あれから・・・またまた本を読んでいます。
ここには7冊ですが、実は、原田マハさんのもの(↓で書いた、ゴッホ…)を入れると8冊。
◆花ひいらぎの街角 紅雲町珈琲屋こよみ 吉永南央:著 文藝春秋:発行
関東の小さな町で、珈琲豆と和食器の店「小蔵屋」を営むお草さん。
いつも和服ですが、目くばり、気くばり、そして、気働きが素敵な76歳。
秋のある日、草のもとに旧友の初之輔から小包が届く。
中身は彼の書いた短い小説に、絵を添えたものだった。
「一つほぐれると、また一つほぐれてゆくものよ」―-逃した機会、すれ違い、あきらめた思い―ー
長い人生、うまくいくほうがまれだったけど、丁寧に暮らすのが大切。
お草さんの想いと行動は、見習いたいな。
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◆雨と詩人と落花と 葉室鱗:著 徳間書店:発行
2017年12月、66歳で急逝された葉室鱗さんの多分最後の作品です。
歴史に全く弱いこすずめには、スルーしながらの部分も多々でしたが…
心に響く滋味豊かなフレーズに温められました。
例えば一つだけ・・・ですが、
「ひとは誰かに慈しんでもらえなければ生きていくことができません。
たとえ、血がつながらずとも、誰かに慈しんでもらえば生きていけるのです」
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◆鴨川食堂はんなり 柏井 壽 :著 小学館:発行
京都に、看板のない食堂がある。
オーナーの鴨川流(ながれ)は、調理人。
娘のこいしは、食に関する探し物を請け負う探偵。
思い出の味を求めて今日も迷い人が訪れ、親子が見つけ出し、再現する。
人気本で、シリーズになっているようですが何だか半端で物足りないかな。
◆新宿遊牧民 椎名 誠:著 講談社:発行
作家だけど、野外労働者に間違われること数多な「おれ」、美味いビールを出す居酒屋経営を夢見て働きまくる「トクヤ」、バンカラ「西沢」。この“3バカトリオ”をはじめとした仲間たち。本気で遊び、本気で夢を追いかけ、作り上げたものは?名作『哀愁の町に霧が降るのだ』から30年、愛すべき男たちの実録大河バカ小説。 「BOOK」データベースの引き写しです。
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◆コンタクトゾーン 篠田節子:著 毎日新聞社:発行
育ち・職業・容貌など、まったく違う30代後半の3人の独身女性たちが、
息抜きの旅を奔放に楽しんだのは、東南アジアの豪華ビーチリゾート。
内紛のきな臭さをものともせず、ツアーコンダクターの言葉も無視しての危うい行動の後に、
絶対安全と保障されていた筈のホテルが、革命軍によって全滅になる。
島しょ部 --大小の島々が点在する場所--を、彷徨い、たどり着いた島は、貧しいながら、
自給自足・自然統治で守り合う暮らし。
ここからのサバイバル生活は、小説の最初の部分の3人とは全く違う人間に描かれています。
結果、
日本では見いだせなかったユートピアを見いだす彼女たち。。。
とっても納得できそうにない部分も多く、戦闘集団名の区別がつきにくかったのですが、
篠田節子らしい小説、面白く読みました。
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◆追憶のカシュガル 島田荘司:著 新潮社:発行
帯の引き写しです。↓
時は一九七四年、京都大学医学部に在籍していた御手洗潔は、毎日、午後三時に、進々堂に現れた。その御手洗を慕って、同じ時刻に来るサトルという予備校生がいた。放浪の長い旅から帰ったばかりの御手洗は、世界の片隅で目撃した光景を、静かに話し始める…。
砂漠の都市と京都を結ぶ幻の桜、曼珠沙華に秘められた悲しき絆、閉ざされた扉の奇跡、そして、チンザノ・コークハイの甘く残酷な記憶…。芳醇な語りが、人生の光と影を照らし出す物語。
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◆喪われた道 内田康夫:著 祥伝社:発行
鎌倉街道、埋蔵金伝説、秘曲「滝落」…
歴史、詩情、推理が見事に融合!
名探偵:浅見光彦が挑む修善寺殺人事件!
源頼家忌に虚無僧姿で殺された男の謎!?…ここまで、帯から。
平成3年の出版でした。中で虚無僧の不思議さが出てきました。
聞けば姿・形は思い浮かびますが、実際に見たり出会ったことはあまりないのでは?と。
確かに、です。
そんな姿を見たことがこの小説では鍵でした。
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