こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
赤猫異聞
赤猫異聞
浅田 次郎 : 著
新 潮 社 : 発行

タイトルの「赤猫」は、
そもそもは、放火犯の俗称から、総じて放火による火事を指します。
また、伝馬町牢屋敷では、火の手が迫った時の”解き放ち”を言う、
囚人たちの符牒でもあった

その”解き放ち”とは、
火の手が牢屋敷近く迫った際に、囚人達を解放する措置で、解き放たれた囚人達は、決められた期日までに指定の場所に戻れば罪を一等免じられ、戻らなければ脱獄囚となり、捕まれば磔獄門・・・とのこと。(いずれも、文中から)


ブログ非公開のスギママさんのお勧めで読みましたが、
結論を言うと、ても良かった
心地良い江戸言葉は、滑らかな 口調が時に鋭く小気味良い。
少ない言葉で、的確な表現。。。それが好き!

時代は、慶応が明治に改元された明治元年・・・それは、わけのわからぬ妙ちくりんな 年だった。(文中から)
ご維新で幕府が崩壊した直後の新政府。
統治・命令系統の体制も整わない中での師走の大火と、そんな時代に起きた≪解き放ち≫

歴史が苦手なこすずめは、細かいところは流して読み進めましたが、
明治元年という時代背景なればこその内容です。

 火事と喧嘩は江戸の華。だが、解き放ちはそれよりまさる、と丸山小兵衛は羽織の袖を広げて立ちはだ
 かり、江戸を乗っ取った薩長に媚びへつろうて華を捨て石くれを抱くおつもりか。
 どのような理屈にもまさって重きは、人の命にござる。
 その人の命を父子代々にわたり奪い続けた不浄役人なればこそ、この華ばかりは石に変えてならぬ。解き放たれよ。
とつないだ言葉での、厄介な三人の罪人たちの解き放ち^^

 器量と度胸は並じゃない。が、通じていた奉行所の内与力にはめられた夜鷹の元締め:お仙
 親分の身代わりに捕まった男気溢れる博奕打ち、:繁松
 罪状は、官兵を辻斬り・・・家柄・貌・腕には申し分のない旗本:七之丞

鎮火までのいっときの自由を得て、命がけの意趣返しに向かう三人。
向かった先で目にしたものは――信じられない怪事。ここが、ミステリアス!


江戸最後の大火(フィクションです)と解き放ち・・・その後の、罪人達と、不浄役人と貶められていた鍵役同心の昔語り。
とてもドラマティックな物語でした。
謎もナルホド・・・読後感もすっきり。でも、ちょっと心が痛みました。


不浄役人・・・鍵役同心・首切り役人です。一代限りのはずも、変わる人がいないため世襲です。
土壇場・・・刑場のことらしい。
その他、牢屋敷の細々した事情も興味深く読みました。

ここまで纏めるのに、かなり時間をかけました。
書きたいことが多すぎて、削って削って、半端になってしまったかもしれません。
すみません。


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この記事のコメント
もう読まれたのですね。
 こすずめさんの纏め方は凄いの一語に尽きます。
私は全部説明したくなってしまいます。
 この解説と読後感で皆さん読んでみたいと思われますね。ウ~ン!
 私は一人で納得の読み方ですから。
新作を出される作家の方はこすずめさんに帯紙を依頼したら
ベストセラーは間違いなしですよ。
  1. 2013/01/14(Mon) 08:29:04
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  3. スギママ #
  4. [ 編集]
おはっ (^^
 こすずめさんが纏めきれないほどの内容だったということは、相当な感動だった。読み応えがあったということなのですね。

 機会があれば、読んでみたいですね。 (^^
  1. 2013/01/14(Mon) 09:39:30
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  3. Thりーど #
  4. [ 編集]
>ここまで纏めるのに、かなり時間をかけました
読後感もそうですが、本の内容を纏めるのは至難の業だと思います。
いつも、上手く纏められてるなァと感心していました。
その上読んでみたいと思わせる説明・・・素晴らしいです!
  1. 2013/01/14(Mon) 12:10:07
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  3. marimari #
  4. [ 編集]
浅田次郎・・・何冊か読んだ事があります。

何となく(笑)読んでみたいかも~~

↓のハートツリー、可愛いねぇ~~
言いたいけど言えない事・・・プーママもありますよ~~(笑)
美容室のシャンプーの時は言いましょ!アハハ~
  1. 2013/01/14(Mon) 20:31:31
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  3. プーママ #
  4. [ 編集]
スギママ さん
ご紹介くださってありがとうございます。
浅田次郎さんって、博識だなぁ~と感心しながら楽しく読了しました.

本当のところ、読むだけなら気が楽だと思うこともありますが、後日の為に書いています。
自分の為なんですよ。
  1. 2013/01/14(Mon) 21:49:04
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  3. こすずめ #
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Thりーど さん
最近読んだ内では、一番好きでした。
歴史が全く駄目なこすずめですが、歴史の側面は興味深いです。
良かったら、お貸しします・・・








  1. 2013/01/14(Mon) 21:55:23
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  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
marimari  さん
本の感想などは纏めるのにもう1冊読めるくらいの時間がかかってしまいます。
記事にするのはやめようか・・・と思いながら、それでもUPしているのは、実は自分の為です。

読み捨てにすると、呆れるくらい忘れてしまいますので。
  1. 2013/01/14(Mon) 22:55:33
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  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
プーママ さん
ハートツリー・・・ハート形の実は本当に可愛いです♥
あまりに小さくて、見逃しそうなところが又可愛い~~

プーママちゃんの言いたいけれど言えないこと、何かな?教えて!

浅田次郎さん、結構好きです。
  1. 2013/01/14(Mon) 22:58:45
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  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
ダメだ~
コメントしようと努力したけど
babaには無理
今も読んでいる本はありますが
去年から読んでいてまだ読み終わらない
本を読めない病のbabaです(-_-;)
  1. 2013/01/15(Tue) 09:49:38
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  3. babatyama #
  4. [ 編集]
babatyama さん
ごめんなさいね~
私は本が好きなので、時間と本を苦ゆとりさえあれば家に籠って読んでいたいの・・・なので、これからも度々本の記事を書くと思います。

コメントはとても嬉しいのですが、
無理に書いて頂くのは心苦しいです。

自然なお気持ちが湧いたときに、コメントを頂ければ充分ありがたいです。
よろしくお願いします。
  1. 2013/01/15(Tue) 19:11:53
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  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
おときはなち――わたしは時代劇で見たなぁ~と思い出しました。
時代小説は今まで一度も読んだことがないです^^;

>少ない言葉で、的確な表現

難しいですね。そういう表現をしたいと思っても、いつも言葉が多くなっちゃいます。
さすがプロは違いますね☆

こすずめさんが時間をかけてまとめた感想、
きちんと吸収できていないかもしれません――
でも不浄役人のことなど知らないことも知ったし、
三人の説明でなんとなく読んだような気持ちになって、楽しみました♪
ありがとうございました(⌒-⌒)
  1. 2013/01/16(Wed) 20:05:53
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  3. Yuki #
  4. [ 編集]
Yuki さん
日本の時代劇、ご覧になるの?
海外物ばかりかと思っていましたが・・・ご実家でお母様やおばぁちゃまとご一緒の時かしら?

私は、いつも言いますが歴史が全く苦手なので、時代劇も苦手でしたが、
最近、時代物の本も面白くなりました。歴史とほとんど関係ない料理のシリーズものも、ほっこりします。

本は、知らなかった事を自然い教えて貰えます。
博識な方が読みやすく小説を書いてくださるので楽しみながら色々なこと知ります。そこも好きです。
  1. 2013/01/16(Wed) 21:26:00
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  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
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