpg

読んでみたいな。

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:6
図書館の本たち。
遠い・不便・本の汚れが気になる。

図書館嫌いの理由でしたが、
少しづつ慣れてきました。

不便です。遠いです。
それは、厳しい暑さや寒さの季節には行かなければいい。
春・秋の散歩にはむしろ歓迎~

DSC01853a.jpg

本、汚れた本は借りなければいい。
例えば、新聞広告を見た時点で申し込めば、ほぼ新しい本を借りられる。

きっと、まだまだ奥の手があるでしょう。

DSC01861.jpg

今、申し込んでいても順番が来ない2冊を待っています。

少し前に、書店で迷って買うのを控えたもの=56番目と、
新聞広告を見て、恐る恐る申し込んで…それでも12番だったもの。

現在8番目。図書館の本は4冊ですから…いつ借りられるか。

DSC01885.jpg

待っている間に、こんなもの=買ったもの=を読みました。
評判は聞いていました。
確かに面白い…

題材になっている『古書店ならではの本』、読みたくなりました。

  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:4