こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
或る男 / 飛族 / 静かな雨 / 夢見る帝国図書館 / 圓朝 / 月人壮士(つきひとおとこ)
ある男_ 平野啓一郎:著 文芸春秋:発行 ★★★

弁護士の城戸は里枝から、妙な相談を受けた。
里枝は、2歳の次男を脳腫瘍で失った後、離婚。
長男を引き取って戻った故郷の宮崎で、穏やかな出会いの再婚をした。
恵まれた女の子と4人での幸せは、夫の突然の事故で途切れ・・・
葬儀のあと、里枝は、夫:大祐 が全くの別人だったという衝撃の事実に出会う。

城戸の出自を絡めながらの”謎解き”ですが、話の絡み方が込み入って面白かったデス。
幼少期に深い傷を背負い、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。
なかなか良かった。




飛族 村田喜代子:著 文藝春秋:発行★★★    

谷崎潤一郎賞・受賞と、昨日の新聞で知りましたが納得です。

朝鮮との国境近くの島の住人が、92歳と88歳の老女二人になってしまった。
かつて漁業で栄えた養生島だったが、いよいよ、母親を本土に連れて帰るときが来たと娘は思った。
だが、元・海女だった二人は、
島々を巡回している町の小型船を頼み、自然に逆らわない単純な今の暮らしを捨てる気はない。

そして、老婆が二人きりの島は役場の心配の種ではあるが、出て行れても困る事情があった。
中国の密漁船がうろつく海域、激しい台風の進路に当たる国境に近い島は、
人が住むかぎり海の砦となるが、無人となると侵入者に占拠されてしまう。
海は、防備の不完全な国境であって、日本はそんな「曖昧な水の境界線」に囲まれているのだから。

ナルホド、と島国の宿命を知りました。




静かな雨 宮下奈都:著 文芸春秋社:発行 ★★★

≪鋼と羊の森≫より前の、宮下さんのデビュー作でした。
タイトルそのものの、静かで心にしみいる水彩画のような文体と内容が、心地よかったデス。
たいやき屋さんで働くこよみに惹かれていくが、そのこよみが交通事故に巻き込まれ、新しい記憶を留めておけない病気になってしまう話。




夢見る帝国図書館 中島京子/著 文藝春秋社:発行 ★★☆

内容紹介は、
私が年の離れた友人から依頼されたのは「図書館が主人公の小説」だった。上野に出来た日本初の国立図書館を巡る本と人の歴史物語。

もし、図書館に心があったなら・・・
「図書館が主人公の小説を書いてみるっていうのはどう?」喜和子さんの言葉から、
私は帝国図書館を主人公に書き始めた。

「図書館に住んでるみたいなもんだったんだから」と言う喜和子さん。
元愛人という怒りっぽくて涙もろい大学教授、下宿人だった女装が好きな元藝大生、行きつけだった古本屋など面白い面々が登場します。喜和子さんが少女の頃に一度だけ読んで探していたという幻の絵本「としょかんのこじ」=≪図書館の孤児≫があったら読んでみたいな。





圓朝_ 奥山景布子:著 中央公論:発行 ★★☆


幕末・明治の芸能を代表する、近代落語の祖・三遊亭圓朝。
江戸から明治への激変期にあって、伝統的な話芸に新たな可能性を開き、「怪談牡丹灯籠」「真景累ヶ淵」などが今なお語り継がれる伝説的な噺家の一代記。
母・兄に猛反対されるも芸の道に進んだ圓朝。
歌舞伎の技術を盛り込んだ芝居噺で人気を博すものの、師匠や愛弟子から嫌がらせにあい、窮地に追い込まれる。数々の苦境を味わわされる中、自らが生みだした怪談噺や人情噺で独自の境地を開き、押しも押されぬ人気咄家に成長するが・・・・・・波乱万丈な芸道を這いつくばり、女性関係や息子との確執にも悩んだ圓朝。
新田次郎賞・本屋が選ぶ時代小説大賞W受賞の奥山景布子が迫る、「伝説的落語家」の素顔とは――

             内容紹介の引き写しです。↑


圓馬、圓橘、萬橘、圓太郎、、、こういうの=似たような名前が、どうも苦手です。

師匠・兄弟弟子・弟子に襲名が関わってくると、

エット?となってしまいます。

そこのところを、読み飛ばして・・・★2つ。(これは、読み手が良くないからです)




月人壮士 澤田瞳子:著 中央公論新社:発行 ★★☆

内容紹介引き写しです↓
気鋭の歴史作家が描き出す、聖武天皇の真実!
'756年、大仏建立など熱心に仏教政策を推進した首(聖武)太上天皇が崩御する。道祖王を皇太子にとの遺詔が残されるも、その言に疑いを持った前左大臣・橘諸兄の命を受け、中臣継麻呂と道鏡は、密かに亡き先帝の真意を探る。しかし、ゆかりの人々が語るのは、母君との尋常ならざる関係や隔たった夫婦のありよう、御仏への傾倒、迷走する政……と、死してなお謎多き先帝のふるまいや孤独に沈む横顔ばかりで――。

血縁関係がわからないワタシ・・・歴史が苦手です・・・最初の系図がありがたかった。
月人壮士(つきひとおとこ)とは、月を若い男に見立てて言うらしい。でも、実はムムム??


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この記事のコメント
興味のある本のご紹介ありがとうございます
今の時代に特に興味を引きました
「飛族」さっそく図書館に予約を掛けました。
  1. 2019/08/24(Sat) 09:46:25
  2. URL
  3. nohohon #
  4. [ 編集]
💕nohohonさん💕
読み終えてすぐに書けばいいものを、
つい溜めてしまいます。
実は、このほかにも6冊ほど読み終えたものが。。。

感想、忘れてしまいますね。

飛族、好きでした~
  1. 2019/08/24(Sat) 21:17:17
  2. URL
  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
「飛族」今日ブログに挙げました。
一部ご紹介文と重なってしまったようですみません。
一番心に残り、またとってもすんなりと心に浸み込みました^^
  1. 2019/09/28(Sat) 18:16:13
  2. URL
  3. nohohon #
  4. [ 編集]
💕nohohonさん💕
村田喜代子さんは、初めてでしたが、
素晴らしいものを書かれるのですね。
nohohonさんと、読後感を共有出来てとても嬉しく思いました。


お返事を書いた筈ですが、何故か消えてしまっています。
すみません、不手際でした。
  1. 2019/09/29(Sun) 21:08:36
  2. URL
  3. こすずめ #
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