ぱえるから、改名~ & ”妖怪ウオッチのナントカ”

高村薫 : 著
新潮社 : 発行
カバーだけで、帯がなかったので引用が出
来ません。コピー、気になります。
夫が買ったけれど読む気がしない本らしい。
せっかくなので読みました。
この著者、確かにもの凄い表現者ですが、個
人的には苦手です。
テーマも、ひねり過ぎた文体も。。。
30歳を過ぎて、遠洋漁業船に乗り込んでインド洋上にいる福澤彰之の元へ
母:晴子は長い手紙で、家族の歴史と自分の半生を、何通も書き送り続けます。
繰り返し読む息子:彰之は、自分の言葉で、行動で来し方を語ります。
その手紙・・・
見たこともないような、難しい旧仮名&旧字体づかいなのには、下巻になるころようやく慣れました。
が、この原稿は手書きかしら?
辞書にはあるのかしら?
画数が多いし、辞書で見つけても格のは難しいだろうなぁ~
更には、校正が大変だったろうな^^ など、余計なお世話も。
もう一つ、内容に集中しにくいことは、
母・晴子から息子への手紙に書くにしてはあまりにも生々しかったりする内容にも。
読みながら、既視感っぽいのにも気が散るのですが、その理由はわかりました。
息子:福澤彰之は、淳三と結婚した晴子と淳三の兄:榮とのあいだに生まれています。
そして、彰之は漁船に乗りながらも近くの寺の後を継ぐ設定。
その実父:福澤榮は、国会議員。
福澤榮。青森県選出の衆議院議員は、古参の自民党議員で大臣を歴任している大物議員。
息子の僧侶:彰之との軋轢・・・新聞小説でたまに読んだ
『新リア王』に出てきました。
確か日経の連載小説・・・なかなか入り込めなくて、時々斜め読み。
この著者の作品、『照柿』『レディージョーカー』も読んだ記憶がおぼろですがあります。
いつも、人間関係が複雑で判りにくかったように思うのですが、
これも!
登場人物、こんなに複雑で大勢で、書きながら間違わないのはさすがとしか思えません。
ま、
こすずめ
頑張ったで賞^^を頂きたい。
努力賞~~(うふふ)