こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
玄鳥さりて / 家族
記録と記憶のために、と書いているこの日記。
読み終えた本の内容や感想は、後の思い出になっています。
数冊以上まとめて書いている最近、あまりにも簡単すぎて思い出濃度が薄べったいなぁ~。
暫くは、2冊分くらいで記録してみようかと思います。


玄鳥さりて2  葉室 麟 :著 新潮社:出版

昨年の12月、66歳で亡くなられた著者の遺作です。

三浦圭吾は13歳の時、道場一の剣の使い手で8歳年上の六郎兵衛の稽古相手になることが多かった。
本来は親しくなることのない、150石と30石の家柄の差の二人です。
が、何故か六郎兵衛は圭吾を相手に選ぶ。(この理由が、終盤でわかります。)
二人はやがて、道場の天狗・隼とよばれる比類なき剣の達人となるが・・・

なぜだかわからぬものの、六郎兵衛の好意と温かな眼差しを感じていた。
互いを思いやりながらも、藩政に翻弄される男たちの葛藤と覚悟。富商の娘を娶り、藩内で出世を遂げる三浦圭吾。しかしその陰には彼を慈しみ、遠島を引き受けてまで守ろうとした剣の達人・樋口六郎兵衛の献身があった。十年を経て罪を赦された六郎兵衛は静かな暮しを望むが、親政を目論む藩主の企てにより圭吾に敵対するよう仕立てられていく―。
(帯から)


六郎兵衛に感謝しながらも、次第に権力欲と保身に傾き、六郎兵衛を敵に回していく圭吾。
それでも最後まで、圭吾を助ける六郎兵衛。
それに、圭吾の妻:美津の言動にも心打たれるものがありました。
大店の娘だったころ、盗賊にかどわかされた過去があり、
それを助けたのが実際は、圭吾ではなく六郎兵衛であったことを承知し・感謝している美津。
その美津も大きくかかわって、この小説は、清く終わります。

こういった人情噺、好きです。



・・・・・・・・

家族小杉健治:著 双葉社:発行

内容紹介によりますと、
ホームレスの男が盗み目的で住宅に侵入し、認知症の老女を殺害したとして逮捕された。男はこの事実を認め、新裁判員制度での裁判がはじまった。裁判員のひとり谷口みな子は、自身の経験から、この事件を老女の息子による嘱託殺人ではないかと疑っていた……。
大いなる家族愛を描く、感動の法廷ミステリー

2009年の5月から始まった裁判員制度ですが、最近あまり話題にならなくなりました。
除外年齢の私には無縁なことですが、
もしも、裁判員に指名されたら…と真剣に向き合う方もありそう。
裁判を速やかに進めるための公判前整理手続という物があること、
それを元に裁くということは初めて知りました。

その情報だけでの裁きは、それで良いのか?
その情報の重大な漏れや不備を疑った裁判員が大きな役割を占めていました。
裁判員制度や老々介護など、今日この頃の大きな問題が家族という特別な感情=愛情の起伏には、
うなずける点や、考えさせられることの多くある本でした。

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この記事のコメント
こんばんは♪
いろんな分野の本を読まれるのですね。
私はとても片寄っていて、ミステリー、事件物が好きです。

なので「家族」は読んでいます。
主婦が裁判員になったということで興味をもち読んでみたと思います。

こすずめさんのように、読後感など描いたことないので、詳しい内容は忘れてしまってますわ。
事件物は一気に読んでしまいますもの。
小杉さんの本もけっこう読みましたよ!(図書館)
  1. 2018/08/20(Mon) 21:57:48
  2. URL
  3. miyako #
  4. [ 編集]
先日、ご紹介いただきました
「雨と詩人と落花と」読み終えました
今までの葉室麟さんの作品と少し違って
漢詩が中心で私には少し難しかったのですが
心に残る言葉が散りばめられていて
やっぱり好きな作家さんです。
  1. 2018/08/21(Tue) 07:29:23
  2. URL
  3. nohohon #
  4. [ 編集]
💕miyako💕さん
お返事が遅くなりました。

雑読で、乱読です。
基本的にはミステリーが好きですが、最近は江戸物にも癒されています。
書いておかないと、すっかり忘れてしまうのですよ。

ネタばれ、さわりだけ…
嘱託殺人で、自死に近い結末。思い出されまいしたか?
  1. 2018/08/21(Tue) 17:13:31
  2. URL
  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
💕nohohonさん💕
遅くなりました。
nohohonさんも、ですか?私は、歴史が苦手なのでこれは真面目に読むと難しかったでしょう。
適当に流しながら読んでしまいましたが、
いかにも葉室さんらしい奥深い温もりを感じました。

玄鳥さりて、は良い本でした。
素晴らしい人物たちに出会えました。
  1. 2018/08/21(Tue) 17:18:52
  2. URL
  3. こすずめ #
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