こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
エキスペリエンツ7 団塊の7人 / 震災列島
エキスペリメンツ7
堺屋 太一  : 著
日本経済新聞社 : 発行

著者、有名ですよね。
巻末の紹介によりますと、
通産省時代に日本万博を手掛け・・・作家に転身…小渕・森内閣での経済企画庁長官・・・早大大学院教授・・・などの人。

「団塊」の名づけ親でもあって、
ベビーブーム(1947~1949)の生まれの世代を描いた小説『団塊の世代』も有名です。

これは、そんな著者が『団塊の世代』7人 ↓ をを主人公に描いた小説。


   大手銀行のエリート行員だったが、56歳で早期退職勧告を受けた ・・・坂本龍生(1949年生まれ)
   夫の実家=総州そば木戸=の経営者。坂本の高校同級生   ・・・  木戸ここ路(1949年生まれ)
   「五十六設計事務所」オーナー。歩いて暮らせる街造りを提案  ・・・  後藤象六(1946年生まれ)
   大手広告代理店から子会社の顧問。照明を主とするイベントのプロ ・・・清川八十(1947生まれ)
   大手商社○綿実業退職。小売り業の経営コンサルタント。流通のプロ・・・中岡真(1947生まれ)
   元・病院看護婦(士)長。介護NPO:虹の会:代表        ・・・     松影美夢(1948年生まれ)
   坂本の銀行時代の社用車運転手。商店街の文具屋は、閉店状態 ・・・ 山形友有(1946年生まれ)


   東京東部、荒川を越したあたりの『梅の園ハッピー通り』は、
   バブル崩壊と共に、工場や企業の撤退が相次ぎ、さらにはスーパーの進出などもあって寂れてしまった。

   早期退職勧告の条件に、いくつもの安泰と考えられる再就職:天下り先を提示される坂本ですが、
   そんな商店街を見捨てられないまま、
   現職時代の人脈を集めて『梅の園ハッピー通り』再生復活に打ち込む。

   「高齢者が歩いて暮らせる街を造る」というコンセプトは良いです!
   地方経済の活性化にもなりますし。。。

   ただ、著者が経済の専門家だけに
   劣後債・商店街再生ファンド・エコマネー・外資ファンドなどが普通に出てきます。
   債権者としての銀行や消費者金融、官僚絡みの再開発計画、よくわからないまま読み飛ばしもしました。

   それでも、
   何より、読んでいて楽しい。わくわくします。ドキドキもですが・・・
   有川浩さんの≪三匹のおっさん≫の時と似ていました~






・・・・・・・・・・・・・・・・・





震災列島
石黒耀 : 著
講談社 : 発行

著者は現役の勤務医さん。
阪神淡路大震災に遭遇の経験から執筆活動を始められ、
デビュー作品『死都日本』は、第26回メフィスト賞受賞。

その科学的根拠に基づいた構成など、火山学者や防災関係者・専門家などからの評価が高い。
シンポジウムの開催・学術誌での特集など大きな話題を集めた。
再び地変をテーマにしたこの作品。
                ――― 本のカバーからの概要です ―――



   海抜ゼロメートルの地域もある、名古屋し南区が舞台の地震の話です。
   名古屋弁、よくご存じだなぁ~と・・・もしかして名古屋出身?と思いましたが広島生まれでした。
   地震を使った仇討ち(?)計画が、ストーリ―なのですが微妙に齟齬感がありました。

   読み始めて、地震に対する知識の量と質に驚きました。
   主人公は、地震の予測を行い派生する大津波を含めて、まさにその通りになるのですが、
   その辺りに無理はないのかしら?とついて行かれない部分もありました。

   ほぼ素人の主人公が、地震の予想を的中させるのはエエッ~~?
   ちょっと都合が良すぎませんか?

   『震災列島』で起こる地震は「複合地震」と呼ばれるもので
   「静岡県・御前崎沖を震源とする【東海地震】と
   紀伊半島沖を震源とする【東南海地震】、
   四国の南側の海域で起こる【南海地震】という、大地震が相次いでやってくるというものです。
   これは、過去の事実に基づくようで、今の様に分けないでまとめて“東海地震”と呼んでいたそうです。




   それはさておいて、著者からのコメント(部分)を載せておきます。
 
 

 世界の1パーセントの国土に、21パーセントの地震(マグニチュード6以上)。東京の自然災害危険度はニューヨークの17倍。
 日本で暮らすということは、実はそれだけで相当リスキィな行為だということを、著者コメント欄に書こうと考えていたら、
 初版発行翌日に新潟県中越地震
 が発生。
 初の新幹線脱線とか、既存の断層の前後に延びる未知の伏在断層、震度6強など、作中で想定したある地震そっくりの状況が展開して、唖然としました。地震規模もほぼ同じです。

  私に予知能力があったわけではありません。この規模の地震は、日本のどこでいつ発生してもおかしくないのです。
  恐ろしいことですが、私達が暮らすのはそんな国なのです。

  地震を使った逆密室犯罪に挑んだ親子の痛快クライシスノベルです。
  いつ起こるか分からない地震を、どうやって利用するのか? 
  白昼堂々、人口密集地で、しかも警察官の目前で行われる犯罪は成功するのか? 
  愛知県は日本の首府になれるのか? 700兆円強奪は成功するのか? 
  地学に詳しくない人でもサラサラ読める名古屋情報満載の人情クライシス活劇ミステリー。
  そして、読み終わると、ちょっぴり地震に詳しくなっている。そんな小説を目指しました。


 
  ここで語られている通りの地震が実際に発生。
  「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」・・・未だ復興途上なのには本当に驚きました。



  
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