こすずめ日記2
食事の記録を書くことからはじめました。 パソコンで書く・描く・教わる日々の覚書・・・
マジカルグランンマ / 氷の轍 / 還らざる道 / その時までサヨナラ / 巡礼の家 
マジカルグランマ_
 
  柚木 麻子:著   朝日新聞出版:発行 ★★☆
  内容説明ですが・・・
  女優になったが結婚してすぐに引退し、主婦となった正子。夫とは同じ敷地内の別々の場所で暮らし、もう4年ほど  口を利いていない。ところが、75歳を目前に再デビューを果たし、「日本のおばあちゃんの顔」となる。
  しかし、夫の突然の死によって仮面夫婦であることが世間にバレ、一気に国民は正子に背を向ける。さらに夫には   2000万の借金があり、家を売ろうにも解体には1000万の費用がかかると判明、様々な事情を抱えた仲間と共  に、メルカリで家の不用品を売り、自宅をお化け屋敷のテーマパークにすることを考えつくが―。「理想のおばあち  ゃん」から脱皮した、したたかに生きる正子の姿を痛快に描き切る極上エンターテインメント!

  テーマや物語の運びに、若さを感じました。
  作家になれない私が言うのも失礼ですが、あちこちに違和感を持ちながらの読了でした。
  タイトルの『マジカルグランマ』は、”マジカルニグロ”という言葉が由来でした。
  これは、今では禁止用語になっている言葉らしいです(正確に断言しにくいのですが)


氷の轍

  桜木紫乃:著 小学館:発行 ★★★
  初めての作家さん。
  表紙が好きではないので、自分から手に取ることはない本です。
  夫の感想で摘んでみたのですが、とても良かった♪
  私には無縁の、北原白秋の詩集『白金之独楽』が、大きな鍵でした。

  内容紹介引き写しです。↓
  シンジツ一人ハ堪ヘガタシ。
  二人デ居タレドマダ淋シ、
  一人ニナツタラナホ淋シ、
  シンジツ二人ハ遣瀬ナシ、
  シンジツ一人ハ堪ヘガタシ。(北原白秋「他ト我」より)

  北海道釧路市の千代ノ浦海岸で男性の他殺死体が発見された。被害者は札幌市の元タクシー乗務員滝川信夫、八十   歳。北海道警釧路方面本部刑事第一課の大門真由は、滝川の自宅で北原白秋の詩集 『白金之独楽』を発見する。滝  川は青森市出身。八戸市の歓楽街で働いた後、札幌に移住した。生涯独身で、身寄りもなかったという。
  真由は、最後の最後に「ひとり」が苦しく心細くなった滝川 の縋ろうとした縁を、わずかな糸から紐解いてゆく。


還らざる道

 内田康夫:著 祥伝社:発行 ★★★
 インテリア会社会長・瀬戸一弘の他殺体が愛知・岐阜県境の湖で発見された。被害者は奥三河の景 勝地・足助の「観 光カリスマ」の記事を所持していた。事件とどのような関連が?調査を開始した浅見光彦は、「二度と帰らないと決め ていた過去へ旅立つ」という手紙を瀬戸が残していたことを知る。謎の言葉に込められた意味は?真相を追って、浅見 は三州、吉備、木曾へ。 (「BOOK」デー タベース)

 身近な土地、足助が出てきます。
 今年、久し振りに行きたいと思い、諸事情で見送った足助…来年は是非とも行きたいと思いました。
 いつの時代にも根強く蔓延る、政治と各業界の癒着が背景にありました。
 ここでは、当時盛んだった林業が!


その時までサヨナラ

 山田俊介:著 文芸社文庫:発行 ★★☆

 別居中の妻子が、旅先で列車事故に遭遇した。仕事のことしか頭にない悟は、奇跡的に生還した息子を義理の両親に引 き取らせようとする。ところが、亡き妻の親友という謎の女の登場で、事態は思いもかけない展開を見せ始めた。はた して彼女は何者なのか。そして事故現場から見つかった結婚指輪に、妻が託した想いとは? ホラーの鬼才が切り拓く  愛と絆の感動ミステリー! (内容紹介)

 ずーっと好感を抱きながら読みましたが、後半のツメが、個人的には気に入りません。
 文庫で読んだので尚更かとも、つい思ってしまいました。
 軽い、というか、荒唐無稽というか・・・?
 そうなんだ、、、内容紹介のホラーって、コレのこと?

巡礼の家

 天童荒太:著 文藝春秋:発行 ★★☆
 「BOOK」データベースでは、
 「あなたには、帰る場所がありますか」。「お遍路さん」を迎える場所としての道後温泉「さぎのや」。
 行く場所も帰る場所も失った雛歩は、この宿で自らの生き方と幸せを見つけられるか。

 ーー殺した。殺してしまった…。出だしのインパクトは強烈です。
 帰る場所のない、孤独に落ち込んでいる人を、無償の愛で暖かく迎えてくれる旅館がありました。
 女将に助けられた15歳の少女の幼過ぎる部分と、大人の部分が噛みあわず、
 妙に物を知らない=わざとらしさとも、おふざけともとれる表現に拒絶感。
 また、舞台になっている道後温泉の老舗旅館は、どのように経営が成り立つのか?
 そんな現実的な思いにひっかかりながら読み進めるって、温かさとポンコツ車のエンストが混在。
 素直になれない部分を感じました。

 ちなみに、おふざけセリフの一部です。↓
 アパレルが言えなくて、パラソルで、、
 マドンナは、ドナドナ。
 おあげなさいと言われたら、お揚げ野菜?と首をかしげる。などなど。




関連記事
  1. Edit
  2. Permalink
  3. トラックバック:0
  4. コメント:8
この記事のコメント
こんにちは
【わざとらしさとも、おふざけともとれる表現に拒絶感。】
いつも書評を楽しく拝見しております。
ワタシも本が好きで(暇つぶしですが)乱読していますが読み始めて直ぐに“この作家は読み難い・・”と思うことがあります。
こすずめ様のおっしゃった“拒絶感”という言葉がピッタリです。
先日、東大卒、警察庁キャリア採用という輝かしい経歴を持つ女性作家のサスペンスを読んだのですが、登場人物や警察組織の背景の説明が丁寧過ぎてストーリーに入り込むことができませんでした。
それがいい人もいるのでしょうが・・・
これからも楽しみにしております。
良いお年をお迎えください。
  1. 2019/12/29(Sun) 12:55:54
  2. URL
  3. 窓辺 夢 #
  4. [ 編集]
☆での評価がわかりやすいですね。
読み始めたもののすんなりと心に馴染まない
または言葉遣いが邪魔をして違和感がある
そんな読み物が最近は増えてきたと思う私です。

いつもわかりやすい内容のご紹介
ありがとうございます。
  1. 2019/12/29(Sun) 13:11:46
  2. URL
  3. nohohon #
  4. [ 編集]
💕窓辺 夢さん💕
今晩は。
わかり難いだろう私の感情表現を、
お判りいただけてとても嬉しく思ました。

本は、私も暇つぶしに近いです。
でも、時間があると読みたくなります。

>東大卒、警察庁キャリア採用という輝かしい経歴を持つ女性作家
↑心当たりがなかったのでググってみました。古野まなろという方ですか?

あまり理屈っぽいのは、ちょっと敬遠したいです。
  1. 2019/12/29(Sun) 19:18:59
  2. URL
  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
💕nohohonさん💕
年齢のせいでしょうか・・?と、今日もお隣さんと立ち話をしました。

滅多に会わないお隣さんですが、
図書館で借りた本は、お互いに交換して読みます。
たまたま、最近読んだ本の感想を話す機会があって、同じ気持ちね、と共感。

お若い方とは完成の開きが大きいのかも、と一応納得しました。
  1. 2019/12/29(Sun) 19:22:56
  2. URL
  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
本屋さんへ行ったり、図書館へ行って本を選ぶのが苦痛になってます。
こうして紹介して下さると参考になります。
帰京したら図書館へ行こうかな?と思い始めてます。
  1. 2019/12/29(Sun) 23:03:41
  2. URL
  3. 太巻きおばば #
  4. [ 編集]
💕太巻きおばばさん💕
本を選ぶのは、体力勝負なところがありますね。

私は、新聞を頼りにしています。
広告や書評・紹介などで直感的に選んで、
図書館に予約します。
汚れた本は苦手なので、新刊予約。

今、1年弱待っている本はまだまだ先になりそうで・・・
これは、買う方がいいかも知れません。
リサイクルの本屋さんにでも出かけようかよ思っています。
  1. 2019/12/30(Mon) 09:59:06
  2. URL
  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
こんにちは。
こすずめさんの読書量には頭が下がります。
紹介していただいた本は殆ど知らないもんばかり、
もっとも読書の習慣が皆無の私ですから、
仕方がないとはいえ、お恥ずかしい次第です。
これだけ本に親しんでおられるのでしたら、
短歌・和歌などに挑戦なされてはいかがでしょうか。
短歌には俳句と違って文学的素養が求められますから、
こすずめさんにはぴったりの創作手段だと思いますが。
ともあれ、今年もお付き合いいただき、
まことにありがとうございました。
穏やかで美味しいお正月を迎えられますよう。
  1. 2019/12/30(Mon) 13:00:08
  2. URL
  3. NANTEI #
  4. [ 編集]
💕NANTEIさん💕
今晩は。
NANTEIさんの読書は、内容を大切にされていますよね。
私は、質より量ですね。

なので、ほとんど読み捨てです。
内容をしっかり覚えてはいません。

ただ、いろいろな世界に触れることができ、
私が普通に暮らしているだけでは知ることのできない社会に触れることができるのも楽しいのです。楽しい!雑知識。

物や人を多面的に受容できるようになれるかもしれない、なんて時に思います。
無理かな?

短歌、出来たらいいなぁ~とは・・・憧れです。

来年もよろしく、お付合い頂けますようお願いいたします。
  1. 2019/12/30(Mon) 19:38:42
  2. URL
  3. こすずめ #
  4. [ 編集]
コメントの投稿









:

トラックバック
トラックバックURL
http://kosuzume3.blog109.fc2.com/tb.php/3202-4cd3ae12
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)