こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
楽園のカンヴァス
楽園のカンヴァス

  原田 マハ : 著
  新 潮 社 : 発行


  小学校の同級生㊚から・・・
  『読んでいないなら、是非読んでもらいたい本』と渡された本。
  一昨日の夕方お借りして、
  木曜までに読んでしまいたいと一気読み。

  実は、もう一冊借りた物も、それまでに読了のつもり。
  20日木曜日に、九州の同級生を囲む会の計画があって、
  そこでお返ししたいから、なのです。



小さめのフォントサイズで、びっしり組まれた活字。294ページ・・・
美味しい水を飲むように、するする心地よく読んでしまいました。

筋を追うだけの一気読み、では勿体ないような内容に、
知り合いの言葉を思い出します。
 本はね、最低3回は読むの。
 一回目は筋、2回目は表現、3回目で細かいところまでようやくわかるから、と^^



ルソー夢



表紙になっている、アンリ・ルソーの代表作と、密やかに存在するそっくりな夢をみた
その真贋を二人の研究者に鑑定依頼する幻の絵画コレクター。


コレクターの提示した条件は、

◇ 調査期間は、贅沢三昧なもてなしを受けながらも、厳重な監視の下での7日間。
◇ その間二人は、ルソーの不思議な物語を読むこと。
◇ そして、勝者はその作品の後見人となって、取扱い権利を与えられる。
  第3者に売ろうと、展覧会に出品しようと、はたまた闇に葬ろうと-----ご自由に。


絵画をミステリーを使った発想、ダヴィンチコードを彷彿とさせますが、
著者の豊かで深い美術の知識に、感嘆しました。

「夢」のモデル:ヤドヴィガとルソーの不器用な恋、
彼の才能を見抜いたピカソや、ヤドヴィガの夫ジョゼフのエピソード。
魅力的なジョゼフは、小説の中にだけ存在するのでしょうが…

丁寧で緻密な内容は、すっきり読みやすい文章で書かれていて、
繰り返して読みたいと思わせる物があります。

ルソー花束

 ルソー 花束




この『楽園のカンヴァス』は、本年度=第25回=山本周五郎賞受賞作品
そして、この秋の直木賞候補作
著者は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)に勤務経験のある、フリーのキュレーター。
キュレーター、初めて知った言葉でした。
本書では、学芸部員にルビが付いていましたが、美術館の企画や展開をつかさどる仕事のようです。


ルソー第22回アンデパンダン展への参加を芸術家に呼びかける自由の女神

ルソー 第22回アンデパンダン展への参加を芸術家に呼びかける自由の女神

ピカソ青の時代少女

ピカソ シュミーズ姿の少女(青の時代)


ピカソアヴィニョンの娘たち

ピカソ アヴィニョンの娘たち




文中に、ルソーやピカソのたくさんの作品名が出てきます。
それらが気になって・・・

挿絵でもいい、巻頭・巻末にでもいい。
掲載しておいて欲しかった~と、少し探してみました。

http://www.salvastyle.com/menu_impressionism/rousseau.html ルソーの画と解説、こちらにありました。  
http://www.ne.jp/asahi/art/dorian/R/Rousseau/Rousseau.htm こちらにも。
  
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  4. コメント:14
この記事のコメント
こんにちは、面白そうな本ですね。
そういえば、ルソーは、独学なんで、絵そのものはあまり巧くないというようなことを最近どこかで読みました。それまでは絵がうまくなければ全く認められなかった世界に、そこにある”何か”で認められるようになった先駆者なんでしょうか・・・。

医療費は、明細はどうなってるんですか?
手術の後の通院が無料とか、歯医者が40円とか・・・・、うれしいけどほんと謎ですよね。
  1. 2012/07/16(Mon) 22:13:29
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  3. yeastcake #
  4. [ 編集]
心地よい、のど越しの良い本で良かったですね。
3度読み返し理解を。。。。
今までまた読んでみよう~~と思う本にまだ有りませんでしたが、年齢と共に、なんだかんだ理屈を、付け遠ざかっていましたが今度読んでみます~
  1. 2012/07/16(Mon) 22:39:04
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  3. pckago #
  4. [ 編集]
最近(ここ10年くらい)、以前と比べてあまり本を読んでいないわたしですが、
かつて中毒なくらい読んでいた頃は、わたしも人に勧めることがありました。
本を人に勧めるときって、「大好きな人」でないと勧めないし、
「この人なら分かってくれる」と思わないと勧めませんでしたけど、
なかなか読んでくださる方って少ないもので、勧めるのをやめました(;^_^A

こすずめさんのような方は素晴らしいと思います。

アンリ・ルソー、大好きです。この人の絵はどれも好きです。
だからこの記事で絵を見るだけで心地良くなりました。

本の説明、とてもよく分かりました。
この本は読んでみたい気がしますが――
コメントの冒頭であんなことを言っておきながら、
最近はあまり本を読まないので、「ぜひ読みます」という確約はやめておきます(^▽^;)

素敵な絵をたくさん見せてくださって、ありがとうございます。
  1. 2012/07/17(Tue) 00:13:48
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  3. Yuki #
  4. [ 編集]
絵も本の方も詳しくはないけど、自分が良いなぁって思ったののを共有できる人がいると言うのは素敵な事ですね。

先日の『蝉しぐれ』は今 読んでいるところです。

  1. 2012/07/17(Tue) 05:54:09
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  3. プーママ #
  4. [ 編集]
青春時代は油絵具と共に寝起き・・・今はまったく体を使うばかりの生活で、久々のピカソやルソー。
不思議な気分でブログ拝見となりました。
夫はいまだに静の暮らしで読書三昧ですから すれ違いも・・・苦労します。

治療費、不思議ですネ。400円とか40円とか別世界。
私は定期的に歯石掃除でも2000円以上はかかります。
もと官僚とか特殊な保険なのでしょうか?
我が家は一般のサラリーマン、きっと違うのでしょう?
  1. 2012/07/17(Tue) 14:58:29
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  3. ROMI #
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yeastcake  さん
幼い頃から絵画と音楽に特別な才能があったらしいルソーは、独学で、独特の画を描き続けたようですね。
1885年のアンデパンダン展(無審査出品制の美術展覧会)でも、ルソーの絵画は嘲笑の的だったようです。
ピカソの応援もあって…認められるようになり・・・その没後に評価は高まったようですね。
不遇な生涯にも拘らず、明るい陽気な画が好きです。

医療費、明細には再診料だけ書かれています。
  1. 2012/07/17(Tue) 21:58:05
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  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
pckago  さん
再読した方が良さそう~な本はたまにあります。
知らない世界の事が書かれた興味深い物や、かなり難しい物・・・例えば、この『楽園のカンヴァス』や大江健三郎もの。

私も、年齢とと共に肩の張らない楽しい系に傾いています。
  1. 2012/07/17(Tue) 22:50:07
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  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
Yuki さん
ヘビイ読書家に時期がおありでしたのね。
多分、同じ年齢の頃・・・私もでした。月に40冊は図書館で借りて読みました。
今は~~トホホです。

アンリ ルソー・・・私も好きです。
卑屈な作品がありませんね。
これをきっかけにさがしましたら・・・たくさんの作品に出会えました。感謝!です。
  1. 2012/07/17(Tue) 22:56:26
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  3. こすずめ #
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プーママ  さん
>自分が良いなぁって思ったののを共有できる人がいると言うのは素敵な事ですね。
 ・・・本当に。こんな風に肯定的に思い出してくれる人がいるのは、幸せですね。
改めて、感謝します。

蝉しぐれ、感想をうかがいたいです。
  1. 2012/07/17(Tue) 23:01:42
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  3. こすずめ #
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ROMI さん
お忙しい中、コメントをありがとうございました。
密かに・・・ROMIさんのコメントをお待ちしていたこと、白状します。

そう・・・きっと青春の思い出に繋がるだろうな~と、思っていました。

ROMIさんのお作、いつの日か見せて下さい。お願いします。

医療費の件は
>我が家は一般のサラリーマン、きっと違うのでしょう?
 ・・・いえいえ、我が夫も極めて普通のサラリーマンでした。
  1. 2012/07/17(Tue) 23:07:39
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  3. こすずめ #
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アンリー・ルソー子供の頃
一番好きな絵でした。
読んでみたいな~
でもダヴィンチコードを彷彿とさせるとなると
私には難しすぎるかも(^^ゞ
でも読んでみたい♪
  1. 2012/07/18(Wed) 07:30:25
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  3. babatyama #
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本は繰り返して3回読む物・・そんな本に出会いたいです。
絵画 解らないので掲載有難うございます。表紙の絵とても好きです。
すっきり読みやすい文章なら私にも読めるのかしら・・・。
その前に私は息子から借りた「舟を編む」読もうと思っています。

ダヴィンチコードは映画館で観ましたよ。
  1. 2012/07/18(Wed) 09:29:50
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  3. アラソママ #
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babatyama さん
コメント、ありがとうございます。
babatyamaさんのところは、とても楽しくて毎日楽しみにお邪魔して・・・読み逃げ、すみません。

愛犬にアンリって、お名前をつけていらしたのでしたよね。
美術への造詣、深いですね。

この本は、私が美術に素人だからかも知れませんが、非常に面白く意義ある部分も多かったです。
ダビンチコードよりは、サクサクでしょう。
私の本ならお送りしますが、借り物なので残念です。
  1. 2012/07/18(Wed) 20:58:52
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  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
アラソママ さん
本は3回読む・・・私は、そんな読み方は無理ですね。それなら、次々別のものが読みたい、欲張りです。
その分、薄っぺらな読み方になってしまいますが。

これは、ストーリーも滑らかに流れますので、するする読めると思います。
アンリ・ルソーやピカソなどの物語、虚実の境目は判らないのですがとてもわかり易く楽しいです。

舟を編む、如何ですか?
三浦しおんは、好きな作家です。
  1. 2012/07/18(Wed) 21:12:08
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  3. こすずめ #
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