
山本一力 : 著
中央公論新書 : 発行
五歳で親類の江戸:深川の油問屋の後取りとして養女になった
(房州)勝山の菜種農家の娘:二三
(ふみ)。
養父母から可愛がられ、彼女の才能と器量を認める周囲の人からも大切にされ10年・・・
その間の二三は、天ぷら名人の料理人・元深川芸者の太郎・祭りを仕切る香具師の親分など多くの人からの愛を感じ、
淋しさや涙は人前では見せなかった。
5歳の幼子の健気さ、出来すぎてない?とも。
郷里の母に習った絶品の
天ぷらを、仕込みから揚げるまで一人でこなし周囲を唸らせる・・・ムム^^有り得る??
15歳の春、深川一帯の大火事で養父母を失い、養女先の油問屋は取り潰された。
奉公人と火事で焼け出された人たちの救済をすませ・・・その後・・・
実の母親と小さな店を持った、又もや後の10年目に安政の大地震で母親も許嫁も天ぷら屋も失ってしまう。
物語の前半は、五歳の二三の家族との別離の悲しみをたっぷり書いてていますが、
この辺り~以降は、あっけないほどの超スピードで話が展開します。
地震後に知り合った老婆の土地に菜の花を植え、菜の花畑に囲まれる~~は、暖かな結末。
終わりよければすべて良し。
それにしても、子どもって一所懸命ですね。
一生懸命に周囲の人を愛し、新しいことを吸収し大人になっていきます。
二三のそんな姿がいじらしいのは、孫の
笑太がちょうど同じ年頃なのもありますね。
・・・・・・・・・・・
娘に、聞いてみました。
5歳の子供に天ぷらってありかしら?と。

ちょっと待ってね、で、届いた写真。
5歳になったばかりの笑太@料理教室・・・天ぷら揚げています。
先日は、魚をさばいて干物も作ったそうです。
ちょっと怪我しちゃったけれどね、だそうですが全く嫌がってません。
お料理、好きらしい~