こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
細雪
思惑があって、読みました。

細雪編集2r



谷崎潤一郎 : 著
新 潮 文 庫 : 発行

1942年(昭和17年)に執筆開始。
1948年(昭和17年)に完成。

ちなみに、第2次世界大戦中です。





 ===出版社・メーカーからのコメントによりますと===
   時の流れの中であでやかに変転する四つの人生。 雪子と対照的に末娘の妙子は自由奔放な性格で、
   男との恋愛事件が絶えず、それを処理するためにも幸子夫婦は飛びまわらざるをえない。
   そんな中で一家は大水害にみまわれ、姉の鶴子一家は東京に転任になる。時代はシナでの戦争が日まし
   に拡大していき、生活はしだいに窮屈になっていくが、そうした世間の喧噪をよそに、姉妹たちは花見、狩り
   月見などの伝統的行事を楽しんでいる。



富裕層と庶民の格差は今より格段に大きい、昭和11年から16年までの物語。
父親の死によって零落した船場の豪商・蒔岡(まきおか)家の四人姉妹、鶴子・幸子・雪子・妙子の生活が、はんなりとした大阪の言葉で生き生きと描かれています。

二女の幸子が、三女雪子と四女のこいさん=妙子の行く末を案じながらも庇う優しい心根、身内ならではのこと。
ただ、他人の目で冷静に見て思うのは、雪子も妙子もそれぞれが、ちょっとバランスの危うい性格だとわかります。
文章が非常に長いのですが、それでも心地よく、楽しみながら読める物語・・・


【細雪】は、谷崎の三番目の妻:松子夫人の四姉妹をモデルに書かれたといわれています。
最初の夫人を、佐藤春夫に話し合いの上譲った話は有名ですが、次の夫人とは短期間で別れ・・・松子夫人が三番目の夫人になっています。
さらに、主人公の幸子の住まいは、谷崎潤一郎が実際に住んでた家≪倚松庵≫。

雪子のお見合い話も、末の妹 妙子の恋愛→結婚も死産もすべてそのまま。
私小説として、俗っぽくなりそうなところを綺麗なな物語に仕立て上げるのは、本当に素晴らしいです。



無題r


題名の≪細雪≫・・・
文字通り、細かい雪のことですが四姉妹それぞれの性格や運命を表しているように思いました。

そんな事を考えていたら~~ 
今、白銀の帯を表に、黒の紗を裏にに制作中のバッグが
細雪に思えてきました。




  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:8