
藤沢周平 : 著
新潮文庫 : 発行
内容・・・・浮気に腹を立てて実家に帰ってしまった女房を連れ戻そうと思いながら、また別の女に走ってしまう小間物屋。
(猫)(ふたたび猫)大酒飲みの父親の借金を、身売りして返済しようとする10歳の娘。
(約束)女房としっくりいかず、はかない望みを抱いて20年ぶりに元の恋人に会うが、幻滅だけを感じてしまう油屋。
(秋)一見平穏に暮らす人々の心に、起こっては消える小さな波紋、微妙な気持ちの揺れをしみじみ描く連作長編。
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「BOOK」データベースによりますが、括弧はこすずめ注、です。江戸の架空の町:本所しぐれ町に暮らす人々をを描いた連作で、
町内の人々が、かわるがわる登場する十二の物語。
それぞれが短編として完結していますが、この町に住む人々の繋がりが外せない。
遠くなってしまった日本の暮らし・・・おせっかいで人情豊かな生活を、懐かしく思い出させてくれます。
しぐれ町の住民たちは、みんな顔見知り、お互いなんでも知っていて、助け合っています。今は憧れかも。
秋からはじまるこの物語は、四季を織り込みながら2年後の秋まで、
季節を巡ることですっきり綺麗な時の流れを表してくれます。
鼬の道・猫・朧夜・ふたたび猫・日盛り・秋・約束・春の雲・みたび猫・乳房・おしまいの猫・秋色しぐれ町 から出来ています。
なんだか宮部みゆきワールドと重なります。
徹底した悪人が登場しないからでしょうか・・・
実は、これ、1か月以上前に読んだもの。
当時のメモを頼りに、思い出しながら書きました。
今日は、≪還るべき場所≫:笹本稜平 を読了。
本を読むのは早い方ですが、これはものすごく時間がかかりました。
そうですね~~2週間以上かも知れません。
これについては、後日。
こんな一日・・・ 本体交換 # 九州から # ゴーヤ退治中~