こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
アントキノイノチ

昨日のこと。
前の日に観た映画≪鑑定士と顔のない依頼人≫の原作本を買おうか?と迷っていました。
これまで、映像化の後で原作を読んだことはほとんどありません。

でも、一回だけ・・・何かあったと思うのですが、思い出せない・・・
ブログの過去記事(カテゴリー)で、映画の所を見ても思い出せない・・・
本のカテゴリーにも何故か思い当るものがない・・・

本棚を探っていたら、この本に出会いました。
読みたくて買ったのに、読んだ記憶がない!
ブログにも記事はありません。
やはり、買っただけで読んでなかったものです。

何冊かまとめて買ったからでしょうか?
何故か、わかりません。


本





アントキノイノチ

さだ まさし : 著
幻冬舎文庫 : 発行

ある男を「殺したい」と思ったことが、二度あった。。。杏平。
それが元で、心を病んで高校三年で中退した。引きこもりになった。
そして、
父のすすめで、≪遺品整理業:ーパーズ≫の見習い社員になる。

遺品整理業、重くて暗いイメージになりますね。
明るい陽気な内容ではないのですが、
とても、とても良かったです。



   さださん、歌声だけがちょっと好みではないのですが、
   親しみやすそうでも、実は太くゆるぎない芯を心に持っているヒト、好きなのです。

   柔らかな心で、穏やかに受け止めるけれど、へらへらと迎合はしない。
   さださんの本に登場する人々も、同じです。

   そうそう!と、同感・共感・身につまされる部分がいっぱいですし、
   主人公と、周囲の人が皆いい方で、私自身にとっても救いとなる言葉がふんだんに。
   杏平のお父さんや高校の先生、そして「クーパーズ」の人々が素晴らしい^^

   心に響く言葉が何度も出て来て、付箋を貼り付けながら読んでいましたら、付箋だらけに。
   悩んで、引きこもりになっている息子:杏平に、
   「おまえは魔法にかけられちゃったんだな。魔法でカエルにされちゃった王子様なんだ。お父さんが魔法をといてやるか
   らな」。

   ・・・こんな風に子供に語りかけられる親、いいですね。出来ませんねなかなか。

   杏平の心の傷が癒されていく様子と、明らかにされて行く過去ががサスペンス調で面白さを増します。
   細やかで繊細で優しくて強い人たちが、無駄のないリズミカルな優しい文体で描かれています。

   解説によれば、
   実際の≪遺品整理業:ーパーズ≫がモデル。
   会社内部の様子もーパーズの仕事も、隅々のディテールまでここに書かれた通り。

   この小説で、杏平の復活に大きな影響を与えるーパーズの佐相さんも、
   実際にいらして、この物語のままの素晴らしいお人柄だとか。
   あ、誤解されるとお気の毒なので一言・・・もっとずっとお若い、前科とは無縁の方です。

   佐相さんはいつも「仏さんを助けに行く」と行って現場に向かう。
   誰にも看取られることなく亡くなった方々が、そのまま残したモノ達を片付ける。
   見られたくないものは処分し、家族には良いところを残してあげる。

   本当に悲惨な場面でも、顔色も変えることなく的確にことを運ぶ。頼もしく、格好良く、優しい。


 
   これ、映画になっています。
   キャスト・・・私はあまり知らない方です。多分、小説の方がいいような気がしています。



 
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