こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
『蔵』『朱夏』『虹の岬』『発火点』
動き回れないので、本を読むことぐらいしか出来なくて・・・
それも、本屋さんに出かけることもままならない結果、本棚を漁って手当たり次第に読んでみました。




宮尾登美子 : 著
毎日新聞社 : 発行 

毎日新聞連載小説です。
幼くして目を患らった烈。
ぼんやりと感じていた光すら消えていき、自分の回りが次第に夜のみとなっていく恐怖。

失明のハンディを負いながら、造り酒屋の蔵元に成長していく烈の半生を、連載物でここまで素晴らしい小説をして書ける才能は凄いです。

暫く前まで、女は不浄・女人禁制という酒造のタブーで酒作りから遠ざけられていたのですが、烈は次の家長として蔵元になることを宣言。
過酷な運命を克服する意志の強さは、
見事逞しさは、旧気:田乃内家やそこで働く者に活気を与え、蔵人の涼太との間に後継ぎも生まれ・・・目出度しですが、終わり方があっさりしてムム?な感じは、

著者のその後の解説があって・・・不自由にめげないで頑張りとおした主人公にほっと嬉しくなりました。


*******


宮尾登美子 : 著
 新 潮 文 庫

「櫂」「春燈」に続く自伝的小説の3作目。
19歳で生後間もない乳飲み子を背負い、開拓民の学校を設立する夫を追い渡満した綾子。
だが、その満州での生活は想像を超える苦難の連続。

世間知らずの綾子の我儘さも、終戦(敗戦)によっての難民生活は、
今まで支配されていた満人と立場が逆転、押し寄せた暴民は日本人全員の命が欲しいと情け容赦の欠けらもない人間以下の扱い・・・

朝夕配給されるわずかな量の高粱がゆ、
身に着けているボロと布団を裂いた子どものおむつのみの全財産で、そのおむつを洗うこともできない環境。
地獄の日々が命をかけた引揚げまで続きます。


私も引揚の経験があります。
母が生後間もない弟を背中に、1升瓶に作った粉ミルクとオムツだけを手荷物に、3歳の幼児=私を連れての引揚げ船の中の様子、途切れ途切れながら覚えています


ぎっしりの人・ひと・ヒトで、身動きもならない船の中・・・
私は絵本ほ2冊持っていた事。
その1冊は”花咲かじいさん”でず~と持っていたのですが、今はもう、なくしてしまいました。
もう1冊は、近くの人に貸して、そのままになりました。


著者の殆ど実体験であろうこの作品に出会って、大変な衝撃を受けました

今、東北大震災で大変な思いをなさっていらっしゃる大勢の方々の存在を知りながら、
そして、そのことに重い心を抱えながら、私に出来る事があれば何かさせて頂きたいと願いながら、
こんなことは書いてはいけないかも知れないと躊躇いながら、
それでも、こんな過去がすぐそこにあったと言うことも思い出していいのではないかと思うのです。


着替えもないボロを纏い、オムツは洗わずに乾かしてそのまま使う。
食器は土の付いたものを拾って、洗うこともないまま赤い水を飲み、薄い粥も食べる。
それでも、人は生きる事が出来る、いえ出来たという事実。



冬は暖かく、夏は涼しく快適に過ごすことに知恵を絞る現代社会がいかに豊かで人間を弱くしているか、つい50年ほど前の日本人がどんなに強かったかを知り、遅ればせながら日々大切に過ごしたいと思いました。

だからと言ってその暮らしを肯定するわけでは決してありません。
御気分を害される方もおありかと思いますが、どうか、お許しください。


*******

辻井 喬・中公文庫
 
トップの座を目前に住友を去った著名な経済人にして一代の歌人川田順と、短歌の弟子である若き京大教授夫人の灼熱の恋…。戦後の日本を背景に、二人の恋の道程を、繊細に、端正に、香り高く描く、昭和を代表する愛の物語。第三十回谷崎潤一郎賞受賞作。 ((「BOOK」データベース)
すべてをかなぐり捨てても悔いが残らないような恋愛には思えない・・・
周囲の人々の平安な生活をかき乱し、家族を不幸にしてまで成就させたい熱情が感じられない何か馬鹿馬鹿しい。


真保裕一・講談社文庫
十二歳の夏に父を殺されてから、怒りと苛立ちを胸に一人で生きてきた。
親を殺された者を見る好奇の視線に抗うように、あの夏に何があったのか。何故父は友人に殺されたのか。
二十一歳の今、敦也はなくした九年を埋めるために故郷を訪れる。
胸に迫る衝撃の真相。著者の心情が強く投影された魂の軌跡・・・・・・・ブックカバーからそのまま写しました。

感想・・・申し訳ないのですが、↑の解説に、あぁ、そうなんですね、とだけ。





関連記事
  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:0
この記事のコメント
コメントの投稿









:

トラックバック
トラックバックURL
http://kosuzume3.blog109.fc2.com/tb.php/1458-962b431d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)