
佐々木 譲 : 著
毎日新聞社 : 発行
後輩のUさんからお借りした11冊の本の中にありました。
過去にもたくさんお借りして読ませてもらった、Uさんお気に入りの
佐々木譲さんものは、男性好みの道警シリーズなど警察物がほとんど。
これは違っていました。
あの財政破綻した夕張市の隣の市:幌岡市・・・
元炭鉱町で、
観光施設やゴルフ場を経営する第3セクターの存在、
映画祭開催など夕張市を彷彿とさせる市が舞台。
夕張市そっくりな幌岡市には、五期=20年続き、さらに六期目を目指す市長が君臨する。
巧みな借入金処理で債務を隠し続ける市長。
すでに市は瀕死の状態で、再建団体申請決定後も、なお執着する市長。
若い市議:森下直樹は、
ある日突然選挙コンサルタントという男の訪問を受け、次期市長選への出馬を打診・要請されます。
父親の跡を継いだ司法書士で、市議になって1期目30代。
亡父の死の真相と今の市長との関わりも絡みますが、サスペンスでもミステリーでもありません。
不思議な真面目感があります。
首長に値しない人物への憤りがあります。
森下直樹とその仲間・恩師らは、打倒市長を目指し、智恵と情熱を結集して立ち上がった。
そこまで、面白く引きずっておきながら、
選挙戦はあっさり駆け足で、
当確が出た時点で終わり・・・めでたし!でも、ええっ!これまでなのね。な感じも少しありました。
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佐々木 譲 : 著
文 藝 春 秋 : 発行
少年に妻子を殺された男。夫の家庭内暴力に苦しむ女。
ひょんなことから同じ職場で働くことになった二人は共に立ち直りを目指すが…。
少年犯罪、復讐権、そして家族のあり方を鋭く問う。
『別冊文芸春秋』連載を単行本化。(「MARC」データベースより)
とっても読みやすい
テンポの良い文章と、展開を知りたくなるストーリー展開に
あっという間の一気読み。
警察官である夫のDVに苦しむ、宮永祐子。
少年に妻子を殺された、真鍋篤。
この2人が主人公・・・
有能さを認められている現職刑事による家庭内暴力と、
未成年による殺人という、非常に重いテーマです。
もしも本当にこの状況だったら、と想定するととても恐いはなしです。
どこに逃げても、警察の威信を使えば簡単に居場所はつきとめられる。
夫の執拗な追跡の手が迫って、私自身が逃げているような感覚もありました。
少年法による仮出獄後の扱い・・・初めて知りました。
が、ここに出てくるの少年には、
少年法の制度が良いのかどうか?考えなおすことも必要かも知れません。
いずれにも言える事は、法律では癒されない被害者の感情でしょう。
家族を失ったもの同士で新しくユニットを作る・・・それが、題名に繋がるのでしょう。
ブームから遅れていますが、
50℃洗い の効果に、感動しています。
実は・・・食品用の温度計が魅力で買ったこの本。
せっかくなのでと、
試しに色々な食品を 50℃ で洗って見ました。
もやしが、炒めても茹でてもシャッキシャキ!
レタスは、パリパリ^^
ほうれん草のおしたしも、歯ごたえもしっかり美味しい♪
肉や魚も美味しくなると書いているので、試しました。
肉の臭みが苦手なのですが、あらぁ~~不思議。本当に臭みもなく仕上がりました。
一手間かかりますが、
最近ではほとんどの食べ物に50℃洗い実行しています。
50度洗い・・・こちら
からの受け売りですが・・・
これは「ヒートショック」という現象によるもので、
50度のお湯で葉の表面の気孔が開き、そこに水分が入ることで新鮮な状態に戻るのです。
ただし、お湯は約48~52℃、43℃以下は菌が繁殖するのでNG。
野菜の50度洗いのメリット
○ しなびた野菜でも新鮮な状態になる
○汚れや虫がよく落ち衛生的
○ 野菜の甘みが増しシャキシャキで美味しく食べられる
○ 保存する際にも通常よりかなり長持ちする
魚や肉は、
洗うことで表面の酸化した油や汚れが取れて生臭味が消えますが、
鮮度の良い魚は洗わ無い方が良いそうです。
肉や魚の切り身は、50度で洗うと少し白くなりますが暫らくすると元の色に戻ります。
冷凍された肉や魚はそのまま50度洗いすると、良いですが、
50度洗いした肉や魚は、保存はしないで使ってください。
イチゴやバナナ、オレンジなども良いとありましたが、バナナだけ試しました。
個人的にはどちらでもいいかな?
イチゴは、ちょっと怖くてまだ試していません。

蓮 池 薫 : 著
新 潮 社 : 発行
蓮池氏を含む拉致被害者が『一時帰国』した、あの時から10年・・・
その、拉致被害者の一人である蓮池薫さんが
選んだ決断と、北朝鮮での生活のドキュメント=資料的な記録です。
まだ北朝鮮に残る拉致被害者への配慮から、
書ける事実と、言葉や内容も慎重に選んで、淡々と書かれています。
読みやすい文章と表現です。
この本の感想を、簡単に纏めることは難しいです。
どうしよう~?
文中:はじめに、から抜粋した部分を転載しておくことにします。
♣帰国して十年。
思えばこの十年は、あの日の決断から始まった。苦しい決断は、「日本に残って、子どもを待とう」
♣家族の命運をかけ、夫婦で激しく言い争ったことをはじめ、北朝鮮での二十四年に体験した出来事と
その時々の思いを、このように書き記そうと決意するまでには、かなりの歳月がかかった。・・・略・・・
あまりに重苦しかった半生を、自分のなかで整理するのはそう簡単ではなかった。
♣さらには、私自身が北朝鮮での生活を、むき出しの感情や感傷からだけでなく、一定の距離を置いて
冷静に振り返ることのできる心の余裕も不可欠だった
♣結婚して子供たちが生まれたとき、「彼らが幸せに生きていけるようにしなければならない」との
責任感が生まれ、それが生きる目的になった。
それは「日本に帰れる」という願望を断ち切ってこそ実現可能だった
半狂乱になって反対する夫人(祐木子さん)を説得しての決断、
1年7ヶ月後にようやく子供さんたちを日本に迎えることができた蓮池さん。
それにしても、蓮池さんって大した人物です。
自由のない環境での24年間を、
北朝鮮の実態を、あくまで冷静・沈着に観察しながら
知恵と機知で賢く暮らす柔軟な心と精神力に驚嘆!です。
ゴルフボールやミニゴルフコースを自分で作ったり、
マージャン牌を自分で作ったりして、遊んだというように、
苦悩や怒りもユーモアを込めて書かれています。
本当にたくましい方です。
『(本を)書いて出すことで、みなさんに(拉致を)知ってもらい、
関心を持ち続けてもらえると思った』
執筆についての蓮池さんの言葉は、
いまだ膠着状態のままの拉致事件への早期解決を祈る思いが判ります。
紅型展を観て一人ランチ☆の後、向かったのは
名古屋港

カメラ教室の野外撮影会2回目がありました。
お上手なクラスの方とご一緒です。
朝、出かけるとこの寒さはどうなってしまったの?という位
風もなく、暑かった~~

名古屋港には、
初代南極観測船:宗谷についで活躍した、
二代目南極観測船『ふじ』が係留されています。

今日教わったのは、正面に存在感ある配置の際の注意など。
縦の線をきちんと垂直にすることが大切で、その練習もしました。
せっかくなので『ふじ』を撮りたいのですが、
背景がすっきりしないのが、気に入らないこすずめです。
仕方なく、こんな写し方。平凡すぎますね。
説明が足りませんでした。補足します。
『ふじ』の船体を横から撮影すると、こんなふうにいなります。

後ろにはマストと並行するような建造物があったり、手前もいろいろな物があってすっきりしません。
これを避けたかったのです。
わかり難いことを書いて、すみませんでした。
終了後、お茶を飲んで先輩方とお話し会。
これが、とっても楽しい~~
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日暮れが早くなって、5時前にはもう暗くなっています。

毎年クリスマスイルミネーションが見事な≪星が丘テラス≫
今年も煌めいていました。

夕食前の焦る心のせいにしましょうか?
やっぱり、うまくは写せない。
なんとかもう一度出かけて、挑戦してみたい・・・
出来るかしら?

昨日(19日)の一人ランチの後、出かけた先を書く前に
明日(21日)の準備をすませよぉ~・・と。
明日の予定は、病院。
久しぶり・・・1年近く撮っていないMRI撮影をします。

MRI って、私は検査の中で一番好きです。
だって横になっていれば終わり、痛くも辛くもありません。ひたすらリラックス!
でも、閉所恐怖症の方にはお辛いようです。 問診票に記入します。
同意書にも署名します。
担当医から患者であるこすずめは説明されたと認めて署名することになっています。
MRI慣れしているこすずめなので、必要ないと思われたのでしょう説明はありませんでした。
検査の説明を受けた上での、
□ よく理解しましたので、同意します にチェックと署名してしまっていいかしら?
と、言うのは
MRIの説明書に、思いがけない記載を見つけたからです。
以下に該当する方は、検査が出来ない可能性がある・・・という一項にある、
刺墨・タトゥ(眉・アイラインなど美容整形や、金属イオンを含んだアイシャドウの禁止です。
のっぺらぼうになってしまった眉に入れ墨してますが、駄目ですか?
これまで多分20回以上MRIの検査を受けていますが、これは初めて。
入れ墨は駄目ですが、眉やアイラインもって、これまで不問で検査して貰っていました。
ドクターから説明をうけないままの署名は、やはり抵抗があります。

MR質の受付嬢さんが、この4月から面倒で紛らわしい問診票が1枚増えました。
却って面倒で、すみません、と。
診察室でも、ここまでしなくていいと思うけれど・・・と、ドクター。
窮屈で温かみのない世の中になってきています。
そういえば、MR質の若い技師さん・・・
ヒーテックとか着ていませんか?脱いでください!
無表情な言葉で怖いくらいでした。
あ、検査の結果は・・・
良くなることはあり得ない今、酷く悪くなっていないことが確認できてよかったです。
最近、股関節の痛みがあるのですが、
腰から来ている可能性が大きいので、暫し様子見。
更に悪化すれば、股関節の検査になります。
動ける間に、出来るだけのことをしておいた方がいいようです。
無精者ですが、頑張ります。
追記です。
刺青(入れ墨)とアートメイクの違い、ここにありました
http://ameblo.jp/astier/entry-10714657009.html


夏川 草介 :著
小 学 館 :発行
医師の話ではない。人間の話をしているのだ。
と、帯に大きく書かれています。
神様のいたずら?と思っていた私・・・違ったようです。
信州にある、「24時間、365日対応」の
本庄病院で働く内科医、栗原一止が、主人公。
栗原一止は、くりはらいちしと読み、ハルという写真家の
懐深い奥さんとの2人家族。
一止は夏目漱石マニアで、しゃべり方まで古風で端的な個性ある人物。
その面白い話し方と、夫婦の丁寧な言葉遣いの会話、いいなぁ~。
患者の、医師に対する期待の大きさと、
期待に応えようとする医師たちの深刻な矛盾点がさりげなさそうに描かれています。
夜中も休日なく、呼び出される仕事をしている医師たち・・・
仕事と家庭、そのどちらも大切ですのに。結局家族が我慢して、犠牲になっているようです。
ある日、一止の勤務する本庄病院の内科病棟に東京の病院から、
一止の学生時代の親友で、外科の砂山次郎とは信濃大学の同窓生だった進藤辰也がやって来た。
かつて“医学部の良心”と呼ばれた、その進藤の様子が、おかしい。
泣き所があります。
うふふ・・・あはは・・・笑いを誘う爆笑シーンも潜んでいるので人前で読むときには要注意。
「
良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬だ」との信念で、
24時間365日働き続ける医師の大変さ・・・改めて感じ入りました。
患者でありながら一人の人間として診て下さる医師の存在も。
現代医療の問題点へが投げかけられています。
作者は、現役の医師です。
1作目の『神様のカルテ』は、映画化されています。
そのテーマ音楽・・・
辻井伸行自作集の≪白いクレマチス≫でした。
本の感想とは少し違和感がありますが、
あぁ~~そうだ・・・舞台の信州・松本の澄みわたる情景が浮かびます。
なにより大好きな白い花の映像にうっとり~~