こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
孤宿の人
孤宿の人上孤宿の人下 





宮部 みゆき  : 著
新人物往来社 : 発行


戸時代、11代将軍・家斉の頃の、
四国:讃岐の、山と海に囲まれた自然豊かで温厚な丸海藩が、舞台です。
この家斉にも、物語の伏線が・・・ネタバレになるかもしれませんが、ヒントは、家斉と大奥の女性にあります。
子福者で・・・ま、ここまでにしますね。

望まれない出生のため、阿呆のほうと名を付けられた不幸な少女。
少し頭の回転は遅いが、人を疑うことを知らない、無欲で純真無垢な’ほう’。

生家から疎まれた’ほう’は、金毘羅参りの途中で置き去りにされ
当時、「匙」と呼ばれた藩医の井上家に下女として雇われ、半年・・・
そんな’ほう’を、丁寧に躾け、優しく教育するのは、若先生と妹の江。
その琴江がある日殺害され、それを病死と偽るところから物語は始まります。

折しも、
海藩は、幕府の罪人=家族や家臣を殺害した元勘定奉行の罪人=加賀さまのお預かり(流人ですね)で、大騒動。

加賀さまお預かりと同時に、原因不明の事故や病の発生、大雷害の被害など、様々な良くないことが頻発。
鬼だ悪霊だと恐れられる加賀さま幽閉屋敷に、下女として住み込む’ほう’。


この、ほうという名前が、これもある意味伏線でしょう。
阿呆の呆から・・・井上家をはじめ色んな人々に可愛がられて
だんだん変わっていくのは出世魚ならず、出生名前です。宮部さん、お見事!

このところ時代物や、方言の出てくる本がとても好きになっている私。
これも、読みやすく良かった^^最後が、ものすごく感動的!目うるうる~~

死を願い、待つ加賀さまと’ほう’の無心さ・素直さ。
この二人のやりとりを描いた場面は、宮部ワールドの優しさがあふれています。
ちょっと辛い終わり方の部分もありますが、
阿呆のほう=呆から、進むべき方向を賢く知る’方’へ、そして命その物が尊い’宝’へと、進化する名前。
なんて、素敵~


ところで、この方から教えて頂きました。
「孤宿の人」はYouTubeで読み語りを聴く事が出来ます。
http://www.youtube.com/watch?v=aJg0Mo8xSts&feature=relmfuとてもいいですよ。
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この記事のコメント
おはっ (^^
 おっ、ひさしぶりのBookレポートですね。

 最近、Book屋さんもIT化の影響と若者のBook離れの
 ため、相当売上が落ち込んでいるみたいですね。

 〇マゾンで購入するひとが結構増えているとも聞いています。
 紙で読むものがそのうち消えてなくなってしまうのではないかと、思うとぞっーと、します。
 そう思うませんか?
  1. 2012/06/16(Sat) 11:39:43
  2. URL
  3. Thりーど #
  4. [ 編集]
Thりーど さん
>紙で読むものがそのうち消えてなくなってしまうのではないか
 ・・・そうなんです。これって、かなり問題があるように思います。
今日、鍼の先生とたまたまそんな話をしてきたところです。

ちょっと理屈っぽいかも知れませんが、記事にするつもりです。
よろしくお願いします。
  1. 2012/06/16(Sat) 15:37:49
  2. URL
  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
このタイトルは本屋さんでも見かけたような――

出世魚的名前が面白いですね。
それがストーリーと合っているなんて、さすが人気作家さん。
素晴らしい演出なのですね。

こすずめさんがそんなに感動していらっしゃる本、
素晴らしい本なのだということがよく分かりました。
なんとなくストーリーが分かって、感動はすごくよく伝わってきて、
またしても仮想 読んだ気分に(*^.^*)
  1. 2012/06/17(Sun) 22:52:13
  2. URL
  3. Yuki #
  4. [ 編集]
Yuki さん
おはようございます。
Yukiさんのコメント、いつも優しいですね。ほっとします。

出世魚的名前・・・見事な演出でした。
>またしても仮想 読んだ気分に(*^.^*)
 ・・・ありがとうございます。
  1. 2012/06/18(Mon) 08:16:04
  2. URL
  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
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