こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
探偵大杉栄の正月

2日続けて本の話でごめんなさい。

共に、明治時代後期と大正初期の浅草が舞台で、時代背景・登場人物など重なる内容の本。
こちらの方を昨年末読んで、その次が『あぶり繪』でした。・・・実は、感想を書いてない本、まだあるの。

2つの物語を読みながら、自分が当時の浅草に詳しくなったような錯覚と親近感を持ってしまったほどです。
今のうちに簡単に書いておきます。



・・・  ・・・





大杉栄の正月典厩 五郎 : 著 
早川書房 : 発行

大杉栄って、あの大杉栄?

その名前で思い出せることは、大正時代の社会運動家:無政府主義者で、
伊藤野枝と幼い甥と一緒に甘粕某(のちの満州国大尉)に殺されたヒト。

その大杉栄が探偵?
それと、お正月?
よくわからないまま、装丁に惹かれて読み始めました。
なかなか面白い。というか。興味深い。。。




  データベースによりますと、
   ーー 大逆事件の判決が下ろうとしていた明治44年正月。出獄したばかりの大杉栄は、大富豪夫人の失踪事件の        調査を引き受けた…。帝都を揺るがす事件に挑戦するアナーキスト大杉栄。その瑞々しい探偵ぶりを描く歴ミステリ ーー

   大逆事件、聞いたことはありますが、地理や歴史は全く苦手(恥)なので調べました。
   天皇、皇后、皇太子等に危害を加えたり、加えようとする罪ですが、実は事件は4回あって・・・詳細はこちらで。
   フムフム、ナルホド。お蔭で少しお利口に~~
   ついでながら、大杉栄はウィキペディアで。


  大杉が、大逆事件の少し前の赤旗(せっき)事件=で逮捕され2年半の刑期を終えて出獄したのが明治44年11月。
  翌年の正月:1月3日に”下駄重”と綽名する幼馴染みの官憲がやってきた。
  大富豪夫人の失踪事件解決を頼まれ、、、大杉探偵誕生。
  
  富豪夫人探しの中で現れる、富豪とは特別な関係にある、お約束の美しいが謎を秘めた女性:香也子。
  
十二階下


  「香也子には知也子という妹がいる。ここ数年、十二階下のジゴクにいたことは確かだ。うまい具合に男をつかんで
  今は北海道で暮らしているらしい」
  十二階下のジゴクとは、東京一の魔窟であり、淫売窟のことだった。(ママ)


  下駄重から、情報を得た大杉。
  同じころ・・・人探しと浅草周辺で頻発する放火との意外な接点が浮かび、
  大杉探偵の推察もうまい具合に的中するって、当然といえばその通りですね。



  幕末~明治末の政治権力の実態や、その頃の東京の雰囲気などが興味深かったです。
  これにも、多くの実存人物が登場します。

  石川啄木・松井須磨子・荒畑寒村・添田啞蝉坊・黒岩涙香・野村胡堂・東条英機・竹久夢二・神近市子等々・・・
  作者ノートとして、奥付け部分にそれぞれのその後が書かれていました。



  ある種の歴史小説と思ってもいいかも知れない。
  
  これは、私の本棚には残らないかも。
  

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