こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
浮かれ黄蝶
浮かれ黄蝶1
平岩弓枝 : 著
文藝春秋  : 発行 (2006年)

ご存じ(?)、某局で連続放映されたドラマ【御宿かわせみ】です。
明治時代の話としては、最後の第31集の単行本だそうです。

ドラマは、見たことがないのですが、
読んでいると、女主人公≪るい≫は、真野響子さんが浮かんできました。(配役の)
ちなみに、≪るい≫のご亭主で、この物語の主人公:神林東吾は…?阿部寛…かな?(配役知りません)



   この本も、安心して読める穏やかな本です。
   派手さはないけれど根強い愛読者を引き付ける作家さんの実力、さすがに見事です。
   スッキリ自然でわかり易く美しい言葉が、随所に出て・・・その度に、あぁ、こんな言い方があったのねと
   改めて言葉の美しさに目覚めます。

   新人作家さんの、新鮮さも清々しい気持ちですが、
   丁寧な物語を読むのも、何かほっと落ち着きます。

   ただ、これまでの三十話を読んでいないので、登場人物の関係がわかり難かったです。


  短編八話で、構成されていています。
  「浮かれ黄蝶」
     神林麻太郎=東吾の甥=が出会った娘は、売れっ子芸者の妹。引ったくりに会っ他所を助けるが・・・
 
  「捨てられた娘」
     明日は上巳の節句という3月2日に・・・って、雛の節句の事ですよね・・・の、書き出しが嬉しい~
     麻生花世の友達、行き倒れていた貧乏旗本の娘貧しい旗本の娘:小林喜久江の家で、
     弟や父親の失踪などの不審な事件が続き・・・

  「清水屋の人々」
     るいが助けたのは妊った女。嫁姑の争いはとうとう・・
 
  「猫と小判」
     猫が引いてきた袋の小判の出所は・・・
     晴天なのに雨が降ってきた場面で、源さんが「狐雨ですな」と言ったのに対して
     東吾が、晴れているのに雨が降ることを「天が泣くとも言うらしい」と。
     そう言えば、狐の嫁入りって言いませんでしたか?

  「わいわい天王の事件」
     猿田彦の面をつけて死んでいた男は二十八年前の事件と関わりがあるのか?
     思いがけない展開で真相がわかる。
  
  「二人伊三郎」
     伊三郎と名のる男がいた。
     5歳のときにさらわれて売られたという、自分の生まれた場所を探しているという。
     さらにもう一人伊三郎と名のる男が現れた。名前を騙られた伊三郎はどちらか・・・

  「さんさ時雨」
     東北から出てきた姉妹の敵討ちの話。商家のお家騒動が原因です。話としては平凡かな。
 
  「公孫樹の黄ばむ頃」
     おるいさんの記憶の中に埋もれていた事件。
     るいの祖母の生家の滅亡と年忌の法要に出かけて、豪農であったその家が滅ぶに至った事件をしる。



  まとまった時間がなくても読みやすい短編集も、良いものです。


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