こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
皇女の霊柩
皇女の霊柩内田康夫 : 著
新 潮 社 : 発行(1997年)

中山道の馬籠・妻籠を舞台に、悲劇の皇女和宮に絡んだ物語。
幼馴染の婚約者=有栖川宮熾仁親王との仲を裂かれ、心ならずも京から江戸の十四代将軍・家茂に嫁した和宮は、不遇の生涯を箱根で終えます。

和宮が埋葬されているのは、東京・芝増上寺ですが、
昭和33年に行われた遺骨の調査の時、柩内にあった謎の湿板写真が翌日消失した事実・・・
この小説では、埋葬されていた柩とは別の第二の霊柩が木曾にあったらしい事実を知った光彦ですが、降嫁の道中での不慮を予測しての棺の存在はありそうながら、多分小説の話でしょう。


  和宮を卒論のテーマに選んだ美雪は、実家のある馬篭に向かう途中で、
  東京での殺人事件の調査で被害者の出身地・木曽の妻篭へ向かう途中の浅見光彦と出会います。

  美雪は、かつて馬篭の脇本陣だった実家で、
  母が殺人の嫌疑をかけられている事を知り、光彦を頼ります。
  この展開、いつもの浅見光彦シリーズです。

    ◇馬篭では、永昌寺の島崎藤村の墓の前で、
    ◇東京では、高級住宅街の草むらで、
      雨の夜に起こった二つの殺人事件に、不思議なな共通点を見つける光彦。

  舞台となる場所については
  2009年中山道の旅をしたこすずめには、情景や、独特の雰囲気が身近に感じられます。

  私が旅をしたのは、馬篭より名古屋に近い大湫(おおくて)宿。その時の記事ですが、
  和宮が宿泊した本陣跡:現在は、大湫小学校校庭、に和宮歌碑が立てられていました。


   遠ざかる 都としれば たびごろも 一夜のやども 立ちうかりける
   思いきや 雲井の袂 ぬぎかえて うき旅衣 袖しぼるとは 

                                                     ・・・と刻まれていました。

   住み慣れし 都路出でて けふいく日 いそぐもつらき 東路の旅 
                             ・・・これは、中山道で最も高い<琵琶峠>の頂きの石碑の歌です。


  皇女和宮とは別なのですが、
  ちょっと意外なことを知りました。

  馬篭出身の島崎藤村の、『夜明け前』の書き出しが
  [木曽路は全て山の中]であることはあまりにも有名ですが・・・

  実は、ある書物の引用だったのです。
  『木曽路名所図会』 が、その本で、文中には  その余りにも相似した文章表現がありました。


                    まぁ!ビックリ~~ そして、がっかり^^


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